ホームページとは、インターネット上に公開されたウェブページの集合体のことです。ホームページを作成するには、以下のステップが必要です。
ホームページを作成するステップ
1. ドメインとサーバーを取得する
- ドメインとは、ホームページの住所のようなもので、例えば「bing.com」や「google.co.jp」などの文字列です。ドメインは、インターネット上の特定のサーバーに紐づけられます。
- サーバーとは、ホームページのデータを保存して配信するコンピューターのことです。サーバーは、自分で用意することもできますが、一般的にはレンタルサーバーと呼ばれるサービスを利用します。レンタルサーバーは、月額や年額で料金を支払うことで、サーバーのスペースや機能を借りることができます。
- ドメインとサーバーは、同じ会社から取得することもできますし、別々の会社から取得することもできます。ドメインとサーバーを別々の会社から取得した場合は、ドメインの設定でサーバーのIPアドレスを指定する必要があります。
- ドメインとサーバーの取得には、それぞれに応じた費用がかかります。ドメインの費用は、ドメインの種類や期間によって異なりますが、一般的には年間数百円から数千円程度です。サーバーの費用は、サーバーの性能や容量によって異なりますが、一般的には月額数百円から数千円程度です。
2. ホームページのデザインとコンテンツを作成する
- ホームページのデザインとは、ホームページの見た目やレイアウトのことです。ホームページのデザインは、HTMLとCSSという言語を使って記述します。HTMLとは、ホームページの構造や内容を表す言語です。CSSとは、ホームページのスタイルや装飾を表す言語です。
- ホームページのコンテンツとは、ホームページに表示される文章や画像や動画などのことです。ホームページのコンテンツは、自分で作成することもできますし、他の人やサイトから引用することもできます。ただし、引用する場合は、著作権や引用元の表示などのルールに注意する必要があります。
- ホームページのデザインとコンテンツを作成するには、テキストエディタやウェブエディタというソフトウェアを使います。テキストエディタとは、HTMLやCSSなどのコードを直接入力できるソフトウェアです。ウェブエディタとは、コードを入力せずに、画面上でホームページのデザインやコンテンツを編集できるソフトウェアです。
- ホームページのデザインとコンテンツを作成するには、一定の知識や技術が必要です。しかし、初心者でも簡単にホームページを作成できる方法もあります。それは、ホームページ作成サービスと呼ばれるサービスを利用することです。ホームページ作成サービスとは、ドメインやサーバーの取得から、ホームページのデザインやコンテンツの作成まで、一括で行えるサービスです。ホームページ作成サービスでは、テンプレートやドラッグアンドドロップという機能を使って、簡単にホームページをカスタマイズできます。ホームページ作成サービスの例としては、WixやJimdoやWordPress.comなどがあります。
3. ホームページをサーバーにアップロードする
- ホームページをサーバーにアップロードするとは、ホームページのデータをサーバーに送信して、インターネット上に公開することです。ホームページをサーバーにアップロードするには、FTPというプロトコルを使います。FTPとは、ファイルを転送するための規約のことです。
- ホームページをサーバーにアップロードするには、FTPクライアントというソフトウェアを使います。FTPクライアントとは、自分のパソコンとサーバーを接続して、ファイルをやりとりできるソフトウェアです。FTPクライアントの例としては、FileZillaやWinSCPなどがあります。
- ホームページをサーバーにアップロードするには、サーバーのホスト名やユーザー名やパスワードなどの情報が必要です。これらの情報は、レンタルサーバーの会社から提供されます。FTPクライアントにこれらの情報を入力して、サーバーに接続します。そして、ホームページのデータをサーバーにドラッグアンドドロップして、アップロードします。
- ホームページをサーバーにアップロードしたら、ブラウザでドメインを入力して、ホームページが正しく表示されるか確認します。ホームページが正しく表示されない場合は、ファイルの名前や場所や権限などに問題がある可能性があります。その場合は、FTPクライアントでファイルを修正して、再度アップロードします。
