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シロアリに負けない家! 種類と特徴、被害の兆候と対策方法を徹底解説!

シロアリ 家

シロアリは、木材を食べる昆虫で、住宅に大きな被害を与えることがあります。シロアリの被害は、目に見えない場所で進行するため、気づかないうちに重大な問題になることもあります。シロアリの被害を防ぐためには、定期的な点検と予防対策が必要です。また、シロアリの発生を早期に発見し、適切な駆除方法を選択することも重要です。

この記事では、シロアリの特徴や種類、被害の兆候や対策方法などについて詳しく解説していきます。シロアリに悩んでいる方や予防策を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

シロアリの特徴と種類

シロアリは、白色もしくは黄白色の体を持った昆虫です。ゴキブリの仲間に分類されますが、アリと似た姿をしています。シロアリは、女王と王のペアを中心としてコロニーと呼ばれる巣を作り、多数の個体で暮らしています。シロアリは、倒木や落ち葉などを分解して土に還すという自然界における重要な役割を果たしていますが、人間にとっては害虫として扱われています。なぜなら、シロアリは木造建築の住宅に使われる木材や断熱材などを餌として食べてしまうため、住宅の強度や耐久性を低下させることがあるからです。

日本に生息していて住宅に被害を与えるシロアリは、主にイエシロアリとヤマトシロアリの2種類です。それぞれのシロアリの特徴は以下の通りです。

  • イエシロアリ
    • 体長は約7〜9mm、頭部は薄い茶色で卵のような形をしています。胴体は白っぽい色をしています。
    • 羽アリは6〜7月の夕方に飛翔します。全体的に黄色みのある茶色で、半透明または淡黄色の羽を持ちます。
    • 地中に巨大な球形の本巣を作ります。排泄物や土を唾液に混ぜて粘土状の素材を作った後に、網目状の層を何度も重ねて巣を完成させます。
    • 中部地方以西の太平洋側に多く分布しています。
    • 床下や地下、側溝などに生息し、木材や断熱材を食べます。
  • ヤマトシロアリ
    • 体長は約4.5〜7.5mm、頭部は黒褐色で長方形に近い形をしています。胴体は白っぽい色をしています。
    • 羽アリは4〜5月の日中に飛翔します。黒褐色で前胸背板が黄色で、半透明または淡黒色の羽を持ちます。
    • 本巣を作らず、餌場に住み着きます。餌場とは、シロアリが食べる木材や朽木などのことです。
    • 北海道を除く日本全土に分布しています。
    • 水回りの床下や朽木、腐った木材などに生息し、木材や断熱材を食べます。

シロアリの被害の兆候と対策方法

シロアリの被害は、目に見えない場所で進行するため、気づかないうちに重大な問題になることがあります。シロアリの被害を防ぐためには、定期的な点検と予防対策が必要です。また、シロアリの発生を早期に発見し、適切な駆除方法を選択することも重要です。

シロアリの被害の兆候と対策方法について、以下に詳しく説明します。

シロアリの被害の兆候

シロアリの被害は、以下のような兆候があれば、すでにシロアリが発生しているかもしれません。

  • 春から梅雨にかけて楕円形で半透明の羽が多数落ちている
  • 床や柱に小さな穴が開いている
  • 木の粉が壁際に落ちている
  • 近所でシロアリ被害があった
  • 蟻道と呼ばれるアリが這った跡を発見した
  • 和室の畳がきしむと感じた
  • 壁紙や天井に雨漏れや黒ずみ・しみなどが見られる
  • 部屋の隅に羽のようなものが落ちている
  • 床がきしむ、沈むようになってきた
  • 柱などの木材に亀裂が見られる

これらの兆候がある場合は、早急にシロアリ駆除の専門業者に相談しましょう。シロアリの被害は放置すればするほど拡大してしまうため、早期発見・早期対処が肝心です。

シロアリの対策方法

シロアリの対策方法には、予防対策と駆除対策があります。予防対策は、シロアリの発生を未然に防ぐための方法です。駆除対策は、シロアリの発生を確認した場合に行う方法です。それぞれの対策方法について、以下に紹介します。

