家にクマネズミが侵入してしまうと、食べ物や家具をかじられたり、糞尿や病原菌で衛生的な問題が起こったりします。クマネズミは警戒心が強く、一度に多くの子供を産むため、放っておくとどんどん増えてしまいます。そこで、クマネズミの駆除方法と簡単にできる対策について解説します。
クマネズミの特徴と生態
クマネズミは、体長が約15～22cm、耳と目が大きく、尻尾が長いのが特徴です。体色は灰褐色や茶色で、腹部は白色になっています。クマネズミは運動能力が高く、壁や配管を伝って高いところに移動することができます。屋根裏や天井裏などに巣を作ることが多いです。
クマネズミは雑食性で、穀物や果物、チーズなどを食べますが、空腹時には石けんやプラスチックなどもかじります。クマネズミは一度に5～6匹の子供を産み、約12週間で成熟します。寿命は約3年ですが、繁殖能力が高いため、数が増えやすいです。
クマネズミは警戒心が強く、新しいものには近づきにくいです。また、毒に耐性を持ったスーパーラットと呼ばれる個体も存在します。これらの特徴から、クマネズミの駆除は簡単ではありませんが、不可能ではありません。効果的な方法を知っておくことが重要です。
クマネズミの駆除方法
クマネズミの駆除方法は、大きく分けて以下の3つになります。
- 殺鼠剤を使う
- 粘着シートを使う
- 忌避グッズを使う
それぞれの方法の特徴と使い方について説明します。
殺鼠剤を使う
殺鼠剤は、クマネズミに食べさせて死に至らせる方法です。殺鼠剤には、ワルファリンという成分が含まれていて、クマネズミの血液を固まらなくさせます。クマネズミは、殺鼠剤を食べた後に出血して死にます。
殺鼠剤は、クマネズミの餌場に設置します。餌場とは、クマネズミが食べ物を探しに来る場所のことで、食材が置かれている場所や、物がかじられた痕跡がある場所などが該当します。殺鼠剤は、クマネズミが食べやすいように、小さく切ったり、穴をあけたりしておきます。
殺鼠剤を使うときの注意点は、以下のとおりです。
- 殺鼠剤は人やペットにも有害なので、手袋をして取り扱いましょう。
- 殺鼠剤は子供やペットが触れないように、高いところや隠れたところに置きましょう。
- 殺鼠剤は湿気に弱いので、乾燥した場所に置きましょう。
- 殺鼠剤はクマネズミに食べられるまでに時間がかかることがあるので、定期的に補充しましょう。
- 殺鼠剤で死んだクマネズミは、早めに処分しましょう。
粘着シートを使う
粘着シートは、クマネズミが乗ったら剥がれなくなるシートです。粘着シートには、クマネズミが好む匂いや音がするものもあります。粘着シートは、クマネズミの通り道に設置します。通り道とは、クマネズミが移動するときに使う場所のことで、壁沿いや配管沿いなどが該当します。粘着シートは、クマネズミが乗りやすいように、平らに広げておきます。
粘着シートを使うときの注意点は、以下のとおりです。
- 粘着シートは人やペットにもくっつくので、触れないように注意しましょう。
- 粘着シートは埃やゴミによって粘着力が弱まるので、定期的に交換しましょう。
- 粘着シートにくっついたクマネズミは、早めに処分しましょう。
忌避グッズを使う
忌避グッズは、クマネズミが嫌う匂いや音を出して追い払う方法です。忌避グッズには、以下のような種類があります。
- 燻煙剤：煙や匂いでクマネズミを追い出す
- LED：光でクマネズミを威嚇する
- 超音波：人間には聞こえない高周波音でクマネズミを不快にさせる
忌避グッズは、クマネズミの巣や侵入口に設置します。忌避グッズは、クマネズミを殺さないで追い出すことができるので、殺鼠剤や粘着シートに抵抗がある方におすすめです。
忌避グッズを使うときの注意点は、以下のとおりです。
- 燻煙剤は火を使うので、火事に注意しましょう。
- LEDは電池切れに注意しましょう。
- 超音波はペットにも影響する可能性があるので、注意しましょう。
クマネズミの侵入対策
クマネズミの駆除だけではなく、侵入対策も重要です。クマネズミは、500円玉程度の隙間から侵入できるので、家の外周や屋根裏などに穴やひびがないか確認しましょう。もし見つかったら、コンクリートやモルタルなどでふさぎましょう。また、クマネズミは配管や電線を伝って侵入することもあるので、それらにも注意しましょう。
クマネズミは食べ物の匂いに惹かれるので、食べ物は密閉容器に入れて保存しましょう。ゴミは毎日捨てるか、ゴミ箱にフタをしておきましょう。また、食べこぼしや食器の汚れはすぐに拭き取るか洗いましょう。キッチンやダイニングルームなどは清潔に保ちましょう。
クマネズミは暗くて静かな場所を好むので、家の中を明るくして音を出すことも効果的です。テレビやラジオをつけたり、人の声や足音を出したりしましょう。クマネズミは人間の気配を感じると逃げる傾向があります。
まとめ
クマネズミの駆除方法としては、殺鼠剤や粘着シート、忌避グッズなどがあります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるので、自分の状況に合わせて選びましょう。また、クマーズミの侵入対策としては、家の隙間をふさぐ、食べ物やゴミを管理する、家の中を明るくして音を出すなどがあります。これらの対策を行うことで、クマネズミの被害を防ぐことができます。
クマネズミは、人間にとって迷惑なだけでなく、危険な存在でもあります。クマネズミによる被害に悩んでいる方は、早めに駆除や対策を行いましょう。このブログ記事が、クマネズミの駆除に役立てば幸いです。
