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外壁塗装におすすめのラジカル塗料とは 特徴やメリット・デメリット、人気商品を徹底解説!

外壁塗装 ラジカル塗料

外壁塗装に興味がある方にとって、ラジカル塗料という言葉を聞いたことがあるかもしれません。ラジカル塗料とは、どのような塗料なのでしょうか? また、外壁塗装におすすめなのでしょうか? この記事では、ラジカル塗料の特徴やメリット・デメリット、人気の商品などをご紹介します。

目次

ラジカル塗料とは?

ラジカル塗料とは、塗料に含まれる顔料に酸素や紫外線などが接触することで発生する「ラジカル」という劣化因子の発生を抑制する効果がある塗料のことです。ラジカルは塗料の主成分である樹脂の結合を破壊し、塗膜の劣化を進める原因になります。ラジカル塗料は、高耐候酸化チタンと光安定剤という2つの成分が配合されており、高耐候酸化チタンはラジカルの発生を制御し、光安定剤は発生したラジカルの発散を抑える効果があります。このように、ラジカル塗料は塗膜の劣化を長期間にわたって防ぐことができる塗料です。

ラジカル塗料のメリット

ラジカル塗料は、次のようなメリットがあります。

チョーキングが起こりにくい

チョーキングとは、塗料に含まれる顔料が劣化して粉状になって浮き出る現象のことです。チョーキングが起こると、塗膜の防水機能が低下し、外壁内部の腐食や雨漏りの原因になります。ラジカル塗料は、ラジカルの発生を抑制することで、チョーキングの発生をおさえることができます。

汚れにくい

ラジカル塗料は、塗膜の劣化が遅いため、表面の光沢が長持ちします。光沢があると、表面が滑らかで汚れが付着しにくくなります。また、カビや藻などの発生も抑制する効果があります。

コストパフォーマンスが高い

ラジカル塗料は、価格が安く、性能が高いことが特徴です。ラジカル塗料の価格は、1㎡あたり2,500~3,200円です。これは、外壁塗装で最も多く使われているシリコン塗料と同じくらいの価格です。しかし、ラジカル塗料の耐用年数は、12~17年と、シリコン塗料の10~15年よりも長いです。つまり、ラジカル塗料は、同じ価格でより長く持つ塗料といえます。

施工しやすい

ラジカル塗料は、水性1液型の塗料であることが多いです。水性1液型の塗料は、塗料の伸びがよく、飛散しにくいため、施工しやすいというメリットがあります。また、塗料が柔らかいため、凹凸のある箇所でも塗装しやすいです。

どんな外壁材にも塗装できる

ラジカル塗料は、金属サイディング、窯業系サイディング、モルタル、ALCパネル、木部、鋼板など、どんな外壁材にも塗装できるというメリットがあります。アクリルやシリコン塗料が塗装できる素材であれば、ラジカル塗料も塗装できます。

ラジカル塗料のデメリット

ラジカル塗料は、次のようなデメリットがあります。

濃色の場合はラジカル抑制効果を発揮できない

ラジカル塗料は、高耐候酸化チタンと光安定剤という成分がラジカルの発生を抑制する仕組みになっていますが、これは淡色の場合に限ります。濃色の場合は、高耐候酸化チタンがラジカルを抑制できないため、ラジカル抑制効果が発揮できません。そのため、濃色の塗料を選ぶ場合は、ラジカル塗料ではなく、他の塗料を検討する必要があります。

実績が証明されていない

ラジカル塗料は、2015年に日本ペイントが発売した比較的新しい塗料です。そのため、実際に耐用年数が12~17年あるかどうかは、まだ実証されていません。また、ラジカル塗料を取り扱っている業者も少ないため、見積もりを取るのが難しい場合があります。

人気のラジカル塗料

ラジカル塗料は、日本ペイントが初めて発売した塗料ですが、その後、他の塗料メーカーもラジカル塗料を開発しました。ここでは、人気のラジカル塗料を3つ紹介します。

日本ペイント「パーフェクトトップ」

日本ペイントの「パーフェクトトップ」は、ラジカル塗料の元祖ともいえる塗料です。高耐候酸化チタンと光安定剤を配合した「ラジカルバリアテクノロジー」により、塗膜の劣化をおさえる効果があります。また、高い光沢と低汚染性により、美しい仕上がりが長持ちします。価格は1㎡あたり2,500~3,200円、耐用年数は12~17年となっています 。

大日本塗料「スーパーラジカル」

大日本塗料の「スーパーラジカル」は、日本ペイントの「パーフェクトトップ」と同じく、高耐候酸化チタンと光安定剤を配合したラジカル塗料です 。しかし、「スーパーラジカル」は、さらに「高耐候ポリマー」という成分を加えることで、塗膜の強度と耐久性を高めています 。また、「スーパーラジカル」は、水性1液型の塗料でありながら、高い光沢と低汚染性を実現しています 。価格は1㎡あたり3,000~3,500円、耐用年数は15~20年となっています 。

キャップ「ラジカルコート」

キャップの「ラジカルコート」は、高耐候酸化チタンと光安定剤のほかに、「ナノセラミックス」という成分を配合したラジカル塗料です 。「ナノセラミックス」は、塗膜に微細なセラミックス粒子を分散させることで、塗膜の硬度と耐摩耗性を向上させる効果があります 。また、「ナノセラミックス」は、塗膜の表面に微細な凹凸を作り、汚れの付着を防ぐ効果もあります 。「ラジカルコート」は、高い光沢と低汚染性に加えて、高い耐衝撃性と耐摩耗性を備えた塗料です 。価格は1㎡あたり3,500~4,000円、耐用年数は15~20年となっています 。

まとめ

ラジカル塗料は、塗料に含まれる顔料に酸素や紫外線などが接触することで発生する「ラジカル」という劣化因子の発生を抑制する効果がある塗料です。ラジカル塗料のメリットは、チョーキングが起こりにくく、汚れにくく、コストパフォーマンスが高く、施工しやすく、どんな外壁材にも塗装できることです。ラジカル塗料のデメリットは、濃色の場合はラジカル抑制効果を発揮できないことと、実績が証明されていないことです。人気のラジカル塗料は、日本ペイントの「パーフェクトトップ」、大日本塗料の「スーパーラジカル」、キャップの「ラジカルコート」などがあります。外壁塗装を考えている方は、ラジカル塗料についても検討してみてはいかがでしょうか?

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