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太陽光パネルの価格相場は? 設置・運用費用、安く抑えるポイントなどを徹底解説!

太陽光パネル 価格相場

太陽光パネルは、太陽の光を電気に変換する装置で、自然エネルギーの代表的なものの一つです。太陽光パネルを設置することで、電気代の節約や売電収入の獲得、地球温暖化の防止などのメリットがあります。

しかし、太陽光パネルを設置するには、それなりの費用がかかります。太陽光パネルの価格は、メーカーや容量、設置場所などによって大きく異なります。また、太陽光パネルだけでなく、パワーコンディショナーや架台、工事費などの設備費用や、点検や保険などの運用費用も考慮する必要があります。

そこで、この記事では、太陽光パネルの価格や設置・設備費用について、詳しく解説します。費用を安く抑えるポイントと、太陽光パネルの設置に使える補助金情報やメンテナンスに掛かる費用についてもご紹介します。

目次

太陽光パネルの価格は1kWあたりで比較しよう

太陽光パネルの価格を比較するときは、1枚の価格ではなく、1kWあたりの価格を見ましょう。この1kWあたりの価格のことを「kW単価」と呼び、製品比較の際によく使われます。kW単価は、設置費用総額をパネルのkW数で割って計算します。

kW単価=設置費用総額÷パネルのkW数

1枚あたりの価格で比較すべきではない理由は、以下の項目によって金額差が生じるからです。

  • メーカー
  • 販売店
  • サイズ
  • 発電量
  • 設置工事費
  • 諸経費

つまり、「発電量が多いから金額が高い」とは限らないということです。kW単価で計算して比較すれば、総費用と発電量のバランスを見て検討できるため、割高な設備を選択してしまうリスクを軽減できるでしょう。

太陽光パネルの導入費用の内訳

太陽光パネルだけでは発電できないため、導入する際はパワーコンディショナーや架台、工事費などトータルで考える必要があります。家庭用ソーラーパネルの導入費用の目安となる内訳は以下の通りです。

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項目初期費用額 (1kWあたり)
架台費20,000円
パワーコンディショナ費50,000円
工事費70,000円
その他3,000円

太陽光パネルの運用にかかる費用

家庭用ソーラーパネルを運用する際にも点検や保険などの費用がかかります。具体的なソーラーパネルの運用にかかる費用は以下の通りです。

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項目運用費用目安(1年あたり)
定期点検7,000~8,000円
パワーコンディショナの電気代2,500円
保険5,000円

なお定期点検は4年に一度と推奨されているため、毎年おこなわなくても問題ありません。またパワーコンディショナの電気代は、月の支払いで計算すると大きな金額ではありません。

太陽光パネルの価格推移グラフ

住宅用ソーラーパネルの設置費用にはまとまった費用がかかることが多く、導入を躊躇してしまう人も多いでしょう。しかし、近年ソーラーパネルの価格相場は下がり続けており、導入を検討するなら今が狙い目とも考えられます。

2012年の費用平均値が1kWあたり46万円ほどでしたが、2022年には26万円と1kWあたり約20万円ほど導入費用が下がっています。

ソーラーパネルの価格や関連する費用は年々減少している傾向にあります。その主な理由は以下の通りです。

  • 生産性の向上:太陽光パネルの需要増加により、製造メーカーが大量生産することによりスケールメリットで生産コストが低下し、販売価格も低価格になります。
  • 小売店の価格競争:太陽光パネルの製造メーカーは、さまざまな販売店を活用し市場に商品を提供してますが、販売店同士の価格競争が激化することで、販売価格が安くなり、設置者のメリットは大きくなります。

2023年以降の設置価格相場は84万〜140万円

太陽光パネルの設置価格相場は、設置容量やメーカー、販売店によって異なりますが、2023年以降の目安は以下の通りです。

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設置容量設置費用相場
3kW84万円
4kW112万円
5kW140万円