- ホームページ作成サービスを利用した場合は、ホームページをサーバーにアップロードする必要はありません。ホームページ作成サービスでは、ホームページのデータは自動的にサーバーに保存されます。ホームページの編集を終えたら、公開ボタンを押すだけで、ホームページがインターネット上に公開されます。
ホームページ作成サービスの比較
ホームページ作成サービスとは、インターネット上に自分のホームページを作成できるサービスのことです。ホームページ作成サービスには、無料で利用できるものと有料で利用できるものがあります。
ホームページ作成サービスを選ぶ際には、以下のようなポイントを考慮すると良いでしょう。
- 自分の目的やニーズに合った機能を備えたサービスを選ぶ
- スマホでも閲覧できるよう、レスポンシブ対応か確認する
- スムーズな運用に向けて、サポート体制も確認する
- 本格的な運用や独自ドメインの取得には、有料プランを検討する
ホームページ作成サービスには、さまざまな種類がありますが、まずは無料で利用できるものの中から、おすすめの5つを紹介します。
WordPress(ワードプレス)
WordPressとは、世界で最も使われているホームページ作成ツールです。ブログや企業サイト、オウンドメディアなど、さまざまな目的に対応できます。
メリット
- 自由度が高く、カスタマイズ性が抜群です。テーマやプラグインと呼ばれる拡張機能を使って、自分の好みに合わせてデザインや機能を変更できます。
- SEO対策にも優れています。検索エンジンからの集客を狙うなら、WordPressがおすすめです。
デメリット
- 初心者には操作が難しいかもしれません。HTMLやCSSなどの基本的な知識があると便利です。
- 独自ドメインやサーバーを別途用意する必要があります。これらには費用がかかります。
Wix(ウィックス)
Wixとは、ユーザー数2億人を越えるホームページ作成サービスです。ドラッグアンドドロップで簡単にホームページを作成できます。
メリット
- 操作が簡単で、初心者でも手軽にホームページを作成できます。テンプレートも豊富に用意されています。
- ネットショップや予約機能など、ビジネスに役立つ機能も充実しています。
デメリット
- 無料プランでは、独自ドメインが使えず、Wixの広告が表示されます。広告を消したり、独自ドメインを使いたい場合は、有料プランに移行する必要があります。
- テンプレートを変更すると、すべてのコンテンツがリセットされます。テンプレートを変更したい場合は、最初からやり直す必要があります。
Jimdo(ジンドゥー)
Jimdoとは、質問に答えるだけで自動的にホームページを作成してくれる「AIビルダー」が特徴的なサービスです。ドイツ発のサービスで、日本でも人気があります。
メリット
- AIビルダーを使えば、簡単にホームページが完成します。自分でデザインやレイアウトを決める必要がありません。
- SEO対策やネットショップ機能など、ビジネスに必要な機能も備えています。
デメリット
- 無料プランでは、独自ドメインが使えず、Jimdoの広告が表示されます。広告を消したり、独自ドメインを使いたい場合は、有料プランに移行する必要があります。
- AIビルダーで作成したホームページは、あとから細かくカスタマイズすることができません。自由度が高いホームページを作りたい場合は、別のサービスを選んだ方が良いでしょう。
ペライチ
ペライチとは、スタイリッシュでシンプルな1ページのホームページを簡単に作成できるサービスです。個人や小規模なビジネスに最適です。
メリット
- 操作が非常に簡単で、初心者でもすぐにホームページを作成できます。テンプレートも多数用意されています。
- 無料プランでも独自ドメインが使えます。また、広告も表示されません。
デメリット
- 1ページしか作成できません。複数のページを作りたい場合は、有料プランに移行する必要があります。
- 機能が限られています。SEO対策やネットショップ機能などはありません。
Googleサイト
Googleサイトとは、Googleの提供する無料ホームページ作成サービスです。Googleアカウントがあれば、誰でも利用できます。
メリット
- 操作が簡単で、ドラッグアンドドロップでホームページを作成できます。テンプレートも用意されています。
- GoogleドライブやGoogleフォームなど、Googleの他のサービスと連携できます。
デメリット
- 独自ドメインが使えません。Googleサイトのサブドメインになります。
- デザインや機能がシンプルすぎるかもしれません。カスタマイズ性が低いです。
