あなたの家の屋根裏には、知らない間に動物が住み着いているかもしれません。屋根裏に動物がいると、様々な被害やトラブルを引き起こす可能性があります。では、屋根裏に住む動物たちはどんな種類なのでしょうか？ また、どうやって見分けたり、追い出したりするのでしょうか？ この記事では、屋根裏にいる動物の簡単な見分け方と追い出し方、侵入対策についてご紹介します。
目次
屋根裏にいる動物の種類と特徴
屋根裏に住む代表的な動物は、ネズミ、イタチ、タヌキ、ハクビシン、アライグマなどです。これらの動物は、屋根裏が暖かくて安全で、食べ物や巣材が豊富にあると感じると、侵入して住み着いてしまいます。それぞれの動物の特徴は以下の通りです。
- ネズミ：耳が比較的大きく、尾が長いのが特徴です。歯を削るために屋根裏の建材やケーブルをかじったり、断熱材を集めて巣を作ったりします。糞尿をすることで悪臭や汚れを発生させます。雑食性で、果物や穀物、昆虫やゴキブリなどを食べます。夜行性で、夜になると屋根裏を走り回る音が聞こえます。
- イタチ：白い口元、黒い目の周り、短い脚、長細い胴体、長い尾、5本指を持っているのが特徴です。肉食性で、小動物や鳥の卵などを食べます。屋根裏に巣を作って子育てをしたり、糞尿をすることで悪臭や汚れを発生させます。警戒心が強く、人に噛みついたり引っかいたりすることがあります。
- タヌキ：茶色の毛皮に黒い斑点があるのが特徴です。雑食性で、果物や穀物、昆虫や小動物などを食べます。屋根裏に巣を作って子育てをしたり、糞尿をすることで悪臭や汚れを発生させます。気が立っている時期は人に攻撃することもあります。
- ハクビシン：額から鼻にかけて白いラインがあるのが特徴です。雑食性で、果物や昆虫、鳥の卵、小動物などを食べます。屋根裏に巣を作って子育てをしたり、糞尿をすることで悪臭や汚れを発生させます。肉食のため、糞が激臭です。警戒心が強く、人に噛みついたり引っかいたりすることがあります。
- アライグマ：目の周りの黒い斑紋、長くフサフサした尾に縞模様があるのが特徴です。雑食性で、生物全般、果物、穀物などを食べます。屋根裏に巣を作って子育てをしたり、糞尿をすることで悪臭や汚れを発生させます。気が立っている時期は人に攻撃することもあります。
屋根裏にいる動物の見分け方
屋根裏にいる動物の種類を知るには、以下のような方法があります。
- 足音や鳴き声を聞く：動物の大きさや動き方、鳴き方によって、足音や鳴き声が異なります。例えば、ネズミは小さくて軽いので、カリカリという音がします。イタチやタヌキは中型で素早いので、ガサガサという音がします。ハクビシンやアライグマは大型で重いので、ドスンという音がします。また、イタチやタヌキはキュッキュッという鳴き声を出します。
- 糞や尿の形や臭いを見る：動物の食性や体格によって、糞や尿の形や臭いが異なります。例えば、ネズミの糞は黒くて細長く、尿は無臭です。イタチやタヌキの糞は黒くて太く、尿は強い臭いがします。ハクビシンやアライグマの糞は黒くて細かく、尿は激臭です。
- 巣や食べ残しを見る：動物の習性や好みによって、巣や食べ残しの様子が異なります。例えば、ネズミは断熱材や紙などを集めて巣を作ります。イタチやタヌキは木の枝や草などを集めて巣を作ります。ハクビシンやアライグマは屋根裏に巣を作らず、外で巣を作ります。また、ネズミはゴキブリや昆虫の殻を残します。イタチやタヌキは鳥の卵や小動物の骨を残します。ハクビシンやアライグマは果物や穀物の皮や種を残します。
屋根裏にいる動物を追い出す方法
屋根裏にいる動物を追い出すには、以下のような方法があります。
- 忌避剤を使う：動物が嫌う臭いや味のするものを屋根裏に置くことで、動物を嫌気させて追い出すことができます。例えば、木タールやニンニク、ハバネロなどの天然素材を使った忌避剤や、オオカミの尿を使った忌避剤などがあります。これらの忌避剤は、布やペットボトルなどに染み込ませて屋根裏に吊るしたり、粒状や固形のものを直接撒いたりして使用します。忌避剤の効果は、雨や風によって減少するので、定期的に交換する必要があります。
- 音や光で威嚇する：動物が嫌う音や光を屋根裏に発生させることで、動物を驚かせて追い出すことができます。例えば、超音波やサイレンなどの音を発する装置や、ストロボやレーザーなどの光を発する装置などがあります。これらの装置は、屋根裏に設置して電源を入れるだけで、動物が近づくと自動的に作動します。音や光の装置は、人間にも影響を与える可能性があるので、注意して使用する必要があります。
- 捕獲器を使う：動物をおびき寄せて捕まえることができる器具を屋根裏に設置することで、動物を追い出すことができます。例えば、餌や匂いを使って動物を誘い込む箱型の捕獲器や、動物が触れると閉じるワイヤーの捕獲器などがあります。これらの捕獲器は、屋根裏の動物の出入り口や通り道に設置して、動物がかかるのを待ちます。捕獲器にかかった動物は、人間に噛みついたり引っかいたりすることがあるので、注意して扱う必要があります。また、捕獲した動物は、法律や条例に従って適切に処理する必要があります。
まとめ
この記事では、屋根裏にいる動物の種類と特徴、見分け方、追い出し方、侵入対策について紹介しました。屋根裏に動物がいると感じたら、早めに対策をとることが大切です。
最後に、屋根裏にいる動物に関する注意事項をお伝えします。
- 屋根裏にいる動物は、人間に危害を加えたり、病気を伝染させたりする可能性があります。動物に触れたり、近づいたりしないでください。動物に噛まれたり、引っかかれたりした場合は、すぐに医療機関に相談してください 。
- 屋根裏にいる動物は、法律や条例によって保護されている場合があります。動物を捕獲したり、殺したりする前に、必ず地域の自治体や環境省に確認してください 。
- 屋根裏にいる動物を追い出す方法は、効果や安全性に個人差があります。自分で対処するのが難しい場合は、専門の業者に依頼することをおすすめします 。
屋根裏にいる動物たちと上手に付き合うために、この記事の内容を参考にしてみてください。
