床下にネズミがいると気づいたら、どうしますか？ 放っておいても大丈夫だと思いますか？ 残念ながら、そうではありません。床下にネズミがいると、さまざまな被害や危険が発生する可能性があります。この記事では、床下にネズミがいるとどうなるのか、どうやって駆除するのか、どうやって予防するのかについて解説します。
床下にネズミがいるとどうなるのか？
床下にネズミがいると、以下のような被害や危険が発生する可能性があります。
- 建物の損傷：ネズミは歯が伸び続けるため、硬いものをかじって削る習性があります。床下にネズミがいると、床材や断熱材、配管や配線などをかじられてしまうことがあります。これにより、建物の耐久性や機能が低下したり、水漏れや火災などの二次被害が発生したりする恐れがあります。
- 病気の感染：ネズミは体や糞尿にさまざまな病原体を持っています。床下にネズミがいると、その糞尿や死骸が床下に蓄積されて、異臭やカビの原因になったり、空気中に飛散して人に感染したりする可能性があります。ネズミが媒介する病気には、サルモネラ症、レプトスピラ症、ハンタウイルス症などがあります。これらの病気は、発熱や腹痛、下痢などの症状を引き起こすだけでなく、重症化すると死に至ることもあります。
- 不快感や恐怖感：床下にネズミがいると、その気配や音が聞こえて、不快感や恐怖感を感じることがあります。ネズミは夜行性で、夜間に活動することが多いです。床下からネズミの足音や鳴き声が聞こえて、眠れなくなったり、不安になったりすることがあります。また、ネズミが床下から出てきて、家の中を走り回ったり、人やペットに噛みついたりすることもあります。ネズミは気性が荒く、攻撃的な種類もいます。特にドブネズミは、体が大きく、人にも容赦なく噛みつくことがあります。
以上のように、床下にネズミがいると、建物や人の健康、精神に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、床下にネズミがいると気づいたら、早急に対処する必要があります。
床下にネズミがいるときの駆除方法は？
床下にネズミがいるときの駆除方法には、大きく分けて2つあります。ひとつは、自分でネズミ捕りや殺鼠剤などを使って駆除する方法です。もうひとつは、ネズミ駆除の専門業者に依頼して駆除してもらう方法です。それぞれの方法のメリットとデメリットを比較してみましょう。
自分で駆除する方法
自分で駆除する方法のメリットは、費用が安く済むことです。ネズミ捕りや殺鼠剤などは、ホームセンターやドラッグストアなどで手軽に購入できます。また、自分で駆除することで、ネズミの状況や被害の程度を把握できることもあります。
しかし、自分で駆除する方法には、以下のようなデメリットもあります。
- 効果が低い：ネズミは知能が高く、警戒心が強い動物です。ネズミ捕りや殺鼠剤に気づいて避けたり、慣れてしまって効果がなくなったりすることがあります。また、ネズミは繁殖力が高く、一度に多数の子供を産みます。そのため、個人で駆除するのでは、追いつかないこともあります。
- 危険がある：ネズミは病原体を持っていることが多いです。ネズミに触れたり、糞尿に触れたりすると、感染症にかかるおそれがあります。また、ネズミに噛まれたり、引っ掻かれたりすると、傷口から感染することもあります。さらに、殺鼠剤は毒性が高いため、誤って人やペットが食べてしまったり、手に触れたりすると、健康被害が発生する可能性があります。
- 手間がかかる：ネズミ駆除は、一回やったら終わりというものではありません。ネズミ捕りや殺鼠剤を定期的に設置したり、交換したりする必要があります。また、駆除したネズミの死骸や糞尿を処理したり、消毒したりする必要もあります。これらの作業は、時間や労力がかかるだけでなく、不快感や嫌悪感を感じることもあります。
ネズミ駆除業者に依頼する方法
ネズミ駆除業者に依頼する方法のメリットは、以下のような点です。
- 効果が高い：ネズミ駆除業者は、ネズミの種類や生態、侵入経路、被害状況などを正確に判断して、最適な駆除方法を提案してくれます。また、ネズミ捕りや殺鼠剤だけでなく、専用の機器や薬剤を使って、床下のネズミを効率的に駆除してくれます。さらに、駆除後には、床下の清掃や消毒、ネズミの侵入防止策なども行ってくれます。ネズミ駆除業者に依頼することで、ネズミの根絶や再発防止が期待できます。
