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外壁の吹き付け塗装について詳しく知りたい方へ メリット・デメリットや費用、ローラー塗装との違いを徹底解説!

外壁 吹き付け塗装

吹き付け塗装とは、スプレーガンを使って塗料を霧状にして外壁に吹き付ける塗装方法です。主にモルタルやコンクリートなどの凹凸のある外壁に適しており、立体感や表情のある仕上がりになります。

目次

吹き付け塗装のメリットとデメリット

吹き付け塗装には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 施工が早く、工期が短縮できる。一度に広い範囲を塗装できるので、効率的に作業ができます。
  • 外壁に塗料が密着しやすい。凹凸のある外壁でもムラなく塗装できるので、美しく仕上がります。また、塗料が密着することで耐久性も高まります。
  • 吹き付けならではの高い意匠性。塗料と一緒に小さな石や砂などの表面化粧材を吹き付けることで、自然石のような質感や模様を表現できます。重厚感や高級感のある外観になります。

デメリット

  • 塗料の飛散防止に厳重な養生が必要。塗料が周囲に飛散しやすいので、ビニールやシートなどで隙間なく養生しなければなりません。近隣の家や車に塗料が付着してしまう可能性があります。
  • 職人の高い技術が必要。吹き付け塗装は難易度の高い作業なので、経験や技術のある職人が必要です。技術が低いと、塗りムラや剥がれなどの施工不良になる恐れがあります。
  • 機械の騒音がうるさい。吹き付け塗装に使用する機械のモーターやコンプレッサーの音が大きく、騒音と感じる人もいます。近隣住民への配慮が必要です。
  • 塗料の使用量が多い。塗料の飛散やはみ出し分などで、塗料の使用量が多くなります。一般的には、ローラー塗装に比べて3割ほど多く塗料が必要と言われています。

吹き付け塗装が向いている外壁と向かない外壁

吹き付け塗装は、以下のような外壁に向いています。

  • 広範囲の外壁。吹き付け塗装は一度に広い範囲を塗装できるので、工場や倉庫などの広い建物に適しています。
  • 凹凸や模様のある外壁。吹き付け塗装は凹凸のある外壁でもムラなく塗装できるので、スタッコやリシンなどの立体感のある仕上げに適しています。

一方、以下のような外壁には向かない場合があります。

  • 厳重な養生が難しい付帯部など。吹き付け塗装は塗料の飛散が多いので、窓やドアなどの付帯部は養生しなければなりません。しかし、細かい部分の養生は手間がかかり、隙間ができやすいです。
  • 隣家と接近している外壁。吹き付け塗装は塗料が周囲に飛散しやすいので、隣家との距離が近いと塗料が付着してしまう恐れがあります。住宅が密集している地域では、吹き付け塗装に向きません。

吹き付け塗装とローラー塗装を比較

吹き付け塗装とローラー塗装は、外壁塗装の代表的な工法です。それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較してみましょう。

ローラー塗装の特徴

ローラー塗装とは、ローラーや刷毛を使って塗料を外壁に塗る塗装方法です。主にサイディングやモルタルなどの平滑な外壁に適しており、シンプルで綺麗な仕上がりになります。

ローラー塗装のメリットとデメリット

ローラー塗装には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 塗料の飛散が少ない。ローラーや刷毛で塗るので、塗料が周囲に飛散しにくいです。養生の手間が少なく、近隣への配慮もしやすいです。
  • 塗膜が厚くなる。ローラーや刷毛で塗ると、塗膜が厚くなります。塗膜が厚いと、耐久性や防水性が高まります。
  • 職人の技術が必要ない。ローラーや刷毛で塗るのは、吹き付け塗装よりも簡単な作業です。職人の技術が低くても、綺麗に仕上がります。

デメリット

  • 施工が遅く、工期が長くなる。ローラーや刷毛で塗ると、一度に塗れる範囲が狭いです。そのため、施工が遅く、工期が長くなります。
  • 凹凸のある外壁には向かない。ローラーや刷毛で塗ると、凹凸のある外壁の隙間に塗料が入りにくいです。そのため、塗りムラや剥がれなどの施工不良になる恐れがあります。
  • 意匠性が低い。ローラーや刷毛で塗ると、平滑でシンプルな仕上がりになります。立体感や表情のある仕上がりには向きません。

塗装方法ごとのメリット・デメリットを比較

吹き付け塗装とローラー塗装のメリット・デメリットを比較すると、以下のようになります。

スクロールできます
項目吹き付け塗装ローラー塗装
施工速度
塗料の飛散
職人の技術
機械の騒音
塗膜の厚さ
凹凸のある外壁
意匠性

以上のように、吹き付け塗装とローラー塗装には、それぞれにメリットとデメリットがあります。外壁の種類や状態、建物の規模や立地、予算や希望の仕上がりなどによって、最適な塗装方法が異なります。吹き付け塗装とローラー塗装の違いを理解した上で、自分の家に合った塗装方法を選びましょう。

吹き付け塗装の費用相場

吹き付け塗装の費用は、以下のような要素によって変わります。

  • 塗装する外壁の面積。面積が広いほど、塗料や工賃が多くかかります。
  • 塗装する外壁の状態。外壁にひび割れやカビなどの劣化がある場合、下地処理や補修が必要になります。下地処理や補修にかかる費用は、外壁の状態によって異なります。
  • 塗装する外壁の種類。外壁の種類によって、塗料の種類や量が変わります。例えば、モルタル外壁は吸水性が高いので、塗料の使用量が多くなります。
  • 塗料の種類と品質。塗料の種類には、アクリル系、シリコン系、フッ素系などがあります。塗料の種類によって、耐久性や防水性、色あせや汚れなどの性能が異なります。また、塗料の品質によっても、性能や価格が変わります。
  • 施工業者の選び方。施工業者によって、工賃やサービス内容が異なります。施工業者を選ぶ際には、見積もりや実績、口コミなどを比較して、信頼できる業者を選びましょう。

一般的に、吹き付け塗装の費用は、ローラー塗装よりも高くなります。吹き付け塗装は、塗料の使用量が多いことや、職人の技術が必要なことなどが理由です。吹き付け塗装の相場は、外壁の面積が100平方メートルの場合、約50万円から80万円程度と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、上記の要素によって費用は変わります。正確な費用は、施工業者に見積もりを依頼して確認しましょう。

まとめ

吹き付け塗装とは、スプレーガンを使って塗料を霧状にして外壁に吹き付ける塗装方法です。立体感や表情のある仕上がりになりますが、塗料の飛散や職人の技術などに注意が必要です。吹き付け塗装の費用は、外壁の面積や状態、種類、塗料の種類や品質、施工業者の選び方などによって変わります。吹き付け塗装とローラー塗装の違いを理解した上で、自分の家に合った塗装方法を選びましょう。

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