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コウモリ対策に蚊取り線香は効果あり? コウモリを追い出す方法と共存のコツ

コウモリ対策 蚊取り線香

夏になると、蚊に悩まされることが多いですよね。蚊取り線香を使って虫よけをする人も多いでしょう。しかし、蚊取り線香は蚊だけでなく、コウモリにも効果があるという話を聞いたことはありませんか?

コウモリは、夜行性の動物で、暗くて狭い場所に住み着きます。天井裏や壁の隙間などに巣を作って、家の中に侵入してくることもあります。コウモリが家にいると、羽音や糞尿の臭い、病原菌や寄生虫の危険など、さまざまな問題が起こります。

そこで、コウモリを追い出す方法として、蚊取り線香を使うという方法があるのですが、本当に効果的なのでしょうか? 今回は、コウモリ対策に蚊取り線香が効果があるのか、どのように使うのか、他にどんな対策があるのかについて解説していきます。

目次

蚊取り線香でコウモリを追い出すことはできるのか?

蚊取り線香は、主にピレトリンという殺虫成分から作られています。この成分は、虫の神経を麻痺させて死に至らせる効果があります。しかし、コウモリは哺乳類なので、この成分に対しては耐性があります。そのため、蚊取り線香でコウモリを殺すことはできません。

では、蚊取り線香でコウモリを追い出すことはできるのでしょうか?実は、蚊取り線香の煙や匂いによって、コウモリを一時的に追い出すことは可能です。コウモリは、煙や刺激臭に敏感なので、嫌がって逃げ出すことがあります。しかし、この効果は長続きしません。煙や匂いが消えれば、すぐに戻ってきてしまいます。

したがって、蚊取り線香でコウモリを追い出すことはできますが、駆除することはできません。また、蚊取り線香を使うときには、火事や煙による健康被害に注意する必要があります。

蚊取り線香でコウモリを追い出す方法

蚊取り線香でコウモリを追い出す方法は、以下のようになります。

  1. コウモリが出没しやすい場所を選ぶ
    コウモリは、暗くて狭い場所や、食べ物や水がある場所に好んで集まります。そのため、天井裏や壁の隙間、台所や浴室などに蚊取り線香を置くと効果的です。
  2. 広い範囲をカバーするために蚊取り線香を複数個置く
    コウモリやネズミは、蚊取り線香の煙や匂いを避けて、別の場所に移動する可能性があります。そのため、一か所に蚊取り線香を置くだけでは効果が薄いかもしれません。できるだけ広い範囲をカバーするために、蚊取り線香を複数個置きましょう。
  3. 蚊取り線香を継続して使う
    蚊取り線香は、コウモリを一時的に追い出すために圧力をかけることはできますが、完全に駆除することはできません。コウモリは、煙や匂いに慣れてしまったり、別の侵入経路を見つけたりすることがあります。そのため、蚊取り線香を一度だけ使うのではなく、継続して使うことが大切です。

他に効果的なコウモリ対策はあるのか?

蚊取り線香は、コウモリ対策の一つですが、他にも効果的な方法があります。以下に紹介します。

  • ハッカ油を使う
    ハッカ油は、コウモリが嫌う刺激臭の一つです。ハッカ油と精製水を混ぜたスプレーを作って、コウモリに直接吹きかけたり、住み着いていそうな場所に撒いたりしましょう。
  • 燻煙剤を使う
    燻煙剤は、蚊取り線香よりも強力な煙を発生させるものです。コウモリが住み着いている場所に燻煙剤を置いて火をつけると、大量の煙が発生します。コウモリは、煙に驚いて逃げ出すでしょう。ただし、燻煙剤は火事や煙による健康被害の危険が高いので、注意して使ってください。
  • 侵入経路を塞ぐ
    コウモリを追い出した後は、侵入経路を塞ぐことが重要です。コウモリは、一度住処と決めた場所には、戻ってくる可能性が高いからです。コウモリは、わずか1〜2cmの隙間からでも侵入できるので、金網やパンチングメタル、シーリング材などを使って、隙間をしっかりと埋めましょう。
  • 業者に依頼する
    コウモリの駆除は、自分で行うのは難しいこともあります。コウモリの特性や侵入経路を把握するのは簡単ではないからです。そこで、業者に依頼するのも一つの方法です。業者は、コウモリの駆除や予防、清掃などを行ってくれます。費用は、依頼内容や対象面積によって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度です 。業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。業者の選び方のポイントは、以下のようになります。
    • 無料見積もりや相談ができるかどうか
    • 駆除方法や使用する薬剤が安全かどうか
    • 保証期間やアフターサービスがあるかどうか
    • 口コミや評判が良いかどうか
    • 資格や経験が豊富かどうか
    • 近隣への配慮や清掃が行き届いているかどうか

コウモリの駆除は、専門的な知識や技術が必要な場合があります。自分でできない場合は、業者に依頼するのも一つの選択肢です。しかし、業者に依頼する場合は、費用や安全性などに注意してください。また、業者に依頼するだけではなく、自分でもコウモリの予防や対策を行うことが重要です。

なるべくならば、コウモリとは共存したい

コウモリは、人間にとって迷惑な存在と思われがちですが、実は、自然環境や農業にとって重要な役割を果たしています。コウモリは、夜に飛び回って、昆虫や果実などを食べます。その過程で、コウモリは、害虫の駆除や植物の受粉や種子散布に貢献しています。コウモリは、生物多様性の維持や環境保全に欠かせない動物なのです。

しかし、コウモリは、人間の生活圏に侵入することで、人間との衝突を招くこともあります。コウモリは、狂犬病やコロナウイルスなどの感染症の媒介者となる可能性があります。また、コウモリの糞尿は、アレルギーや呼吸器疾患の原因となることもあります。コウモリは、人間にとって危険な存在となることも否めません。

そこで、コウモリと人間との間には、適切な距離感が必要です。コウモリを殺すのではなく、コウモリにとって魅力的な場所を作って、コウモリを誘導することが望ましいです。例えば、コウモリハウスという、コウモリが住みやすい箱を作って、庭や公園などに設置することができます。コウモリハウスは、コウモリにとって安全で快適な住処となります。コウモリハウスを使うことで、コウモリは、人間の家に侵入する必要がなくなります。

まとめ

コウモリは、人間にとって有益な動物ですが、同時に危険な動物でもあります。コウモリと人間との間には、互いに尊重し合う関係が必要です。コウモリを追い出す方法は、さまざまありますが、できるだけ殺さないで、コウモリと共存できる方法を選びましょう。

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