MENU

屋上で太陽光発電を始めよう!メリットや注意点、設置方法、費用を徹底解説!

屋上 太陽光発電

太陽光発電は、再生可能エネルギーの代表格として注目されています。太陽光パネルを設置することで、自然のエネルギーを利用して電気を作り、電気代を節約したり、売電収入を得たりすることができます。また、環境にやさしいエネルギー源として、地球温暖化の防止にも貢献できます。

太陽光パネルを設置する場所は、住宅の屋根や庭、カーポート、農地などさまざまですが、今回は屋上に設置する場合のメリットや注意点、設置方法、費用についてご紹介します。屋上とは、マンションやオフィスビル、工場などの平らな屋根のことを指します。屋上に太陽光パネルを設置することで、どのような利点があるのでしょうか。

目次

メリット1:屋上の空間を有効活用できる

屋上は、一般的にはあまり活用されていない空間です。しかし、屋上に太陽光パネルを設置することで、その空間を有効活用することができます。屋上の面積が広ければ、多くの太陽光パネルを設置できるため、高い発電量を期待できます。また、屋上は周囲の建物や樹木などの影響を受けにくいため、日射量が確保しやすいという特徴があります。屋上に太陽光パネルを設置することで、空間の有効活用と発電効率の向上を両立できるのです。

メリット2:自家消費による電気代の削減や売電収入の確保ができる

太陽光パネルを屋上に設置することで、自家消費による電気代の削減や売電収入の確保ができるというメリットもあります。自家消費とは、太陽光発電で作った電気を自分で使うことを指します。自家消費することで、電力会社からの電気の購入量を減らすことができます。また、余った電気は電力会社に売ることができます。電力会社は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に基づいて、太陽光発電の電気を一定の価格で買い取ってくれます。この価格は、太陽光パネルの設置年度や契約期間によって異なりますが、2023年度の場合は、10kW未満の住宅用太陽光発電の場合は21円/kWh、10kW以上の非住宅用太陽光発電の場合は12円/kWhです。屋上に太陽光パネルを設置することで、自家消費と売電のバランスを調整しながら、電気代の削減や売電収入の確保ができるのです。

注意点1:屋上の耐荷重や耐震性を確認する必要がある

屋上に太陽光パネルを設置する場合、注意しなければならない点があります。それは、屋上の耐荷重や耐震性を確認することです。耐荷重とは、屋上が支えられる重量のことで、耐震性とは、地震に対する強さのことです。太陽光パネルは、一枚あたり約20kg程度の重さがあります。また、架台や配線などの付属品も重量に加算されます。屋上に太陽光パネルを設置すると、屋上にかかる重量が増えるため、屋上の耐荷重が足りないと、屋根が崩れたり、太陽光パネルが落下したりする危険があります。また、地震が発生したときに、太陽光パネルが揺れたり、ずれたりすることも考えられます。そのため、屋上に太陽光パネルを設置する前に、屋上の耐荷重や耐震性を専門家に調査してもらう必要があります。屋上の耐荷重や耐震性が不十分な場合は、補強工事を行うか、太陽光パネルの設置数や位置を調整する必要があります。

注意点2:屋上の防水や保守管理をしっかり行う必要がある

もう一つ、屋上に太陽光パネルを設置する場合に注意しなければならない点があります。それは、屋上の防水や保守管理をしっかり行うことです。屋上に太陽光パネルを設置すると、屋根に穴を開けたり、配線を通したりする必要があります。その際に、屋上の防水層を傷つけたり、破損したりする可能性があります。防水層が損傷されると、雨水が浸入して、屋根や天井に水漏れを起こしたり、建物の構造に影響を与えたりする恐れがあります。そのため、屋上に太陽光パネルを設置する前に、屋上の防水状態を確認し、必要に応じて補修や改修を行う必要があります。また、屋上に太陽光パネルを設置した後も、定期的に防水層の点検や補修を行う必要があります。

さらに、屋上に太陽光パネルを設置した後は、太陽光パネル自体の保守管理も重要です。太陽光パネルは、長期間にわたって屋外に晒されるため、汚れや傷、劣化などが発生する可能性があります。これらの要因によって、太陽光パネルの発電性能が低下したり、故障したりする恐れがあります。そのため、定期的に太陽光パネルの清掃や点検を行い、必要に応じて修理や交換を行う必要があります。太陽光パネルの保守管理には、専門的な知識や技術が必要な場合がありますので、太陽光パネルの設置業者やメンテナンス業者に依頼することをおすすめします。

