コンクリート外壁とは、コンクリートをそのまま外壁として使用したり、コンクリートに模様や色をつけたりしたものです。コンクリート外壁は、耐久性や防火性に優れているというメリットがありますが、一方で、水分や紫外線に弱く、劣化しやすいというデメリットもあります。
そこで、コンクリート外壁の寿命を延ばし、美観を保つためには、定期的な塗装が必要になります。しかし、コンクリート外壁には、一般的な外壁とは異なる塗装方法があります。適切な塗料や塗装方法を選ばないと、外壁の劣化を早めたり、見た目が悪くなったりする可能性があります。
コンクリート外壁に適した塗料の種類と特徴
コンクリート外壁には、主に以下の4種類の塗料が使用されます。
- 撥水剤
- カラークリアー塗料
- 弾性塗料
- 再現工法
それぞれの塗料の特徴やメリット・デメリットを、表にまとめました。
| 塗料の種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 耐用年数 | 費用相場 |
|---|---|---|---|---|---|
| 撥水剤 | コンクリートの防水性を高める透明な塗料 | コンクリートの風合いを損なわない 汚れがつきにくくなる 費用が安い | 耐久性が低い 補修の跡が目立つ | 3~7年 | 1,500~2,500円/㎡ |
| カラークリアー塗料 | 撥水剤に着色剤を混ぜた塗料 | 撥水性と耐久性が高まる 汚れや補修の跡が目立ちにくい | 費用が高い | 5~10年 | 3,000~5,000円/㎡ |
| 弾性塗料 | 塗料自体が伸縮する塗料 | ヒビ割れに強い 雨水の浸入を防ぐ 汚れや補修の跡を隠せる | コンクリートの風合いが失われる 費用が高い | 10~12年 | 6,000~8,000円/㎡ |
| 再現工法 | コンクリート風の模様を描く塗装方法 | 新築時の美観を取り戻せる 下地の状態に左右されない | 費用が高い 対応できる業者が少ない | 5~15年 | 5,000~7,000円/㎡ |
これらの塗料の選び方は、コンクリート外壁の状態や目的によって異なります。例えば、以下のような場合には、それぞれの塗料が適しています。
- コンクリート外壁に大きな劣化がなく、コンクリートの風合いを残したい場合は、撥水剤がおすすめです。
- コンクリート外壁にヒビ割れや汚れがあり、補修した上で保護したい場合は、カラークリアー塗料がおすすめです。
- コンクリート外壁にヒビ割れが多く、雨水の浸入を防ぎたい場合は、弾性塗料がおすすめです。
- コンクリート外壁に色あせや汚れが目立ち、新築時の外観に戻したい場合は、再現工法がおすすめです。
以上のように、コンクリート外壁の塗料は、それぞれの特徴や性能を理解した上で、自分のニーズに合わせて選ぶことが大切です。
コンクリート外壁の塗装費用の相場と見積もりのポイント
コンクリート外壁の塗装費用は、以下の要素によって変わります。
- 塗料の種類と量
- 塗装する面積
- 塗装する階数や高さ
- 下地処理の必要性と内容
- 洗浄やワックスなどの付帯工事の有無
- 業者の選び方や交渉力
これらの要素を考慮した上で、コンクリート外壁の塗装費用(塗料費用のみ)の相場は、以下のようになります。
| 塗料の種類 | 塗装する面積 | 塗装する階数 | 塗装費用の相場 |
|---|---|---|---|
| 撥水剤 | 100㎡ | 2階建て | 15~25万円 |
| カラークリアー塗料 | 100㎡ | 2階建て | 30~50万円 |
| 弾性塗料 | 100㎡ | 2階建て | 60~80万円 |
| 再現工法 | 100㎡ | 2階建て | 50~70万円 |
これらの相場は、あくまで目安であり、実際の費用は、業者や地域によって異なります。また、塗装する面積や階数が増えると、費用も増えます。塗装する面積は、外壁の長さと高さを掛けたもので、窓やドアなどの面積を差し引いたものです。塗装する階数や高さが増えると、足場や高所作業車などの機材や人件費がかかります。
コンクリート外壁の塗装費用を抑えるためには、以下のポイントに注意して、見積もりを取ることが大切です。
- 複数の業者から見積もりを取り、比較すること。見積もりは、無料で取れる業者を選ぶこと。見積もりは、明細や内訳が詳細に記載されていること。
- 塗料の種類や量、塗装する面積や階数、下地処理の必要性や内容、洗浄やワックスなどの付帯工事の有無など、塗装の内容や条件を確認すること。塗料の種類や量は、自分のニーズに合わせて選ぶこと。塗装する面積や階数は、正確に測定すること。下地処理の必要性や内容は、コンクリート外壁の状態をチェックすること。洗浄やワックスなどの付帯工事の有無は、必要なものだけを選ぶこと。
- 業者の信頼性や実績、口コミや評判、保証やアフターサービスなどを確認すること。業者の信頼性や実績は、資格や許可、実績写真や施工事例などで確認すること。口コミや評判は、インターネットや知人などで調べること。保証やアフターサービスは、契約書や保証書などで確認すること。
以上のように、コンクリート外壁の塗装費用は、様々な要素によって変わります。自分の予算やニーズに合わせて、適切な塗料や塗装方法を選び、信頼できる業者に依頼することが大切です。
コンクリート外壁の塗装時期と塗り替えのサイン
コンクリート外壁の塗装時期は、一般的には、10年から15年に1回と言われています。しかし、実際には、コンクリート外壁の状態や環境によって異なります。コンクリート外壁の塗装時期を見極めるためには、以下のような塗り替えのサインに注意することが大切です。
- 色あせや汚れが目立つ
- ヒビ割れや欠損がある
- コケやカビが生えている
- 塗膜が浮いたり、剥がれたりしている
- 雨水が浸入している
これらのサインが見られる場合は、コンクリート外壁の塗装を早めに行うことがおすすめです。これらのサインは、コンクリート外壁の劣化や損傷を示しており、放置すると、建物の構造や安全に影響を与える可能性があります。
コンクリート外壁の塗装時期を見極めるためには、定期的にコンクリート外壁の状態をチェックすることが大切です。自分でチェックするのが難しい場合は、プロの業者に点検や診断を依頼することもできます。
コンクリート外壁の塗装時期は、以下のような要因によっても変わります。
- 塗料の種類と品質
- 塗装の方法と技術
- 外壁の方位や日当たり
- 気温や湿度などの気候
- 雨風や紫外線などの自然災害
これらの要因は、コンクリート外壁の塗装の耐用年数や劣化の速度に影響を与えます。例えば、以下のような場合には、コンクリート外壁の塗装時期が早まることがあります。
- 耐久性や防水性が低い塗料を使用した場合
- 塗装の方法や技術が不適切な場合
- 南向きや西向きの外壁の場合
- 気温や湿度が高い地域の場合
- 雨風や紫外線が強い地域の場合
以上のように、コンクリート外壁の塗装時期は、様々な要因によって変わります。コンクリート外壁の状態や環境を把握し、塗り替えのサインに注意して、適切なタイミングで塗装を行うことが大切です。
まとめ
コンクリート外壁の塗装は、コンクリート外壁の寿命を延ばし、美観を保つために必要な工事です。しかし、コンクリート外壁には、一般的な外壁とは異なる塗装方法があります。適切な塗料や塗装方法を選ばないと、外壁の劣化を早めたり、見た目が悪くなったりする可能性があります。そこで、この記事では、コンクリート外壁の塗装に関する基本的な知識や注意点を、分かりやすく解説しました。この記事を参考にして、コンクリート外壁の塗装を成功させましょう。

