今回は、レンガ調の外壁塗装について、詳しくご紹介します。レンガ調の外壁は、おしゃれで温かみのある印象を与えるので、人気のある外壁デザインです。しかし、レンガ調の外壁を塗装する際には、いくつかの注意点があります。レンガ調の外壁は、一般的にはサイディングボードやタイルなどの窯業系の素材で作られています。これらの素材は、水分や紫外線に弱く、劣化しやすいという特徴があります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。レンガ調の外壁を塗装する方法は、大きく分けて3つあります。
- クリア塗装
- 目地と外壁の塗り分け塗装
- 多彩模様塗装
それぞれの方法について、メリットやデメリット、費用や工期などを詳しく見ていきましょう。
クリア塗装
クリア塗装とは、無色透明の塗料を使用して、レンガ調の模様や色合いをそのまま残す塗装のことです。レンガ調の外壁のデザインを変えたくない場合におすすめの方法です。
メリット
- レンガ調の外壁の色合いや模様がそのまま残せる
- 外壁の保護機能や艶出し効果がある
- 工期が短縮できる(通常の塗装は3回塗りが基本ですが、クリア塗装は2回塗りの塗料が多いため)
デメリット
- タイムリミットがある(基本的に、クリア塗装は築10年以内に塗装を行う必要があります。なぜなら、下地の状態がそのまま表出してしまうからです。ひび割れの補修跡なども全て見えてしまいます。また劣化している状態で塗装すると、塗装後に白ボケしたようになり、せっかくのクリア塗装が台無しになってしまいます。)
- はじめての塗装の時にしかクリア塗装できない(前回塗装した塗料の劣化によって、仕上がりにムラができたり、白濁してしまう恐れがあるため)
費用と耐久性
クリア塗装の費用と耐久性は、使用する塗料のグレードによって異なります。一般的には、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料などから選ぶことができます。コストパフォーマンスが一番良いのは無機塗料ですが、初期費用がかかるので、お家をどのくらい長持ちさせたいかなど、ライフプランも合わせて考えましょう。クリア塗装の費用相場は、約1000円~2000円/m2程度です。耐用年数は、約5年~15年程度です。
目地と外壁の塗り分け塗装
目地と外壁の塗り分け塗装とは、レンガ部分と目地部分を別々の色で塗る塗装のことです。レンガ調の凹凸感を活かしつつ、色を変えたい場合におすすめの方法です。
メリット
- 意匠性を保つことができる
- 多彩模様塗装よりも安価に塗装ができる
デメリット
- クリア塗装よりも手間が増え、コストが高くなる(塗り分ける際には、凹部分に塗料が付着しないようにローラーの毛の長さを変えて、凸部分だけ塗る必要があります。塗装後に念入りなタッチアップ(補修塗り)を行うので手間やコストアップにつながります。)
費用と耐久性
目地と外壁の塗り分け塗装の費用と耐久性は、使用する塗料の種類によって異なります。一般的には、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料などから選ぶことができます。費用相場は、クリア塗装の単価よりも約600円/m2程度高くなります。耐用年数は、約10年~15年程度です。
多彩模様塗装
多彩模様塗装とは、2色以上の液状(またはゲル状)の塗料やチップが混ざっており、模様と凹凸感を出すことができる塗装です。意匠性が高く天然石のような高級感のある見た目になります。デザイン性を重視したい場合におすすめの方法です。
メリット
- 意匠性・耐久性が高く長持ちする
- 耐久性が高いものが多い
デメリット
- 材料費がかかるので初期コストが高くなる
- 経験がない職人が塗ると、模様にムラが出てしまう場合がある
費用と耐久性
多彩模様塗装の費用と耐久性は、使用する塗料の種類によって異なります。一般的には、関西ペイントのゾラコートEXや日本ペイントのペリアートなどがあります。費用は通常の塗装よりも高く、約2000円~3000円/m2程度です。耐用年数は比較的長く、約15年前後です。
まとめ
以上、レンガ調の外壁塗装について、3つの方法をご紹介しました。それぞれにメリットやデメリットがありますので、ご自身の予算や好みに合わせて選んでください。レンガ調の外壁塗装をする際には、専門的な知識や技術が必要ですので、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。レンガ調の外壁塗装の事例や口コミを参考にして、自分の理想の外壁に近づけましょう。