外壁塗装を一部だけ行うのは可能なのでしょうか? 一部だけ塗装すれば費用を抑えられると思うかもしれませんが、実はデメリットも多くあります。 今回は、外壁塗装の一部塗装について、メリットとデメリット、注意点などをご紹介します。
外壁塗装の一部塗装とは、外壁の一部分だけを塗り替えることです。 例えば、外壁の一面だけ色あせやひび割れが目立つ場合や、増築や給湯器の交換などで未塗装の部分ができた場合などに行われます。
外壁の一部塗装のメリット・デメリット
一部塗装のメリットは、以下のような点です。
- 費用が安く済む
- 気になる部分だけすぐに補修できる
- 未塗装部分に対応できる
- コーキング補修もできる
一部塗装のデメリットは、以下のような点です。
- 色や艶のムラがでる
- 足場を組む費用がかかる
- メンテナンスのタイミングがずれる
- 外壁全体の劣化を防げない
一部塗装は、費用を抑えられるというメリットがありますが、見た目や耐久性に問題が生じる可能性が高いです。 一部塗装をした部分は、周囲と色や艶が違って目立ってしまうことがあります。 また、足場を組む必要がある場合は、その費用もかかります。 一部塗装を繰り返すと、足場代だけで高額になってしまうこともあります。
一部塗装をすると、外壁全体のメンテナンスのタイミングもずれてしまいます。 外壁は紫外線や雨風によって劣化していきますが、一部塗装をした部分は他の部分よりも新しくなります。 そのため、一部塗装をした部分に合わせて全面塗装をすると、ムダになってしまうことがあります。 逆に、一部塗装をした部分に安心して、全面塗装を先延ばしにすると、外壁全体の劣化が進んでしまうことがあります。 その結果、塗装だけでは済まないような大きな修繕が必要になることもあります。
一部塗装は、外壁全体の劣化を防げません。 外壁は、塗装の防水効果で水の浸入を防いでいますが、塗装は時間とともに劣化していきます。 そのため、一部塗装をした部分だけではなく、外壁全体を定期的に塗り替える必要があります。 一部塗装をした部分以外は、水が浸入して、カビや腐食などの原因になります。 これらの症状は、外壁の寿命を縮めるだけでなく、住まいの健康や安全にも影響します。
以上のように、一部塗装にはメリットよりもデメリットが多いです。 そのため、基本的には外壁は全面塗装をおすすめします。 全面塗装は、一部塗装よりも費用は高くなりますが、外壁全体を美しく丈夫に保つことができます。 また、メンテナンスのタイミングも揃えることができます。 外壁は、お家の顔と守りとも言える大切な部分です。 せっかくお家をお手入れしようと思ったのに、ムダな出費や心配事を増やしてしまうのはもったいないですよね。
ただし、一部塗装でもいい場合もあります。 例えば、増築や給湯器の交換などで未塗装の部分ができた場合や、災害や事故などで一部だけ著しく劣化した場合などです。 このような場合は、一部塗装で防水効果を維持してあげましょう。
外壁の一部塗装をする場合の注意点
ただし、一部塗装をする場合は、以下の点に注意してください。
- 信頼できる優良事業者に依頼する
- 全面塗装も適切なタイミングで行う
- 補修箇所が浮かないように最小限にとどめる
外壁塗装は、一部分であっても、必ずプロの事業者に依頼してください。 プロの事業者なら、外壁の状態をしっかりチェックして、適切な塗料や塗り方を選んでくれます。 また、見積もりや契約書、保証書などもきちんと作成してくれます。 信頼できる事業者を選ぶためには、口コミや評判、実績などを確認することが大切です。 また、複数の事業者から見積もりを取って、比較検討することもおすすめです。
まとめ
外壁塗装は、お家の美しさと耐久性を保つために重要な工事です。 一部塗装をする場合でも、全面塗装をする場合でも、プロの事業者に依頼して、適切なタイミングで行いましょう。 そうすれば、外壁は長くきれいに保つことができます。