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マウスピース矯正で顎の悩みを解消できる? 顎関節症や顎変形症、顎のズレなどについて詳しく解説します

マウスピース矯正 顎の悩み
目次

顎の悩みとは?

顎の悩みとは、顎関節症や顎変形症、顎のズレなど、顎に関するさまざまな症状や状態のことです。

顎の悩みを抱える方は多く、以下のような症状やコンプレックスがあります。

  • 口を開け閉めするときに顎がカクカクする
  • 口を大きく開けられない
  • 顎が痛む
  • 顎がずれている
  • 顎がしゃくれている

これらの顎の悩みは、歯並びやかみ合わせと密接に関係しています。

歯並びやかみ合わせが正しくないと、顎に過度な負担がかかったり、顎の位置がずれたりして、顎関節や顎骨にトラブルを引き起こすことがあります。

逆に言えば、歯並びやかみ合わせを正しく整えることで、顎の悩みを改善することができる可能性があります。

そのためには、歯列矯正が有効な方法です。

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを歯に装着して、歯並びやかみ合わせを整える方法です。

マウスピース矯正の代表的なブランドとしては、インビザラインやクリアコレクト、キレイラインなどが挙げられます。

他にも、Zenyum(ゼニュム)やOh my teeth(オーマイティース)など、通院回数を減らしたり、費用を抑えたりすることができるブランドもあります。

マウスピース矯正の仕組みは以下の通りです。

  • まず、歯科医師によって歯型や口腔内の状態を測定します。そのデータをもとに、コンピューターで治療計画を立てます。
  • 次に、治療計画に沿って、必要な分のマウスピースを作成します。マウスピースは、上下それぞれに複数のセットがあります。各セットは、微妙に形が異なります。
  • 最後に、マウスピースを装着します。最初のセットから順番に交換していきます。各セットは約2週間ごとに交換します。マウスピースは1日に約20時間以上装着する必要があります。

マウスピース矯正の期間は、個人差がありますが、平均して約1年半程度です。

治療期間中は定期的に歯科医師の診察を受けます。

治療が終了したら、リテーナーという装置を装着して歯並びやかみ合わせを保ちます。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリットは以下の通りです。

目立たない

マウスピースは透明で薄いので、装着しても目立ちません。

笑ったり話したりしても気にならないでしょう。

取り外し可能

食事や歯磨きの際にはマウスピースを外すことができます。

衛生的で快適です。

痛みが少ない

マウスピースは柔らかくて滑らかなので、口内に傷や痛みを与えません。

また、歯を少しずつ動かすので、強い力がかからず痛みも少ないです。

通院回数が少ない

マウスピースは治療開始時に必要な分を一括で作成します。

そのため、定期的に新しいマウスピースに交換するだけで済みます。通院回数は2〜3か月に1回程度です。

マウスピース矯正で顎の悩みは治る?

では、マウスピース矯正で顎の悩みは治るのでしょうか?

答えは、「治る場合もあれば、治らない場合もある」ということです。

その理由は、顎の悩みの原因や症状が人によって異なるからです。

顎の悩みは、歯並びやかみ合わせだけが原因となっているわけではありません。

ストレスや姿勢、生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。

また、顎関節や顎骨には個人差があり、同じ歯並びでも顎の悩みを感じる人と感じない人がいます。

もちろん、歯並びやかみ合わせが顎の悩みを引き起こす要因になっている場合もあります。

歯並びやかみ合わせのせいで、顎がずれたり、顎に過度な負担がかかったりして、顎関節や顎骨にトラブルを引き起こしてしまっている場合には、マウスピース矯正で歯並びやかみ合わせを正しく整えたことによって顎の悩みが改善する可能性があります。

マウスピース矯正で顎の悩みが改善されやすいケース

マウスピース矯正で顎の悩みが改善されやすいケースは以下の通りです。

開咬(オープンバイト)

奥歯をかみ合わせても、上下の前歯の間に大きな隙間がある状態です。

前歯で噛めないため、かむ力は奥歯に過剰にかかり、顎関節への負担も大きくなります。

マウスピース矯正では、前歯の向きを整えたり、奥歯を下げたりすることで開咬を改善します。

過蓋咬合(ディープバイト)

歯をかみ合わせた時に、下の前歯が上の歯に隠れて見えないくらい深いかみ合わせです。

過蓋咬合の方はかむ力が強く、上の歯が下あごの動きを制限するため、顎に負担がかかりやすく、顎関節症になりやすいです。

マウスピース矯正では、上下の前歯の重なりを減らしたり、下顎を前方に動かしたりすることで過蓋咬合を改善します。

交叉咬合(クロスバイト)

上下の歯列がどこかで横にずれて、下の歯が外側にきてしまっています。

この場合、左右のかむ力や顎にかかる力がアンバランスになったり、顎関節の位置のズレも生じやすく、顎関節症になりやすいです。

マウスピース矯正では、上下の歯列を正しい位置に戻したり、上下の真ん中(正中)を揃えたりすることで交叉咬合を改善します。

軽度の歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると、顎に過剰な負担がかかり、顎関節症の要因になっていることがあります。

歯ぎしりや食いしばりの原因自体もさまざまですが、かみ合わせの悪さも一つの要因になっていることがあります。

マウスピース矯正では、かみ合わせを整えることで歯ぎしりや食いしばりを防ぐ効果が期待できます。

また、マウスピース自体が歯ぎしりや食いしばりの衝撃を和らげる役割も果たします。

マウスピース矯正で顎の悩みが改善されにくいケース

以上のように、マウスピース矯正は顎の悩みを改善する可能性がある歯列矯正法です。

しかし、マウスピース矯正は万能ではありません。

以下のような場合には、マウスピース矯正では顎の悩みは治らないかもしれません。

重度の歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりが強すぎると、マウスピースがすぐに傷んだり壊れたりしてしまいます。

また、歯ぎしりや食いしばりの原因がストレスや精神的な問題などである場合には、マウスピース矯正だけでは解決できません。

その場合には、専門家のカウンセリングや治療が必要です。

重度の顎変形症

顎変形症とは、上下の顎の大きさや形が極端に異なる状態です。

この場合、マウスピース矯正では歯並びやかみ合わせを整えることはできても、顎自体の形を変えることはできません。

その場合には、外科手術や装置矯正などが必要です。

顎関節症の慢性化

顎関節症とは、顎関節(顎を動かすための関節)に起こる障害です。

顎関節症は初期段階では軽度な症状で済むこともありますが、放置すると慢性化して重度な症状になることもあります。

その場合には、マウスピース矯正だけでは治らない可能性が高くなります。

その場合には、薬物治療や物理療法などが必要です。

まとめ

顎の悩みは、歯並びやかみ合わせだけでなく、さまざまな要因が関係しています。

そのため、一概にマウスピース矯正で顎の悩みが治るとは言えません。

しかし、マウスピース矯正は顎の悩みを改善する可能性がある歯列矯正法の一つです。

もし、あなたが顎の悩みを抱えているなら、一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか?

マウスピース矯正であなたの顎の悩みが解消されるかもしれません。

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