- 安全が確保される：ネズミ駆除業者は、ネズミ駆除に関する知識や技術、経験を持っています。ネズミに触れたり、糞尿に触れたりする際には、適切な防護服やマスク、手袋などを着用して、感染症の予防を行います。また、殺鼠剤などの薬剤を使う際には、正しい使用方法や処理方法を守って、人やペットに影響が及ばないようにします。ネズミ駆除業者に依頼することで、ネズミ駆除に伴う危険やリスクを回避できます。
- 手間が省ける：ネズミ駆除業者に依頼すると、ネズミ駆除に関するすべての作業を任せることができます。自分でネズミ捕りや殺鼠剤を設置したり、交換したりする必要はありません。また、駆除したネズミの死骸や糞尿を処理したり、消毒したりする必要もありません。これらの作業は、ネズミ駆除業者が代わりに行ってくれます。ネズミ駆除業者に依頼することで、時間や労力を節約できます。
しかし、ネズミ駆除業者に依頼する方法には、以下のようなデメリットもあります。
- 費用がかかる：ネズミ駆除業者に依頼すると、駆除作業や材料費、出張費などの費用が発生します。ネズミ駆除業者の料金は、ネズミの種類や数、被害の程度、駆除方法などによって異なりますが、一般的には数万円から数十万円の範囲です。また、ネズミ駆除業者によっては、契約や見積もりに関するトラブルが発生することもあります。ネズミ駆除業者に依頼する場合は、事前に料金やサービス内容を確認しておくことが大切です。
- 信頼できる業者を見つけるのが難しい：ネズミ駆除業者は、インターネットや電話帳などで簡単に探すことができますが、その中には、詐欺や悪徳な業者も存在します。詐欺や悪徳な業者は、ネズミの被害を大げさに言って高額な料金を請求したり、効果のない駆除方法を行ったり、契約や保証に関するトラブルを起こしたりすることがあります。ネズミ駆除業者に依頼する場合は、口コミや評判、実績などを参考にして、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
床下にネズミが入らないようにする予防対策は？
床下にネズミが入らないようにする予防対策には、以下のようなものがあります。
- 侵入経路をふさぐ：ネズミは、小さな隙間や穴からも侵入できるため、床下に通じる侵入経路をふさぐことが重要です。床下に通じる換気口や排水口、配管や配線の穴などを、金属製の網や板、コンクリートなどでふさぎます。また、床下に通じる扉や窓もしっかりと閉めておきます。
- 食べ物や水を置かない：ネズミは、食べ物や水を求めて床下に入ってくることがあります。床下に食べ物や水を置かないことが大切です。床下に食べ物や水がある場合は、すぐに処分します。また、床下に通じる排水口や配管などから水漏れがないか確認します。
- 清潔に保つ：ネズミは、汚れやゴミに惹かれて床下に入ってくることがあります。床下を清潔に保つことが必要です。床下にゴミや不用品がある場合は、定期的に片付けます。また、床下にカビや湿気が発生しないように、換気や乾燥を行います。
- ネズミの気配に注意する：ネズミは、床下に入ってからも、その気配を残すことがあります。ネズミの気配に注意することで、早期に発見することができます。ネズミの気配には、以下のようなものがあります。
- 糞：ネズミは、床下で糞をします。ネズミの糞は、黒や茶色の細長い粒状で、長さは数ミリから数センチです。ネズミの種類によって、糞の形や大きさは異なります。床下にネズミの糞がある場合は、ネズミがいる可能性が高いです。
- 足跡：ネズミは、床下で歩き回ります。ネズミの足跡は、小さな四つの爪痕で、長さは数ミリから数センチです。ネズミの種類によって、足跡の形や大きさは異なります。床下にネズミの足跡がある場合は、ネズミがいる可能性が高いです。
- 毛：ネズミは、床下で毛を落とします。ネズミの毛は、黒や茶色の細い糸状で、長さは数ミリから数センチです。ネズミの種類によって、毛の色や太さは異なります。床下にネズミの毛がある場合は、ネズミがいる可能性が高いです。
- 音：ネズミは、床下で鳴き声や足音を発します。ネズミの鳴き声は、キュッキュッという高い音やガーガーという低い音などがあります。ネズミの足音は、カサカサという軽い音やバタバタという重い音などがあります。ネズミの種類によって、鳴き声や足音は異なります。床下からネズミの音が聞こえる場合は、ネズミがいる可能性が高いです。
まとめ
これらの予防対策を行うことで、床下にネズミが入らないようにすることができます。床下にネズミがいると、さまざまな被害や危険が発生する可能性があります。そのため、床下にネズミがいると気づいたら、早急に対処する必要があります。自分で駆除する方法とネズミ駆除業者に依頼する方法のメリットとデメリットを比較して、最適な方法を選ぶことが大切です。