有料のホームページ作成サービスもあります。有料のサービスは、無料のサービスに比べて、機能やデザインの幅が広く、独自ドメインや広告非表示などのオプションが利用できます。有料のサービスには、以下のようなものがあります。
Movable Type
パッケージ版とクラウド版があり、高いカスタマイズ性とセキュリティを誇るサービスです。ブログやニュースサイト、企業サイトなど、さまざまな用途に対応できます。
Goope
お店のホームページ作成に特化したサービスです。予約機能やクーポン機能など、店舗運営に役立つ機能が充実しています。デザインもシンプルでスタイリッシュです。
PAGEKit
ドラッグアンドドロップで簡単にホームページを作成できるサービスです。テンプレートも豊富で、レスポンシブ対応やSEO対策もバッチリです。
HubSpot CMS
マーケティングに特化したホームページ作成サービスです。ホームページだけでなく、メールやSNSなどのマーケティングツールと連携できます。顧客管理や分析もできます。
おちゃのこさいさい
ネットショップ作成に特化したサービスです。商品登録や在庫管理、決済機能など、ネットショップ運営に必要な機能が揃っています。デザインも豊富で、カスタマイズも可能です。
MOSH
フリーランスや個人事業主向けのホームページ作成サービスです。自分のスキルや実績をアピールできるポートフォリオサイトが作れます。デザインもおしゃれでプロフェッショナルです。
カラーミーショップ
ネットショップ作成に特化したサービスです。商品登録や在庫管理、決済機能など、ネットショップ運営に必要な機能が揃っています。デザインも豊富で、カスタマイズも可能です。
MakeShop
ネットショップ作成に特化したサービスです。商品登録や在庫管理、決済機能など、ネットショップ運営に必要な機能が揃っています。デザインも豊富で、カスタマイズも可能です。
独自ドメインを取得する方法
独自ドメインとは、自分で好きな文字列を選んで登録できるドメインのことです。例えば、「example.com」や「example.co.jp」などが独自ドメインです。
独自ドメインを取得するには、以下の4つのステップが必要です。
1. ドメイン名を決める
- ドメイン名とは、独自ドメインの左側の部分のことです。例えば、「example.com」の「example」がドメイン名です。
- ドメイン名は、3文字以上63文字以内の半角英数字とハイフン「-」で構成されます。
- ドメイン名は、自分のサイトの内容や目的に合ったものを選びましょう。覚えやすく、分かりやすく、ユニークなものがおすすめです。
2. トップレベルドメインを決める
- トップレベルドメインとは、独自ドメインの右側の部分のことです。例えば、「example.com」の「.com」がトップレベルドメインです。
- トップレベルドメインには、用途や分野によって分類された「gTLD(generic TLD)」と、国や地域によって分類された「ccTLD(country code TLD)」の2種類があります。
- gTLDには、「.com」や「.net」や「.org」などがあります。ccTLDには、「.jp」や「.us」や「.uk」などがあります。
- トップレベルドメインは、自分のサイトの対象や属性に合ったものを選びましょう。一般的には、「.com」が最も人気がありますが、取得費用や維持費も高い傾向があります。
3. ドメイン取得サービスを選ぶ
- ドメイン取得サービスとは、ドメインの登録や管理を行ってくれるサービスのことです。ドメイン取得サービスには、レンタルサーバー会社やドメイン専門会社などがあります。
- ドメイン取得サービスを選ぶときには、以下のようなポイントを考慮しましょう。
- 取得費用や維持費が安いかどうか
- サポート体制や利用規約がしっかりしているかどうか
- レンタルサーバーとの相性や連携が良いかどうか
- whois代理公開やSSL証明書などのオプションがあるかどうか
4. ドメインの契約手続きをする
- ドメインの契約手続きとは、ドメイン取得サービスに申し込みをして、ドメインの登録や支払いをすることです。
- ドメインの契約手続きをするには、以下の情報が必要です。
- ドメイン名とトップレベルドメイン
- ドメイン登録者の氏名や住所や電話番号やメールアドレスなど
- ドメインのネームサーバーのIPアドレス(レンタルサーバーを利用する場合は、レンタルサーバー会社から提供されます)
- ドメインの契約手続きが完了したら、ドメインが利用できるようになります。ただし、反映には時間がかかる場合がありますので、気長に待ちましょう。
ドメイン取得サービスの比較
