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モグラの被害に悩むあなたへ 庭や畑を荒らす害獣の生態と対策法

モグラ 害獣

モグラは小さくてかわいらしい動物ですが、実は農家やガーデナーにとっては大きな悩みの種です。モグラは地中にトンネルを掘り、芝生や作物の根を傷つけたり、土の見た目を悪くしたりします。また、モグラのトンネルは他の害獣や害虫の通り道になったり、地盤のゆるみや水漏れの原因になったりすることもあります。モグラは害獣として駆除する必要があるのでしょうか?モグラの生態や対策法について詳しく見ていきましょう。

目次

モグラの特徴と生態

モグラは北海道を除く日本各地に生息する哺乳類です。体長は10~15cmほどで、黒や茶色のふわふわした毛で覆われています。鼻や手足はピンク色で、目はほとんど見えません。モグラは視力に頼らず、鼻先のアイマー器官で微振動を感知したり、嗅覚や聴覚でエサや方向を探したりします。モグラはミミズや昆虫などを食べる肉食で、1日に自分の体重の半分もの量を食べます。モグラは地中にトンネルを掘り、巣や貯蔵庫、水飲み場などを作ります。トンネルの長さは70~300mにもなります。

モグラがもたらす被害

モグラは地中で活動するため、地上の植物や土壌に影響を与えます。モグラがもたらす被害の例は以下のとおりです。

  • 芝生や畑の土が凸凹になり、見た目が悪くなる。芝生の根が傷つき、枯れやすくなる。
  • 畑や田んぼの土にいるミミズや昆虫などの益虫が食べられる。ミミズは土壌の栄養や空気を良くする役割があるため、作物の生育に影響が出る。
  • モグラのトンネルを利用してネズミやイノシシなどの他の害獣が侵入し、作物を食べたり荒らしたりする。
  • モグラのトンネルが地盤のゆるみや水漏れの原因となり、土砂崩れや陥没の危険が高まる。田んぼの場合は畦(あぜ)が壊れたりすることもある。

モグラの対策法

モグラの被害を防ぐためには、早めに対策をすることが大切です。モグラの対策法には、忌避剤やトラップなどがありますが、注意点があります。モグラは鳥や猫などの天敵に対して警戒心が強く、音や振動に敏感です。忌避剤は、モグラが嫌う臭いや音を出すもので、モグラを追い払う効果があります。忌避剤には、以下のようなものがあります。

  • モグラ除けの植物:モグラが嫌うニンニクやユリなどの植物を庭や畑に植えると、モグラを遠ざけることができます。ただし、植物の種類や配置によっては効果が薄い場合もあります。
  • モグラ除けの液体:モグラが嫌うタバスコや酢などの液体をモグラの穴に注ぐと、モグラを嫌気させることができます。ただし、液体は雨で流れたり、土に吸収されたりするため、定期的に補充する必要があります。
  • モグラ除けの音波:モグラが嫌う高周波の音波を発する器具を庭や畑に設置すると、モグラを撃退することができます。ただし、音波は障害物によって届かない場合や、モグラが慣れてしまう場合もあります。

トラップは、モグラを捕まえるための罠です。トラップには、以下のようなものがあります。

  • モグラ捕りの箱:モグラの穴に仕掛ける箱型のトラップで、モグラが中に入ると出られなくなります。モグラを生きたまま捕まえることができますが、モグラの穴の位置や方向を正確に把握する必要があります。
  • モグラ捕りの鉄爪:モグラの穴に仕掛ける鉄爪型のトラップで、モグラが通ると鉄爪が閉じてモグラを刺します。モグラを確実に殺すことができますが、動物愛護の観点から問題視されることもあります。

モグラの対策法には、メリットとデメリットがあります。忌避剤はモグラを傷つけないで済みますが、効果が不安定であったり、環境に影響を与えたりすることもあります。トラップはモグラを根絶することができますが、モグラに苦痛を与えたり、自然のバランスを崩したりすることもあります。モグラの対策法を選ぶときは、モグラの生態や被害の程度、自分の倫理観などを考慮する必要があります。

まとめ

モグラは害獣として駆除する必要があるのでしょうか? モグラは地中にトンネルを掘り、庭や畑を荒らすことがありますが、モグラにも生きる権利があります。モグラは自然界の一部であり、土壌の改良や食物連鎖に貢献しています。モグラの被害を防ぐためには、忌避剤やトラップなどの対策法がありますが、それらにもメリットとデメリットがあります。モグラと人間との共存の可能性を探ることも大切なのではないでしょうか?

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