予防対策

シロアリの予防対策としては、以下のような方法があります。

  • シロアリの好む環境を作らない
    • シロアリは高湿度で水分が豊富な場所を好みます。家の近くに川や池などがある場合は注意が必要です。
    • 住宅の構造よっては、乾燥している土地でもシロアリに好まれます。床下や屋根裏などの換気や排水をしっかり行い、湿気をコントロールしましょう。
    • シロアリの餌となる木材や朽木、腐葉土などを家の周りに置かないようにしましょう。また、庭木や植木鉢などを家から離して配置しましょう。
  • シロアリに強い素材を使う
    • シロアリは木材を食べますが、すべての木材が好きなわけではありません。シロアリに強い素材を使うことで、シロアリの被害を減らすことができます。
    • シロアリに強い素材には、以下のようなものがあります。
    • シロアリに嫌われる木材
      • シロアリに嫌われる木材とは、シロアリが食べにくい成分を含んだ木材のことです。シロアリに嫌われる木材には、ヒノキやスギ、ヒバなどの針葉樹や、ネムノキやニームなどの熱帯樹があります。シロアリに嫌われる木材は、住宅の柱や梁などの構造材や、床板や壁板などの仕上げ材として使うことができます。
    • シロアリに耐える木材
      • シロアリに耐える木材とは、シロアリに食べられても強度や耐久性が低下しない木材のことです。シロアリに耐える木材には、ラミナテッド・バンブー(LVB)やラミナテッド・ベニヤ・ランバー(LVL)などの集成材や、アクリル樹脂やウレタン樹脂などの化学物質で処理した木材があります。シロアリに耐える木材は、住宅の柱や梁などの構造材として使うことができます。
    • 木材以外の素材
      • 木材以外の素材とは、シロアリが食べられない素材のことです。木材以外の素材には、コンクリートや鉄筋、スチールフレームなどの金属や、プラスチックやガラスなどの合成材があります。木材以外の素材は、住宅の基礎や外壁などの部分に使うことができます。

床下空間のシロアリ対策

  • 床下空間の湿気を減らす
    • シロアリは高湿度で水分が豊富な場所を好みます。床下空間に湿気がこもると、シロアリの発生や被害の拡大につながります。床下空間の湿気を減らすためには、以下のような方法があります。
    • 床下換気扇の設置
      • 床下換気扇は、床下空間に空気を送り込んで換気する装置です。床下空間の湿気や温度を下げる効果があります。床下換気扇は、床下空間の広さや状態に応じて、適切な数と位置に設置する必要があります。床下換気扇の設置は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
    • 床下調湿材の設置
      • 床下調湿材は、床下空間に敷き詰めることで、湿気を吸収したり放出したりする素材です。床下空間の湿度を一定に保つ効果があります。床下調湿材には、珪藻土や活性炭などの種類があります。床下調湿材の設置は、床下空間の清掃や防蟻処理を行った後に行うのが望ましいです。
  • シロアリの侵入を防ぐ
    • シロアリは、土中や木材などから床下空間に侵入することがあります。シロアリの侵入を防ぐためには、以下のような方法があります。
    • 防蟻処理の施工
      • 防蟻処理とは、シロアリに対して毒性のある薬剤を床下空間の土壌や木材に散布することで、シロアリの侵入や被害を防ぐ方法です。防蟻処理には、ベイト工法やバリア工法などの種類があります。防蟻処理の施工は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
    • 床下空間の隙間の塞ぎ
      • 床下空間には、基礎や配管などの隙間があることがあります。これらの隙間は、シロアリの侵入経路となる可能性があります。床下空間の隙間を塞ぐことで、シロアリの侵入を防ぐことができます。床下空間の隙間の塞ぎには、コーキングやモルタルなどの材料を使います。
  • 定期的な点検と駆除
    • 床下空間のシロアリ対策は、一度行ったら終わりではありません。床下空間の状態は、時間とともに変化することがあります。定期的な点検と駆除を行うことで、シロアリの発生や被害の早期発見・対処ができます。床下空間の点検と駆除は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

駆除対策

シロアリの駆除対策としては、以下のような方法があります。

  • 自分で駆除する
    • 自分で駆除する方法としては、掃除機やガムテープ、バルサンなどのくん煙剤、市販のベイト剤などを使う方法があります。これらの方法は、シロアリの被害が軽度な場合や予防目的で行うことができます。自分で駆除する場合は、シロアリの種類や生息場所、飛翔時期などを把握しておく必要があります。また、薬剤を使う場合は、取扱説明書をよく読んで安全に使用しましょう。
  • 業者に依頼する
    • 業者に依頼する方法としては、バリア工法とベイト工法の二つの方法があります。バリア工法は、床下や基礎などに薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぐ方法です。ベイト工法は、シロアリに毒餌を食べさせて巣ごと駆除する方法です。これらの方法は、シロアリの被害が深刻な場合や根本的な解決を求める場合に行うことができます。業者に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取って比較しましょう。

まとめ

この記事では、シロアリの特徴や種類、被害の兆候や対策方法などについて詳しく解説しました。シロアリは、住宅に大きな被害を与える可能性がある害虫です。シロアリの被害を防ぐためには、定期的な点検と予防対策が必要です。また、シロアリの発生を早期に発見し、適切な駆除方法を選択することも重要です。シロアリに関するお悩みやご相談がありましたら、お気軽にシロアリ駆除の専門業者にお問い合わせください。シロアリの被害に負けないで、快適な住まいを守りましょう。

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