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フッ素塗料で外壁塗装をしたら後悔しない? 4つのメリットと3つのデメリットを知っておこう

外壁塗装 フッ素塗料

外壁塗装をする際に、どのような塗料を選ぶかは、住まいの見た目や耐久性に大きく影響します。塗料の種類には、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料などがありますが、中でも最高級の塗料と言われるのがフッ素塗料です。フッ素塗料は、蛍石を原料としたフッ素樹脂を配合した塗料で、高い耐久性や耐候性を持っています。しかし、フッ素塗料にもメリットとデメリットがあります。この記事では、外壁塗装で使用するフッ素塗料の特徴や費用相場などについて詳しくご紹介します。

目次

フッ素塗料のメリット

フッ素塗料のメリットは、以下のようにまとめられます。

  • 耐久性・耐候性が高い
  • 低汚染性が高い
  • 耐薬品性・耐熱性が高い
  • 光沢が長持ちする

耐久性・耐候性が高い

フッ素塗料の最大のメリットは、耐久性・耐候性の高さです。フッ素樹脂は、分子間の結合力がとても強いため、紫外線や雨水、酸化、温度変化などの外的要因に対しても変形や変色、劣化がしにくい特性を持っています。そのため、フッ素塗料で塗装した外壁は、一般的に10年以上の耐用年数を持ちます。中には、20年近く持つという商品もあります。一度の工事費は高くなりますが、塗り替えの頻度を減らすことができるので、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いと言えます。

低汚染性が高い

フッ素塗料は、親水性・低摩擦性を持っているため、低汚染性が高いです。親水性とは、水と一緒に汚れを落とす性質のことで、低摩擦性とは、汚れが付着しにくい性質のことです。フッ素塗料で塗装した外壁は、雨が降ると自然に汚れが洗い流されるので、常にきれいな状態を保つことができます。また、藻やカビなどの生物が付きにくいので、防藻・防カビ性も高いです。これらの性質により、フッ素塗料は、メンテナンスがしやすく、美観を長く保つことができます。

耐薬品性・耐熱性が高い

フッ素塗料は、耐薬品性・耐熱性も高いです。耐薬品性とは、酸性雨や空気中の汚染物質などの薬品に対して強い性質のことで、耐熱性とは、紫外線の熱や外気の温度に対して強い性質のことです。フッ素塗料で塗装した外壁は、これらの要因による劣化がしにくいので、長期間にわたって高い性能を発揮します。特に、屋根や西面などの日当たりが強い部分には、耐熱性の高いフッ素塗料がおすすめです。フッ素塗料は、紫外線の熱による劣化がしにくいだけでなく、熱を反射して住宅内の温度上昇を抑える効果もあります。

光沢が長持ちする

フッ素塗料は、耐摩耗性が高いため、光沢が長持ちします。耐摩耗性とは、摩擦や衝撃に対して強い性質のことです。フッ素塗料で塗装した外壁は、風や砂埃などによる摩擦にも耐えることができるので、塗装直後の光沢が長く続きます。たとえば、シリコン塗料の光沢は、8〜10年ほどで20%減少するのが一般的ですが、フッ素塗料の光沢は、20年ほどでわずか10%しか減少しません。光沢のある外壁は、高級感や清潔感を感じさせるので、住まいの印象を良くすることができます。

フッ素塗料のデメリット

フッ素塗料のデメリットは、以下のようにまとめられます。

  • 初期費用が高い
  • 再塗装がやや難しい
  • 塗膜が硬く、ひび割れしやすい

初期費用が高い

フッ素塗料の最大のデメリットは、初期費用が高いことです。フッ素塗料は、原料や製造工程が高価なため、他の塗料と比べても塗料代が高くなります。たとえば、30坪の住宅の外壁塗装で、フッ素塗料を使用する場合、塗料代だけで約30万円ほどかかります。これは、シリコン塗料の約1.6倍、アクリル塗料の約2.5倍の値段です。また、フッ素塗料は、施工にも技術や経験が必要なため、人件費も高くなります。そのため、フッ素塗料での外壁塗装は、他の塗料での塗装に比べて、総工事費が高くなる傾向にあります。フッ素塗料での外壁塗装の費用相場は、30坪の住宅で約60万円〜80万円ほどです。

再塗装がやや難しい

フッ素塗料は、再塗装がやや難しいというデメリットもあります。フッ素塗料の塗膜は、硬くて親水性を持っているため、再塗装する際に新しい塗料の密着を妨げる可能性があります。そのため、再塗装する際は、塗膜の表面を削るなどの下処理を行ったり、密着性を高めるための下塗り塗料を選んだりする必要があります。

塗膜が硬く、ひび割れしやすい

フッ素塗料のもう一つのデメリットは、塗膜が硬く、ひび割れしやすいことです。フッ素塗料の塗膜は、耐久性・耐候性が高い反面、柔軟性が低いため、外壁の収縮や伸展に対応できず、ひび割れを起こしやすいです。特に、木造住宅や軽量鉄骨住宅などの構造物は、温度や湿度の変化によって動きやすいので、フッ素塗料の使用には注意が必要です。ひび割れが発生すると、外壁の防水性や断熱性が低下し、さらに劣化を進める原因になります。そのため、フッ素塗料で塗装する場合は、ひび割れ防止のための下地処理や補修工事をしっかりと行う必要があります。

まとめ

フッ素塗料での外壁塗装は、耐久性・耐候性・低汚染性・耐薬品性・耐熱性・光沢などの高い性能を持つ塗料です。しかし、初期費用が高い、再塗装がやや難しい、塗膜が硬くひび割れしやすいというデメリットもあります。フッ素塗料での外壁塗装を検討する際は、これらのメリットとデメリットをよく理解し、自分の住まいの状況や予算に合わせて選択することが大切です。また、フッ素塗料は、施工にも高度な技術や経験が必要な塗料なので、信頼できる業者に依頼することも重要です。フッ素塗料での外壁塗装を成功させるためには、事前にしっかりと打ち合わせを行い、塗料の種類や色、塗装方法、工期、費用、保証などの条件を確認しておくことがおすすめです。

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