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メンテナンスフリーの外壁素材は存在する? おすすめの外壁素材をご紹介

メンテナンスフリー 外壁素材

外壁のメンテナンスについて、どのような素材がおすすめなのでしょうか。外壁は住まいの美観や機能性を保つために重要な部分ですが、定期的に塗装や補修を行わなければなりません。しかし、メンテナンスの手間や費用を抑えたいという方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、外壁でメンテナンスフリーの素材は存在するのか、また、メンテナンスフリーに近い素材はどのようなものなのかを解説します。

目次

外壁でメンテナンスフリーの素材は存在しない

まず、外壁でメンテナンスフリーの素材は存在しないということをお伝えします。どんなに高品質な素材でも、10年や20年単位で補修や塗装が必要です。メンテナンスフリーの素材が実現できない理由は、外壁素材には有機成分が含まれているからです。有機成分とは、生物が作り出す、カビの栄養となる成分です。一般的には炭素が含まれる物質が有機成分に分類されます。一方で、無機成分とは有機成分以外を指します。

外壁素材の多くは表面に塗装をしなければすぐに劣化してしまいます。しかし、塗料には有機成分が含まれているためカビが生えやすいのです。「では、無機成分だけで塗料を作ってはどうか」と考えるかもしれません。しかし、無機成分だけで作られた塗料は粘り気が足りず、硬すぎて塗装ができません。塗装ができたとしてもすぐにひび割れてしまい使いものにならないでしょう。

塗装をしない外壁素材であれば無機成分のみで作ることも可能です。例としては「タイル」が当てはまります。しかし、タイル外壁だとしても接着剤や目地部分は劣化していきます。このため定期的にメンテナンスが必要なのです。

メンテナンスフリーに近い外壁素材はどれか

メンテナンスフリーに近い外壁素材は、タイルのほかに「樹脂系サイディング」があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

タイル

タイルは、粘土や石を約1,300度の高温で焼いた外壁素材です。メリットは、サイディングやモルタルといった他の外壁素材と比べて高耐久である点です。タイルは傷がつきにくく汚れや水にも強いです。寿命は25〜30年程度と長いですが、7〜10年おきに目地の補修を行うことが望ましいです。

デメリットは、高価なことです。メンテナンス費用は安いですが、初期設置時の価格はモルタルやサイディングに比べて2〜3倍の材料費が必要です。タイルはメンテナンスフリーに最も近い外壁素材ですが、価格が高すぎるため工事予算に余裕がある人向けといえるでしょう。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂で作られたサイディングボードです。サイディング素材のなかで最も耐久性が高いですが、費用は高額となります。メリットはタイルよりも費用が安い点です。サイディング素材としては高価な樹脂系サイディングですが、タイルと比較すると半額〜7割程度の費用で済むでしょう。

デメリットは工事難易度が高い点です。樹脂系サイディングは日本での実績がほとんどなく、適切な工事ができる業者がかぎられます。工事ができない業者に依頼してしまうと本来の性能を発揮できず、メンテナンス頻度が高くなるでしょう。樹脂系サイディングは、タイルが高価すぎて予算的に厳しいけれど高耐久素材を使いたい人に向いています。

まとめ

外壁でメンテナンスフリーの素材は存在しませんが、メンテナンスフリーに近い素材としてタイルや樹脂系サイディングがあります。タイルは高耐久で高級感がありますが、初期費用が高いです。樹脂系サイディングはタイルよりも安くて耐久性が高いですが、工事が難しいです。自分の住まいの構造や予算に合わせて、最適な外壁素材を選びましょう。

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