庭や床下にネズミが巣穴を作っていると、家や人に様々な被害をもたらします。ネズミは食べ物を荒らしたり、病原菌やダニを媒介したり、電気コードをかじって火災の原因になったりします。また、ネズミは繁殖力が高く、一匹のメスが一年間に生む子どもは約50匹にもなります。そのため、ネズミの巣穴を見つけたら、早急に駆除する必要があります。
しかし、ネズミの駆除は簡単なことではありません。ネズミは警戒心が強く、罠や毒餌に慣れてしまうこともあります。また、ネズミは法律で保護されている動物ではありませんが、無差別に殺すことは動物愛護法に違反する可能性があります。さらに、ネズミの死骸や糞尿は感染症やアレルギーの原因になるので、適切に処理しなければなりません。
そこで、この記事では、ネズミの巣穴の駆除方法と注意点についてご紹介します。ネズミの巣穴の見分け方や、自分でできる駆除方法や業者に依頼する場合のポイントなどを知って、ネズミの被害から家を守りましょう。
ネズミの巣穴の見分け方
まず、ネズミの巣穴があるかどうかを確認する必要があります。ネズミの巣穴は、庭や床下などにあいた小さくて浅い穴です。穴の中には、ネズミが巣を作るために持ち込んだ葉っぱや布切れなどの断熱材があることがあります。また、穴の周りにはネズミの糞や尿の臭いが残っていることがあります。
しかし、庭にあいた穴が必ずしもネズミの巣穴とは限りません。ネズミ以外にも、モグラやイタチなどの動物が穴を掘ることがあります。モグラの場合は、穴の周りに土の塊が盛り上がっているので見分けやすいですが、イタチの場合は、ネズミと似たような穴を掘ることがあります。イタチの場合は、穴の中に肛門腺から出る悪臭が残っているので、それで判断できます。
ネズミとイタチは、ともに家に侵入して被害をもたらす可能性があるので、注意が必要です。モグラは、庭の植物を食べたり、土を掘り返したりすることで、庭の美観を損なうことがあります。また、モグラは法律で保護されている動物なので、勝手に駆除することはできません。モグラの駆除には、役所の許可や専門業者の依頼が必要です。
自分でできる駆除方法
ネズミの巣穴を見つけたら、自分で駆除することもできます。自分で駆除する場合は、以下の方法があります。
- 罠を仕掛ける
- 毒餌を置く
- 忌避剤を使う
- 穴をふさぐ
罠を仕掛ける
罠を仕掛ける方法は、ネズミを捕まえて殺すか、生きたまま捕まえて遠くに移動するかの2種類があります。殺す場合は、ネズミがかかったら首を折るようになっているスナップトラップや、ネズミがくっついて動けなくなる粘着シートなどがあります。生きたまま捕まえる場合は、ネズミが入ったら出られなくなるようになっている箱型のトラップや、ネズミが落ちて出られなくなるようになっているバケツ型のトラップなどがあります。
罠を仕掛ける場合は、ネズミの好物を餌として使うと効果的です。ネズミの好物は、種類によって異なりますが、一般的には穀物や果物、肉類や魚介類などが好きです。また、ネズミは壁に沿って移動する習性があるので、罠は壁沿いに設置するとよいでしょう。罠にかかったネズミは、早めに処理するようにしましょう。死んだネズミは、感染症や臭いの原因になります。生きたネズミは、人やペットに噛みついたり、逃げ出したりする可能性があります。
毒餌を置く
毒餌を置く方法は、ネズミに毒を食べさせて死なせる方法です。毒餌には、ネズミが出血して死ぬようになっている殺鼠剤や、ネズミが腹痛や下痢を起こして死ぬようになっている殺鼠剤などがあります。毒餌を置く場合は、ネズミの好物を混ぜておくと効果的です。また、毒餌は、ネズミが巣穴に持ち帰って食べることがあるので、巣穴の近くに置くとよいでしょう。
毒餌を置く場合は、注意点があります。毒餌は、人やペットにも有害なので、子どもやペットが触れないようにする必要があります。また、毒餌を食べたネズミは、死んだ場所がわからないことが多く、感染症や臭いの原因になります。さらに、毒餌を食べたネズミを食べた猫や鳥などの動物も、毒にかかって死ぬことがあります。そのため、毒餌を置く場合は、以下の対策を行うことが望ましいです。
- 毒餌を置く場所は、人やペットが入れないようにするか、専用の容器に入れる
- 毒餌を置いた後は、定期的にネズミの死骸を探して処分する
- 毒餌を置く前に、周辺の動物に影響がないか確認する
