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一軒家に太陽光発電を導入するなら知っておきたいこと 費用対効果や住宅との相性について徹底解説!

一軒家 太陽光発電

太陽光発電とは、太陽の光を利用して電気を作る環境にやさしい発電方法です。太陽光発電を自宅に設置すると、電気代の節約や売電収入などの経済的なメリットが得られますが、設置費用やメンテナンス費用などのコストも考慮する必要があります。では、一軒家に太陽光発電を導入する場合、どのようなことに注意すべきでしょうか。今回は、太陽光発電の費用対効果や住宅との相性について、詳しく解説していきます。

目次

太陽光発電の費用対効果

太陽光発電の費用対効果を考えるときには、設置費用とメンテナンス費用、そして電気代の節約と売電収入の4つの要素を見る必要があります。

設置費用

太陽光発電の設置費用は、設置するパネルの容量やメーカー、屋根の形状や材質などによって異なります。一般的な住宅では、4~6kW程度の容量が目安であるため、平均的な設置費用は新築で110~170万円程度となるケースが多いです。設置費用は毎年安くなっている傾向にありますが、それでも高額な出費となるので、予算と必要とする発電量、取り付ける屋根の広さのバランスを考慮し、設置面積を決めることが必要です。

メンテナンス費用

太陽光発電のメンテナンス費用は、主に点検とパワーコンディショナーの入れ替えが中心となります。経済産業省では4年に一度、機器の故障や発電量などを点検することが推奨されています。定期点検は無償で行ってもらえることもあるものの、有償の場合は1回あたり2万円程度が目安です。また、パワーコンディショナーの交換時期は15年程度が目安であり、入れ替えには20万円ほどかかるのが一般的です。2つを合計すると、およそ15年で30万円程度のメンテナンス費用がかかると考えられます。

電気代の節約

太陽光発電で得られた電力は、自家利用することができます。電気料金は年々上昇しており、現在ではインターネットの普及により自宅で過ごす機会も増えていることから、自家発電できる設備があるのは大きな強みとなります。4人家族の場合、電気代の平均額は年間約11万円とされています。太陽光発電で家中の電力を全てまかなえるとすれば、この金額を節約できるということになります。しかし、実際には発電量は一定ではなく、天候や季節、時間帯などによって変動します。そのため、発電した電力を蓄電池に貯めておくことで、夜間や曇りの日などでも電力を使えるようにすることが望ましいです。

売電収入

太陽光発電で得られた電力は、電力会社に売却することができます。売電価格は毎年変化しているものの、固定価格買取制度(FIT)を利用すれば、10年間は一定額で買い取ってもらえます。この制度を利用すれば、収益を事前に予測することができるため、設置からコスト回収までの計算がしやすくなるのです。2020年度の売電価格は、10kW未満で21円/kWhとされています。一般的な住宅で年間6,000kWhの発電量を得られたとすれば、そのうち70%を売電すると仮定すると、年間8万8,200円の売電収入が得られます。

太陽光発電の住宅との相性

太陽光発電を導入するなら、住宅との相性も検討しましょう。特に、オール電化住宅やZEH住宅との組み合わせは、太陽光発電のメリットを最大限に生かす方法といえます。

オール電化住宅

オール電化住宅とは、ガスや灯油などの燃料を使わず、電気だけで暮らす住宅のことです。オール電化住宅のメリットは、以下のようなものがあります。

  • 火を使わないので安全で清潔
  • 給湯器や床暖房などの設備が高性能で快適
  • 電気代の割引やポイントサービスなどの特典がある

オール電化住宅のデメリットは、以下のようなものがあります。

  • 電気代が高くなる可能性がある
  • 停電時に給湯や暖房が使えなくなる
  • 料理の火力が弱いと感じる場合がある

オール電化住宅と太陽光発電を組み合わせると、電気代の高さや停電時の不安を解消することができます。自家発電できる電力を使えば、電気代の節約につながりますし、蓄電池があれば停電時にも電気を使えます。

ZEH住宅

ZEH住宅とは、Zero Energy Houseの略で、年間の一次エネルギー消費量と太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電量が同じか、発電量の方が多い住宅のことです。ZEH住宅のメリットは、以下のようなものがあります。

  • 環境にやさしくCO2排出量を削減できる
  • 高断熱や高気密などの省エネ性能が高く快適
  • 電気代やガス代などのランニングコストが低い

ZEH住宅のデメリットは、以下のようなものがあります。

  • 建築費用が高くなる可能性がある
  • 太陽光発電の設置場所や方向に制限がある
  • 太陽光発電の発電量が不安定である

ZEH住宅と太陽光発電を組み合わせると、年間のエネルギーバランスをプラスにすることができます。太陽光発電で得られた電力は、自家利用するだけでなく、余剰分を電力会社に売却することもできます。また、ZEH住宅は省エネ性能が高いので、太陽光発電の発電量が少ない日でも、エネルギーの消費量を抑えることができます。

まとめ

太陽光発電は、一軒家に設置することで、電気代の節約や売電収入などの経済的なメリットを得ることができます。しかし、設置費用やメンテナンス費用などのコストも考慮する必要があります。また、住宅との相性も重要であり、オール電化住宅やZEH住宅との組み合わせは、太陽光発電のメリットを最大限に生かす方法といえます。太陽光発電を導入するかどうかは、自分の住宅の状況やライフスタイルに合わせて、慎重に検討することが必要です。

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