屋上に太陽光パネルを設置する方法

屋上に太陽光パネルを設置する方法は、屋根の形状や材質、耐荷重や耐震性などによって異なりますが、一般的には以下のような工法があります。

重石工法

太陽光パネルを架台に固定し、架台に重石を置くことで屋根に固定する工法です。屋根に穴を開けないため、防水性や耐震性に優れていますが、重石の重量によって屋根の耐荷重が足りない場合があります。また、重石の設置や撤去に手間がかかります。

アンカーレス工法

太陽光パネルを架台に固定し、架台に吸盤や磁石などを取り付けることで屋根に固定する工法です。屋根に穴を開けないため、防水性や耐震性に優れていますが、屋根の材質や形状によっては固定力が不十分な場合があります。また、吸盤や磁石のコストが高くなる場合があります。

キャッチ工法

金属製の屋根材に専用の金具をかませて太陽光パネルを固定する工法です。屋根に穴を開けないため、防水性や耐震性に優れていますが、金属製の屋根材以外には適用できません。また、金具の取り付けに技術が必要です。

支持瓦工法

アルミ製の瓦に穴を開けて太陽光パネルを固定する工法です。屋根に穴を開けるため、防水性や耐震性に劣りますが、屋根の形状や材質に関係なく適用できます。また、瓦の交換が容易です。

シンプル・レイ工法

屋根に穴を開けて太陽光パネルを固定する工法です。屋根に穴を開けるため、防水性や耐震性に劣りますが、屋根の形状や材質に関係なく適用できます。また、太陽光パネルの角度を調整できるため、発電効率が高くなります。

屋上に太陽光パネルを設置する場合の費用

まず、屋上に太陽光パネルを設置する費用は、以下のように分類できます。

  • 機器費用:太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの発電システムに必要な機器の購入費用です。
  • 工事費用:屋上に太陽光パネルを取り付けるための工事費用です。屋根の補強や配線などが含まれます。
  • 諸費用:発電システムの設置に伴う手続きや申請などにかかる費用です。電力会社や自治体などとのやりとりが必要です。

機器費用は、太陽光パネルの種類や出力容量、パワーコンディショナーの性能などによって異なりますが、一般的にはシステム容量1kWあたり約20万円程度といわれています。つまり、4kWの発電システムを設置する場合は、機器費用だけで約80万円かかるということになります。

工事費用は、屋根の形状や材質、雪の多さなどによって変わりますが、一般的にはシステム容量1kWあたり約5万円程度といわれています。つまり、4kWの発電システムを設置する場合は、工事費用だけで約20万円かかるということになります。

諸費用は、発電システムの設置に必要な申請や手続きの内容や数によって変わりますが、一般的にはシステム容量1kWあたり約3万円程度といわれています。つまり、4kWの発電システムを設置する場合は、諸費用だけで約12万円かかるということになります。

以上のことから、屋上に4kWの太陽光パネルを設置する場合の費用の合計は、約112万円ということになります。もちろん、これはあくまで目安であり、実際の費用は設置業者や地域などによって異なりますので、複数の見積もりを取って比較することをおすすめします。

また、屋上に太陽光パネルを設置する場合は、補助金や減税などの制度を利用することで、費用を抑えることができる場合があります。例えば、国の「住宅用太陽光発電システム等導入促進事業」では、太陽光パネルや蓄電池の設置費用の一部を補助してくれます。また、自治体によっても独自の補助金制度を設けているところがありますので、お住まいの地域の情報を確認してみてください。

まとめ

屋上に太陽光パネルを設置することは、空間の有効活用や発電効率の向上、電気代の削減や売電収入の確保などのメリットがあります。しかし、屋上の耐荷重や耐震性、防水や保守管理などの注意点もあります。屋上に太陽光パネルを設置することを検討している方は、これらの点を十分に考慮し、専門家に相談しながら、安全かつ効果的な太陽光発電システムを構築してください。屋上に太陽光パネルを設置することで、自然の恵みを享受しながら、環境にやさしい暮らしを実現できるかもしれません。

目次