MENU

ハクビシンの被害に悩むあなたへ! 知っておきたい害獣の特徴と対策方法!

ハクビシン 害獣

最近、都市部でもハクビシンを見かけることが増えました。ハクビシンはかわいらしい顔をしていますが、実は害獣であり、農作物や家屋に被害を与えることがあります。この記事では、ハクビシンの特徴や被害の内容、対策の方法について解説します。

目次

ハクビシンとはどんな動物?

ハクビシンはジャコウネコ科の動物で、白い鼻筋が特徴です。体長は約90〜100cmほどで、その半分はしっぽです。体色は灰褐色で、四肢は黒く、しっぽの先は白いこともあります。

ハクビシンはもともと東南アジアや台湾などの南方の国に生息していましたが、毛皮用として日本に輸入された個体が野生化したといわれています。現在では全国各地に繁殖し、外来種として問題視されています。

ハクビシンは雑食性で、果物や野菜、穀物などの農作物のほか、昆虫やネズミなどの小動物も食べます。夜行性で木登りが得意で、電線や木の枝を歩いて移動します。高さ110cmほどまでジャンプすることもできますが、木から木へのジャンプは苦手です。

ハクビシンはタヌキやアライグマなどと似ていますが、目の周りに黒い模様がなく、白い鼻筋があることで見分けることができます。また、タヌキは木登りができませんが、ハクビシンは木登りが得意です。

ハクビシンによる被害とは?

ハクビシンは害獣であり、農作物や家屋に被害を与えることがあります。具体的な被害事例は以下のとおりです。

  • 畑の野菜や果物、ゴミを荒らす:ハクビシンは甘いものが好きで、ブドウやナシ、柑橘類などの果物を食べてしまいます。また、トマトやトウモロコシなどの野菜や、養鶏場やペットとして飼われているニワトリも襲います。ゴミ捨て場も荒らしてしまうことがあります。
  • 屋根裏や床下に住み着く:ハクビシンは自然の多い山間部から人の多い住宅地まで幅広く生息し、天井や屋根裏などの人の目につかない場所を好んで住みつきます。ハクビシンは自分の巣に糞尿をするため、その糞尿が溜まっていき異臭だけでなく、ダニやノミが繁殖したり家が腐ったりします。
  • 病気や寄生虫を媒介する:ハクビシンは野生動物なので、病気や寄生虫を保有していることがあります。ハクビシンに噛まれたり引っ掻かれたりすると、狂犬病や破傷風などの感染症にかかる可能性があります。また、ハクビシンの糞尿には、エキノコックスやアニサキスなどの寄生虫の卵が含まれていることがあります。これらの寄生虫は人にも感染することがあり、重篤な症状を引き起こすことがあります。

ハクビシンの対策方法とは?

ハクビシンによる被害を防ぐためには、以下のような対策方法があります。

  • 侵入経路を塞ぐ:ハクビシンは体がしなやかで、体の大きさに見合わないような小さな隙間から侵入することができます。そのため、家屋の通風口や出窓、戸袋の下、床下などに隙間ができていないか確認し、金網やカバーなどで塞ぎましょう。金網は目合いの小さなもの(2cm目合)を使用し、隙間が生じないよう四辺をすべて固定します。
  • エサを与えない:ハクビシンはエサが手に入りやすい場所に住み着きます。そのため、収穫残渣や生ゴミなどを放置しないようにしましょう。また、ハクビシンにエサを与えたり触ったりしないようにしましょう。
  • 忌避剤を利用する:ハクビシンは強い臭いや音に敏感です。そのため、ハクビシンの嫌う忌避剤をまいたり、音を出す装置を設置したりすることで、ハクビシンを寄せ付けないようにしましょう。忌避剤には、ライオンの糞や尿、ニンニクや唐辛子などの植物性のもの、ハクビシンの天敵であるイヌやネコの毛や尿などがあります。音を出す装置には、ラジオやベルなどがあります。
  • 駆除はプロに任せる:ハクビシンは鳥獣保護管理法によって保護されている動物なので、許可なく駆除や捕獲をすることは禁止されています。もし駆除したい場合には、あらかじめお住まいの自治体に申請して許可を得てから、対処する必要があります。 また、ハクビシンは病気や寄生虫を持っていることがあるので、自分で触ったりすると危険です。ハクビシンの駆除や捕獲は、専門の業者に依頼するのが安全です。

まとめ

ハクビシンはかわいらしい顔をしていますが、害獣であり、農作物や家屋に被害を与えることがあります。また、病気や寄生虫を媒介することもあります。ハクビシンによる被害を防ぐためには、侵入経路を塞ぐ、エサを与えない、忌避剤を利用するなどの対策が必要です。ハクビシンの駆除や捕獲は、法律や安全の観点から、プロに任せるのがよいでしょう。

ハクビシンは外来種であり、日本の生態系に影響を与えることがあります。ハクビシンと人間との共存は難しいかもしれませんが、ハクビシンに対して暴力をふるったり、虐待したりすることは絶対にやめましょう。ハクビシンも生き物です。ハクビシンに対する正しい知識と理解を持ち、適切な対応をすることが大切です。

目次