毒餌を置く方法は、ネズミを効果的に殺すことができますが、人や動物にも危険な方法です。毒餌を置く場合は、注意や配慮が必要なので、自信がない場合は業者に依頼することをおすすめします。
忌避剤を使う
忌避剤を使う方法は、ネズミに嫌な臭いや味を与えて、巣穴に近づかせない方法です。忌避剤には、ネズミが嫌うと言われる植物の葉や油、唐辛子やニンニクなどの香辛料、石鹸や洗剤などの化学物質などがあります。忌避剤を置く場合は、巣穴の入り口や周辺に散布すると効果的です。また、忌避剤は、効果が薄れるとネズミが慣れてしまうことがあるので、定期的に交換するようにしましょう。
忌避剤を使う場合は、メリットとデメリットがあります。メリットは、ネズミを殺さないで追い払うことができることです。デメリットは、ネズミが完全に駆除できないことや、忌避剤の臭いが人にも不快に感じられることです。
穴をふさぐ
穴をふさぐ方法は、ネズミが巣穴に入れないようにする方法です。穴をふさぐ場合は、ネズミがかじって破れないような素材を使う必要があります。穴をふさぐ素材には、金属製のネットや板、セメントやモルタルなどがあります。穴をふさぐ場合は、巣穴の中にネズミがいないことを確認してから行うようにしましょう。巣穴の中にネズミがいると、別の出口を探して家の中に侵入したり、閉じ込められて死んで臭いの原因になったりします。
穴をふさぐ場合は、注意点があります。穴をふさぐだけでは、ネズミが新たな巣穴を掘る可能性があるので、他の駆除方法と併用する必要があります。また、穴をふさぐと、巣穴に住んでいた他の動物も追い出されることがあります。その場合は、適切な場所に移動させるようにしましょう。
業者に依頼する場合のポイント
自分で駆除する方法には、手間やリスクが伴います。また、ネズミの駆除には、専門的な知識や技術が必要な場合もあります。そのため、自分で駆除するのが難しい場合や、ネズミの被害がひどい場合は、業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼する場合は、以下のポイントに注意しましょう。
- 見積もりを取る
- 信頼できる業者を選ぶ
- アフターサービスを確認する
見積もりを取る
見積もりを取ることは、ネズミの駆除にかかる費用や期間を把握するために重要です。見積もりを取る際は、以下の項目を確認しましょう。
- 駆除方法や使用する薬剤などの詳細
- 駆除対象のネズミの種類や数、巣穴の場所や数などの状況
- 駆除後の清掃や消毒、処分などの作業
- 駆除効果の保証や再発防止の対策などのサービス
見積もりを取る際は、複数の業者に比較することが望ましいです。しかし、安さだけで業者を選ぶのは危険です。安い業者は、駆除の品質や安全性が低い場合があります。また、見積もりに含まれない費用が発生する場合もあります。
信頼できる業者を選ぶ
信頼できる業者を選ぶことは、ネズミの駆除を安心して任せるために重要です。信頼できる業者を選ぶ際は、以下の項目を確認しましょう。
- 業者の実績や評判、口コミなどの情報
- 業者の資格や認定、所属団体などの証明
- 業者の対応や説明、見積もりなどの信頼性
信頼できる業者を選ぶ際は、インターネットや電話帳などで探すことができます。しかし、インターネットや電話帳に掲載されている業者は、すべて信頼できるとは限りません。インターネットや電話帳に掲載されている業者は、自分で調べて確認することが必要です。
アフターサービスを確認する
アフターサービスを確認することは、ネズミの駆除が完了した後も安心できるために重要です。アフターサービスを確認する際は、以下の項目を確認しましょう。
- 駆除効果の保証期間や条件、範囲などの内容
- 再発防止の対策やアドバイスなどのサービス
- トラブルやクレームの対応や連絡先などの情報
アフターサービスを確認する際は、契約書や領収書などに記載されていることを確認しましょう。また、アフターサービスに関する質問や不明点があれば、業者に聞くことが必要です。
まとめ
この記事では、ネズミの巣穴の駆除について、自分でできる方法と業者に依頼する方法をご紹介しました。ネズミの巣穴の駆除は、家や人の健康や安全を守るために重要なことです。しかし、ネズミの駆除には、注意や工夫が必要なので、この記事を参考にして、適切な方法を選んでください。ネズミの巣穴の駆除に成功すれば、快適な暮らしを取り戻すことができます。ネズミの巣穴の駆除に挑戦してみましょう。
