マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを歯に装着して、少しずつ歯を動かしていく方法です。
マウスピースは2週間ごとに新しいものに交換し、約1年から2年程度で治療を完了します。
マウスピース矯正の代表的なブランドとしては、インビザラインやクリアコレクト、キレイラインなどが挙げられます。
他にも、Zenyum(ゼニュム)やOh my teeth(オーマイティース)など、通院回数を減らしたり、費用を抑えたりすることができるブランドもあります。
目立たないし、自分で取り外しができるし、痛みも少ないというメリットがあります。
しかし、歯がない場合はどうなるのでしょうか?
この記事では、マウスピース矯正ができる条件と、歯がない場合の対処法について詳しく解説します。
マウスピース矯正ができる条件
マウスピース矯正ができる条件とは、以下のようになります。
歯並びの乱れが軽度から中程度であること
マウスピース矯正は、歯にかかる力が弱いので、重度の歯並びの乱れや骨格的な不正咬合には対応できません。
その場合は、ワイヤー矯正や裏側矯正などの他の方法を選ぶ必要があります。
歯の数が20本以上あること
マウスピース矯正は、歯にフィットするように作られたマウスピースを装着して、歯を動かしていきます。
しかし、歯の数が少ないと、マウスピースがしっかりと固定されず、歯に力が伝わりにくくなります。
そのため、歯の数が20本以上あることが望ましいです。
歯周病や虫歯などの口腔内の炎症がないこと
マウスピース矯正は、1日20時間以上マウスピースを装着する必要があります。
しかし、口腔内に炎症がある場合は、マウスピースがそれを悪化させる可能性があります。
また、虫歯や歯周病は、歯や歯根を弱くすることで、矯正治療に悪影響を及ぼすこともあります。
そのため、マウスピース矯正を始める前には、口腔内の健康状態をチェックしてもらい、必要なら治療を受けることが大切です。
歯根や顎骨に異常がないこと
マウスピース矯正では、歯根膜という膜の性質を利用して、歯槽骨の吸収と再生で作られたスペースに歯を移動させていきます。
しかし、歯根や顎骨に異常がある場合は、この生体反応がうまく起こらなかったり、過剰に起こったりする可能性があります。
その結果、歯や顎骨にダメージを与えたり、治療効果が低下したりする恐れがあります。
そのため、マウスピース矯正を始める前には、レントゲンやCTなどで歯根や顎骨の状態を確認してもらうことが必要です。
インプラントやブリッジなどの固定式の人工歯がないこと
マウスピース矯正では、マウスピースを装着する際に邪魔になる可能性もあります。
また、固定式の人工歯はマウスピース矯正では動かせませんし、周囲の自然歯だけを動かすことで噛み合わせやバランスが崩れる可能性もあります。
そのため、固定式の人工歯を入れてからマウスピース矯正をすることはおすすめできません。
以上がマウスピース矯正ができる条件です。
これらの条件を満たさない場合は、マウスピース矯正では治療が難しいか、効果が期待できない可能性があります。
その場合は、他の矯正方法(ワイヤー矯正や裏側矯正など)を検討する必要があります。
歯がない場合はどうする?
マウスピース矯正には、歯の数が20本以上あることが条件として挙げられました。
では、歯が欠損している場合はどうすればよいのでしょうか?
実は、歯が欠損していても、その部分に人工歯を入れることでマウスピース矯正が可能になる場合があります。
歯がない場合は、以下のような方法があります。
取り外し式の人工歯を入れて、マウスピース矯正中は外す
この方法は、歯が欠損している部分に入れ歯やパーシャルデンチャーという取り外し式の人工歯を入れて、マウスピース矯正を行う方法です。
取り外し式の人工歯は、マウスピース矯正中は外しておくことで、自然歯と同じように動かすことができます。
ただし、人工歯を外したままだと噛み合わせや発音に影響が出る可能性もあるので、注意が必要です。
人工歯を入れずに、欠損部分にスペースメンテナーを入れる
この方法は、人工歯を入れずに欠損部分をそのままにしておくという選択肢もあります。
しかし、この場合は欠損部分に隣接する歯が倒れたり、反対側の歯が伸びたりすることで、歯並びや噛み合わせがさらに悪化する恐れがあります。
そのため、人工歯を入れない場合は、マウスピース矯正を始める前に欠損部分にスペースメンテナーという装置を入れておくことが必要です。
スペースメンテナーは、欠損部分のスペースを保持するための装置で、ワイヤーや金属製のリングなどでできています。
まとめ
マウスピース矯正は、歯の表面に装置をつけないで歯並びを整える方法ですが、歯がない場合は以下のような対処法があります。
- 取り外し式の人工歯を入れて、マウスピース矯正中は外す
- 人工歯を入れずに、欠損部分にスペースメンテナーを入れる
ただし、これらの方法はあくまで一般的な例であり、個人差や症状によって異なる場合もあります。
マウスピース矯正を希望する方は、必ず矯正歯科医に相談して、自分に合った治療計画を立ててもらうようにしましょう。