ドメイン取得サービスとは、インターネット上に自分のホームページやメールアドレスの住所となるドメインを登録できるサービスのことです。ドメイン取得サービスには、さまざまな会社が提供しており、それぞれに特徴や料金が異なります。
ドメイン取得サービスを比較するときには、以下のようなポイントに注意しましょう。
ドメインの種類と数
- ドメインには、「.com」や「.jp」などのトップレベルドメインと呼ばれる部分があります。トップレベルドメインには、用途や分野によって分類された「gTLD(generic TLD)」と、国や地域によって分類された「ccTLD(country code TLD)」の2種類があります。
- ドメイン取得サービスによっては、取り扱っているトップレベルドメインの種類や数が異なります。自分が希望するトップレベルドメインが取得できるかどうかを確認しましょう。
ドメインの料金
- ドメインの料金には、取得費用と更新費用があります。取得費用は、ドメインを初めて登録するときにかかる費用です。更新費用は、ドメインの有効期限が切れる前に支払う費用です。
- ドメインの料金は、ドメインの種類や期間によって異なります。また、ドメイン取得サービスによっても、同じドメインでも料金が異なる場合があります。料金の安さだけでなく、サービスの内容や品質も考慮しましょう。
ドメインのオプション
- ドメインには、オプションとして、Whois情報の公開代行やSSL証明書の発行などのサービスがあります。Whois情報の公開代行とは、ドメインの登録者の個人情報を非公開にするサービスです。SSL証明書とは、ホームページの通信を暗号化する証明書です。
- ドメインのオプションは、ドメイン取得サービスによって、提供しているかどうかや、料金がかかるかどうかが異なります。自分が必要とするオプションがあるかどうかを確認しましょう。
では、具体的にどのようなドメイン取得サービスがあるのでしょうか。おすすめのドメイン取得サービスを9つ選んでみました。それぞれのサービスの特徴や料金を表にまとめましたので、ご覧ください。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
お名前.com | ・GMOインターネットグループが運営する大手サービス ・取り扱うドメインの種類と数が豊富 ・レンタルサーバーやホームページ作成サービスとの連携が充実 |
ムームードメイン | ・GMOペパボが運営する人気サービス ・ロリポップやカラーミーショップなどの提携サービスの初期費用が無料 ・外部サーバーの契約なしでWordPressを使える |
Xserverドメイン | ・エックスサーバーが運営するサービス ・エックスサーバーのレンタルサーバーとの相性が良い ・ドメインの料金が安い |
ゴンベエドメイン | ・ゴンベエが運営するサービス ・ドメインの料金が安い ・Whois情報の公開代行が無料 |
スタードメイン | ・スタードメインが運営するサービス ・取り扱うドメインの種類と数が豊富 ・Whois情報の公開代行が無料 |
VALUE-DOMAIN | ・GMOデジロックが運営するサービス ・ドメインの料金が安い ・Whois情報の公開代行が無料 |
名づけてねっと | ・名づけてねっとが運営するサービス ・ドメインの料金が安い ・Whois情報の公開代行が無料 |
Qドメイン | ・Qドメインが運営するサービス ・ドメインの料金が安い ・Whois情報の公開代行が無料 |
エルドメイン | ・エルドメインが運営するサービス ・ドメインの料金が安い ・Whois情報の公開代行が無料 |
まとめ
ホームページを作成するには、ドメインやサーバーの取得から、デザインやコンテンツの作成まで、さまざまなステップが必要です。しかし、ホームページ作成サービスを利用すれば、簡単にホームページを作成できます。
ホームページ作成サービスには、無料で利用できるものと有料で利用できるものがあります。無料のサービスは、初心者でも手軽にホームページを作成できますが、機能やデザインの幅が狭く、独自ドメインや広告非表示などのオプションが利用できません。有料のサービスは、機能やデザインの幅が広く、独自ドメインや広告非表示などのオプションが利用できますが、料金がかかります。
ホームページ作成サービスを選ぶときには、自分の目的やニーズに合ったものを選びましょう。また、サービスの内容や品質や料金も比較して、最適なものを見つけましょう。
ホームページは、自分の個性や情報を発信できる素晴らしいツールです。ぜひ、この記事を参考にして、自分だけのホームページを作成してみてください。