プロパンガス（LPガス）を使っている方は、ガス料金が高いと感じていませんか？実は、プロパンガスは自由料金制のため、ガス会社によって料金が大きく異なります。そのため、プロパンガスの乗り換えをすることで、ガス料金を節約できる可能性があります。この記事では、プロパンガスの乗り換えで節約できる理由と方法について詳しく解説します。
プロパンガスの乗り換えで節約できる理由
プロパンガスは、都市ガスと違って、地域によってガス会社が決まっていないので、自分で好きなガス会社を選ぶことができます。しかし、多くの方は、新築や引っ越しの際に、建物の所有者や管理会社が契約しているガス会社にそのまま加入してしまっているのではないでしょうか？
実は、このようなガス会社は、相場よりも高い料金を設定していることが多いのです。なぜなら、ガス機器やガス管の設置にかかる初期費用をガス会社が負担している代わりに、一定期間（10～15年程度）のガス利用を義務付ける無償貸与契約を結んでいることが多いからです。この契約では、初期費用を毎月のガス代に少しずつ上乗せして返済していくことになります。そのため、基本料金や従量単価が高くなってしまうのです。
しかし、この無償貸与契約は、契約期間が終了すれば、解約することができます。また、違約金が発生しても、乗り換え先のガス会社が肩代わりしてくれる場合もあります。そのため、プロパンガスの乗り換えをすることで、相場よりも安い料金プランに変更することができます。
プロパンガスの乗り換え方法
プロパンガスの乗り換え方法は、以下の4つのステップで行うことができます。
- 乗り換え先のプロパンガス会社を探す
- 乗り換え先のプロパンガス会社から料金の説明を受ける
- 乗り換え先のプロパンガス会社に委任状を手渡す
- 立ち会いのもとガスボンベ・メーター等を交換してもらう
1. 乗り換え先のプロパンガス会社を探す
まずは、現在利用中のプロパンガス会社の料金プランと比較して、安い料金プランを提供しているプロパンガス会社を探します。現在の料金プランは、検針票や契約書を見て確認できます。基本料金と従量単価をチェックしましょう。
プロパンガス会社は全国に15,000社以上あるので、自分で探すのは大変です。そこで、プロパンガス専門の料金比較サービスを利用すると便利です。料金比較サービスでは、お住まいの地域にあるガス会社の料金プランを簡単に比較できます。また、違約金の肩代わりやガス機器の交換などのサービスも提供しているガス会社を紹介してくれます。
2. 乗り換え先のプロパンガス会社から料金の説明を受ける
料金比較サービスで見つけたプロパンガス会社に連絡して、料金の詳細な説明を受けましょう。現在利用中のプロパンガス会社の検針票を見せれば、実際に月々いくら安くなるのか具体的な金額を教えてもらえます。
また、違約金が発生する可能性がある場合は、現在利用中のプロパンガス会社の契約書を見せて相談してみましょう。違約金の肩代わりの可否や、支払い義務の有無などを判断してもらえます。
料金プランの説明を受けた上で、プロパンガスの乗り換えを実際に行う場合には、「委任状」と呼ばれる書類に署名と捺印をします。ガスボンベ・メーターを交換する日取りも、このタイミングで調整する場合が多いです。
3. 乗り換え先のプロパンガス会社に委任状を手渡す
委任状にサインをしたあとの工程は、基本的にはすべて切り替え先のプロパンガス会社が代行してくれます。解約の連絡等も、切り替え先のプロパンガス会社が行うケースがほとんどです。
切り替え先のプロパンガス会社は、お客様から受け取った委任状を現在利用中のプロパンガス会社に送付し、お客様の解約意思を伝えます。現在のプロパンガス会社は、委任状を受け取った後、ガスボンベ・メーターを回収する必要があります。しかし実際には、ガスボンベ・メーターの回収自体は切り替え先のプロパンガス会社が行い、回収したボンベ・メーターを現在のプロパンガス会社へ引き渡すという流れになることが多いです。
4. 立ち会いのもとガスボンベ・メーター等を交換してもらう
最後に、切り替え先のプロパンガス会社の担当者が、お客様の自宅に伺い、ガスボンベ・メーター等を交換してもらいます。このとき、お客様に立ち会っていただく必要があります。ガスボンベ・メーターの交換にかかる時間は、約30分程度です。交換作業が終わったら、切り替え先のプロパンガス会社の担当者が、ガスの使用方法や安全対策などを説明してくれます。また、最終的な料金プランや支払い方法などの契約内容を確認して、契約書にサインをします。
これで、プロパンガスの乗り換えは完了です。乗り換え後は、切り替え先のプロパンガス会社からガス代の請求書が届きます。現在利用中のプロパンガス会社からは、最終のガス代の請求書が届きます。違約金が発生した場合は、切り替え先のプロパンガス会社が肩代わりしてくれる場合がありますが、必ず確認しておきましょう。
プロパンガスの乗り換えで注意すべきこと
プロパンガスの乗り換えは、ガス料金を節約できるメリットがありますが、注意すべきこともあります。以下に、プロパンガスの乗り換えで注意すべきことを挙げます。
- ガス機器の交換が必要になる場合がある
- ガス会社のサービスや品質に差がある場合がある
- ガス料金の変動によって節約効果が変わる場合がある
ガス機器の交換が必要になる場合がある
プロパンガスの乗り換えをすると、ガス機器の交換が必要になる場合があります。これは、ガス会社によってガスの圧力や成分が異なるため、ガス機器に合わせて調整する必要があるからです。ガス機器の交換には、費用がかかる場合があります。また、ガス機器の交換に伴って、ガス管の工事や壁の穴あけなどの工事が必要になる場合もあります。その場合は、建物の所有者や管理会社の許可が必要になる場合があります。ガス機器の交換が必要になるかどうかは、乗り換え先のプロパンガス会社に相談してみましょう。
ガス会社のサービスや品質に差がある場合がある
プロパンガスの乗り換えをすると、ガス会社のサービスや品質に差がある場合があります。例えば、ガスの供給安定性や安全管理、故障時の対応、アフターサービスなどについて、ガス会社によってレベルが異なる場合があります。料金だけでなく、サービスや品質にもこだわりたい場合は、乗り換え先のプロパンガス会社の評判や口コミをチェックしてみましょう。
ガス料金の変動によって節約効果が変わる場合がある
プロパンガスの乗り換えをすると、ガス料金の変動によって節約効果が変わる場合があります。プロパンガスの料金は、原油価格や為替レートなどの影響を受けて、上下することがあります。そのため、乗り換え先のプロパンガス会社の料金プランが、固定料金制か変動料金制かによって、節約効果が変わる可能性があります。固定料金制の場合は、契約期間中は料金が変わらないので、安心ですが、変動料金制の場合は、料金が上がるリスクもあります。料金プランの種類については、乗り換え先のプロパンガス会社に確認してみましょう。
まとめ
プロパンガスの乗り換えは、ガス料金を節約できるメリットがありますが、注意すべきこともあります。プロパンガスの乗り換えを検討している方は、料金比較サービスを利用して、自分に合ったプロパンガス会社を探してみましょう。