この設置費用相場は、太陽光パネルのkW単価が28万円と仮定した場合のものです。実際には、メーカーや販売店によってkW単価は20万円から40万円の範囲で変動します。また、設置場所や屋根の形状、方向、傾斜などによっても設置費用は変わります。例えば、屋根が平らでなく、複雑な形状をしている場合は、架台の取り付けや配線などの工事が難しくなり、工事費が高くなる可能性があります。また、屋根の方向が南向きでない場合は、発電効率が低下するため、より多くのパネルを設置する必要があり、設置費用が増加する可能性があります。

設置費用を安く抑えるポイント

太陽光パネルの設置費用を安く抑えるためには、以下のポイントに注意しましょう。

複数の見積もりを比較する

太陽光パネルの価格はメーカーや販売店によって大きく異なります。そのため、一社だけに見積もりを依頼せず、複数の見積もりを比較することが重要です。見積もりを比較する際は、kW単価や設置費用の内訳、保証期間やアフターサービスなどをチェックしましょう。

補助金や減税制度を利用する

太陽光パネルの設置には、国や自治体から補助金や減税制度が提供されています。これらの制度を利用することで、設置費用を大幅に削減することができます。補助金や減税制度の詳細は、各地域のホームページや太陽光発電協会のホームページで確認できます。

設置時期を考慮する

太陽光パネルの設置時期によっても、価格や工事のスケジュールが変わることがあります。一般的に、太陽光パネルの需要が高まる春や秋は、価格が高くなりやすく、工事の予約が埋まりやすいです。逆に、冬や夏は、価格が安くなりやすく、工事の空きが出やすいです。設置時期に余裕がある場合は、価格や工事の状況を見ながら、最適なタイミングを選ぶと良いでしょう。

太陽光パネルの価格に関するよくある質問

太陽光パネルの価格に関して、よくある質問と回答をまとめました。

Q. 太陽光パネルの寿命はどのくらいですか?

A. 太陽光パネルの寿命は、メーカーや品質によって異なりますが、一般的には20年から30年と言われています。太陽光パネルは、長期間にわたって太陽の光や熱、雨風などの影響を受けるため、徐々に劣化して発電量が低下します。メーカーによっては、発電量の保証期間を設けている場合があります。例えば、パナソニックの太陽光パネルは、25年間で発電量が80%以上になることを保証しています。

Q. 太陽光パネルのメンテナンスはどのくらい必要ですか?

A. 太陽光パネルのメンテナンスは、基本的には自然の雨で汚れを洗い流す程度で十分です。しかし、長期間にわたって汚れがたまると、発電効率が低下する可能性があります。そのため、定期的に点検や清掃を行うことが望ましいです。点検や清掃は、専門業者に依頼することもできますが、費用がかかります。自分で行う場合は、安全に注意して行いましょう。

Q. 太陽光パネルの売電収入はどのくらいですか?

A. 太陽光パネルの売電収入は、発電量や売電価格によって異なります。発電量は、設置容量や日照時間、パネルの方向や傾斜などによって変わります。売電価格は、設置年度や契約期間によって変わります。2023年度に設置した場合の売電価格は、10年間で1kWhあたり18円、20年間で1kWhあたり14円です。売電収入の目安は、以下の式で計算できます。

売電収入=発電量×売電価格

例えば、5kWの太陽光パネルを設置し、年間5,000kWhの発電量があった場合、売電収入は以下のようになります。

売電収入=5,000kWh×18円=90,000円(10年間)
売電収入=5,000kWh×14円=70,000円(20年間)

まとめ

太陽光パネルは、自然エネルギーを利用して電気を作るエコな装置ですが、設置にはそれなりの費用がかかります。しかし、価格は年々下がっており、補助金や減税制度を利用すれば、さらに費用を抑えることができます。また、売電収入や電気代の節約などの経済的なメリットもあります。太陽光パネルの設置を検討している方は、この記事を参考にして、最適な太陽光パネルを選んでください。

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