イタチは可愛らしい見た目とは裏腹に、家に住み着くとさまざまな被害をもたらす害獣です。イタチの駆除は鳥獣保護法で制限されているため、自分でできることは限られています。しかし、放置しておくと建物の損傷や食害、病原菌の感染などのリスクが高まります。この記事では、イタチの撃退方法と注意点についてご紹介します。
イタチの撃退方法
イタチを撃退する方法は大きく分けて、イタチの嫌う臭いや光、音で追い出す方法と、イタチの天敵の尿を使った忌避剤で寄せ付けない方法があります。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
イタチの嫌う臭いや光、音で追い出す方法
イタチは嗅覚が発達しているため、強烈な臭いを嫌います。木酢液やクレゾール石鹸液などの消毒液をイタチの巣穴や通り道に散布すると、イタチは逃げ出す可能性が高まります。また、お酢や漂白液などのご家庭にあるものでも代用できますが、効果は弱いので頻繁に散布する必要があります。
イタチは夜行性で光を嫌うので、人感センサーのライトやクリスマス用のイルミネーションなどをイタチの寝床に設置すると、イタチは驚いて逃げ出します。光の当たる範囲にCDやホログラムシートをぶら下げると、光が乱反射し威嚇効果が高まります。
イタチは人間よりも高い周波数の音を聞き取ることができるので、超音波を発生させる装置を使うと、イタチを追い払うことができます。ただし、イタチが超音波に慣れてしまうと効果がなくなるので注意が必要です。
イタチの天敵の尿を使った忌避剤で寄せ付けない方法
イタチの天敵としては、ワシやタカなどの猛禽類やキツネ、オオカミなどが挙げられます。イタチはこれらの動物の尿の臭いを感じると、危険を察知して逃げ出します。市販の忌避剤には、キツネやオオカミの尿が含まれているものがあります。これらの忌避剤をイタチの巣穴や通り道に置いておくと、イタチを寄せ付けない効果が期待できます。
イタチの撃退の注意点
イタチの撃退方法を紹介しましたが、いくつか注意点があります。イタチの撃退は鳥獣保護法で制限されているため、以下のことに気を付けましょう。
- イタチの捕獲は基本的に禁止されています。ただし、自治体から許可があればニホンイタチのオスとシベリアイタチのみ捕獲が可能です。また、狩猟期間内であれば自治体の許可がなくても捕獲できます。違反した場合は罰金や懲役の対象になります。
- イタチに毒薬を与えることは禁止されています。イタチに毒薬を与えると、イタチ以外の動物や人間にも被害が及ぶ可能性があります。また、毒薬を与えたイタチの死体を処分することも困難です。
- イタチを追い出した後は、再び侵入されないように隙間や穴を塞ぐことが重要です。イタチは3cmの隙間があれば入れるので、金網やモルタルなどでしっかりと塞ぎましょう。
- イタチの撃退は自分でできることに限界があります。イタチが戻ってきたり、被害が拡大したりする場合は、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。駆除業者はイタチの生態や法律に詳しく、効果的かつ安全にイタチを駆除してくれます。
まとめ
イタチは家に住み着くとさまざまな被害をもたらす害獣です。イタチの駆除は鳥獣保護法で制限されているため、自分でできることはイタチの嫌う臭いや光、音で追い出す方法と、イタチの天敵の尿を使った忌避剤で寄せ付けない方法です。しかし、これらの方法にも注意点があります。イタチの撃退は自分でできることに限界がありますので、手に負えない場合は専門の駆除業者に依頼しましょう。イタチの被害に悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。
