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インビザラインとは 歴史や特徴、費用、メリット・デメリットなどを詳しく解説します

マウスピース矯正 インビザライン

今回は、歯列矯正に興味のある方に向けて、インビザラインという方法についてご紹介したいと思います。

インビザラインとは、透明なマウスピースを使って歯列矯正を行う方法です。

見た目や痛み、通院頻度などのメリットがありますが、装着時間や期間、歯の状態や症状、費用などのデメリットもあります。

この記事では、インビザラインの歴史や特徴や、費用、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。

インビザラインで歯列矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

インビザラインとは

インビザラインとは、透明なプラスチック製のマウスピースを使って歯列矯正を行う方法です。

見た目が目立たなくて痛みも少ないというメリットがありますが、どのようにして誕生したのでしょうか?

インビザラインの発明者は、Zia Chishti(ジア・チシュティー)とKelsey Wirth(ケルシー・ワース)という二人のスタンフォード大学のMBA学生でした。

彼らは1997年にアメリカでアライン・テクノロジー社を設立しました。

ジアは自身がワイヤー矯正を受けていた経験から、マウスピースで歯を動かせる可能性に気づきました。

彼はケルシーに声をかけて、コンピューターでマウスピースのデザインをするという画期的なアイデアを実現しようとしました。

彼らは歯科医師やプラスチックやメカニクスの専門家と協力して、最適な素材や形状や力学を研究しました。

また、歯科医師からのフィードバックや臨床データをもとに、マウスピースの改良や機能の追加を行いました。

1999年にアメリカでインビザラインの販売が開始されました。

その後、ヨーロッパやアジアなど世界各国に展開され、現在では100カ国以上で提供されています。

これまでに800万人以上の患者さんがインビザラインで歯列矯正を受けています。

日本では2006年から本格的にインビザラインが提供されるようになりました。

当初は治療効果やクオリティに不安があるという声もありましたが、技術的な進化や実績の蓄積により、ワイヤー矯正と同等のレベルに達しました。

インビザラインの特徴やメリット

インビザラインの特徴やメリットについて、詳しく見ていきましょう。

透明で目立ちにくい

インビザラインは、透明な樹脂素材でできたマウスピースなので、装着していても目立ちません。

金属製のブラケットやワイヤーを使った矯正と比べると、見た目や印象が変わらないので、自信を持って笑顔になれます。

インビザラインは、社会人や芸能人など、矯正中であることを隠したい方にもおすすめです。

痛みが少ない

インビザラインは、歯全体に均等に力をかけることで歯を動かします。

そのため、一部の歯に強い圧力がかかることが少なく、痛みや違和感が軽減されます。

また、マウスピースは滑らかで柔らかいので、口内や舌に傷がつきにくいです。

矯正中の痛みは、個人差がありますが、インビザラインは比較的快適に治療を受けられると言われています。

通院頻度が少ない

インビザラインは、最初に治療計画とマウスピースのセットを作成するので、その後は定期的に歯科医師にチェックしてもらうだけです。

通常は1~3か月に1回程度の通院で済みます。

また、マウスピースは自分で着脱できるので、食事や歯磨きなどの日常生活にも支障がありません。

仕事や学校などで忙しい方や、遠方から通院する方にも便利です。

ホワイトニングも併用できる

インビザラインは、マウスピースを外せるので、ホワイトニングも同時に行うことができます。

歯科医院でオフィスホワイトニングを受けることもできますし、自宅でホームホワイトニングをすることも可能です。

歯並びだけでなく、歯の色も美しくすることができます。

ただし、ホワイトニングを行う場合は、歯科医師の指示に従ってください。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

装着時間や期間を守らなければ効果が出ない

インビザラインは、自分でマウスピースを外せるので、装着時間や期間を守らなければ治療計画通りに歯が動かなくなります。

最低でも1日に20時間以上はマウスピースを装着する必要があります。

また、新しいマウスピースに交換するタイミングも正確に守る必要があります。

装着時間や期間を守らないと、治療効果が低下したり、治療期間が延びたりする可能性があります。

インビザラインは、自己管理能力が高い方に向いています。

歯の状態や症状によっては治療できない場合もある

インビザラインは、比較的軽度から中程度の歯並びの乱れに対応できますが、重度の場合や顎関節症などの問題がある場合は治療できない場合もあります。

また、虫歯や歯周病などの治療が必要な場合は、それらを先に治療する必要があります。

インビザラインは、歯科医師が3D画像技術を用いて治療計画を立てるため、事前に歯の状態や症状を詳しく診断する必要があります。

インビザラインで歯列矯正を行うかどうかは、歯科医師の判断によります。

費用が高い

インビザラインは、高度な技術と専用の機器を使ってマウスピースを作成するため、費用が高くなります。

一般的には、ワイヤー矯正よりも約20~30万円程度高いと言われています。

また、保険適用外の自由診療なので、費用は歯科医院によって異なります。

インビザラインは、初期費用や月々の支払いなどの支払い方法も歯科医院によって異なります。

費用面で不安な方は、事前に歯科医院に相談してみましょう。

インビザラインの費用

インビザラインの費用は、一律ではありません。歯の状態や症状、治療期間や範囲、歯科医院や支払いプランなどによって異なります。

インビザラインの費用は、大きく分けて以下の3つに分かれます。

精密検査・診断費

インビザラインを始める前に、歯科医師が口腔内の状態を詳しく調べるために必要な費用です。

レントゲンや口腔内スキャンなどを行います。この費用は約3万円程度です。

矯正処置料

インビザラインで歯列矯正を行うために必要な費用です。マウスピースの製作や交換、定期的な診察や調整などが含まれます。

この費用は治療範囲や期間によって異なりますが、一般的には以下のような相場です。

全体矯正(上下顎全ての歯を動かす場合):70~100万円(2年~2年半)
部分矯正(上下顎前歯6本までを動かす場合):30~60万円(6か月~1年)

保定装置料

インビザラインで歯列矯正が終わった後に必要な費用です。

歯が元の位置に戻らないようにするために、リテーナーという装置を装着します。

この費用は約6万円程度です。



以上の費用を合計すると、インビザラインの費用は約100~170万円程度となります。

ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は歯科医院や個人差によって変わります。



インビザラインの費用は一括払いだけでなく、分割払いやローンも利用できます。

歯科医院によって提供している金融機関や金利が異なりますが、一例として以下のようなローンがあります。

新生銀行 アプラス:実質年率4.3%
スルガ銀行 デンタルローン:実質年率6%~12%
イオン銀行 デンタルローン:実質年率3.8%~8.8%



インビザラインの費用が高い理由は、以下のようなものが考えられます。

インビザラインは、高度な技術と専用の機器を使って、個々の患者さんに合わせたマウスピースを作成しています。
そのため、製作コストが高くなります。

インビザラインは、歯全体に均等に力をかけることで歯を動かします。
そのため、重度の歯並びの乱れや顎関節症などの問題がある場合でも治療できます。
しかし、その分治療計画やマウスピースの調整が複雑になります。

インビザラインは、治療開始前に全体の費用見通しがわかります。
そのため、治療期間が長くなっても追加料金が発生しません。
しかし、その分初期費用が高くなります。

まとめ

以上のように、インビザラインは、見た目や生活に影響が少なく、快適に歯列矯正を行える方法ですが、その分費用が高くなるというデメリットもあります。

しかし、分割払いやローンなどを利用すれば、負担を軽減することができます。

インビザラインで歯列矯正を検討している方は、まずは歯科医師に相談してみましょう。

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