今回は、黒いシロアリについて、詳しく解説していきたいと思います。シロアリといえば白いイメージがありますが、実は黒いシロアリも存在するのです。それがどんなシロアリなのか、どうやって見分けるのか、どんな被害をもたらすのか、などについてお伝えします。
黒いシロアリの正体とは？
まず、黒いシロアリとはどんなシロアリなのでしょうか？答えは、ヤマトシロアリという種類のシロアリです。ヤマトシロアリは日本に多く生息するシロアリの一種で、日本のシロアリ被害の約8割を占めると言われています。ヤマトシロアリは、羽アリと呼ばれる繁殖期の個体が、黒い色をしています。羽アリは、新しい巣を作るために飛び立つシロアリで、春から夏にかけて大量に発生します。ヤマトシロアリの羽アリは、4～5月の日中に飛び立つことが多く、前後2対の羽が同じ大きさで、網目模様が薄いのが特徴です。また、触覚がまっすぐで数珠状で、体型が寸胴でくびれがないのも、シロアリの特徴です。
黒いシロアリと見間違えやすい虫との見分け方
黒いシロアリは、見た目が似ているクロアリとよく混同されることがあります。クロアリは、公園や庭などでよく見かけるアリで、羽アリの場合は、6～11月の夕方から夜に飛び立つことが多く、前の羽のほうが後ろより大きいのが特徴です。また、触覚がくの字状で、腹部がくびれているのも、クロアリの特徴です。
黒いシロアリとクロアリの羽アリは、発生時期や羽の大きさ、体のくびれなどで見分けることができます。しかし、一見すると似ているので、注意深く観察しないと判断が難しいこともあります。その場合は、食害の有無や活動場所、蟻道などの活動の傾向で見分けることもできます。シロアリは、木材に穴をあけて食べるので、木製品や家屋に被害を与えます。クロアリは、木材を食べないので、木製品や家屋に被害を与えません。シロアリは、人目の付きにくい場所に巣を作るので、床下や壁の中などに潜んでいます。クロアリは、人目に付きやすい場所に巣を作るので、庭やキッチンなどに現れます。シロアリは、ほとんど蟻道を作るので、土や泥でできた管状の跡が見られます。クロアリは、蟻道を作らないことが多いので、土や泥でできた管状の跡は見られません。
黒いシロアリを見かけたときの対処法
黒いシロアリを見かけたときは、シロアリの被害が発生している可能性が高いので、早急に対処する必要があります。黒いシロアリは、新しい巣を作るために飛び立つシロアリなので、近くに既存の巣があると考えられます。また、黒いシロアリが家の中に入ってきたときは、家の中に巣ができる危険性があると考えられます。そのため、黒いシロアリを見かけたときは、次のような対処法をとりましょう。
- 黒いシロアリの発生源を探す：黒いシロアリがどこから飛んできたのか、床下や壁の中などに巣がないか、目視や音聴で確認しましょう。巣が見つかったら、すぐに駆除しましょう。
- 黒いシロアリの侵入経路をふさぐ：黒いシロアリが家の中に入ってこないように、窓やドアの隙間や穴などをふさぎましょう。また、換気扇や排気口などに網を張ることも効果的です。
- 黒いシロアリの駆除剤を使う：黒いシロアリが家の中に入ってきたときは、殺虫剤やベイト剤などの駆除剤を使って駆除しましょう。ただし、駆除剤は一時的な対策であり、根本的な解決にはなりません。駆除剤を使ったあとは、専門業者に相談しましょう。
- シロアリ駆除の専門業者に相談する：黒いシロアリの被害は、放置すると重大な問題になります。自分で対処できる範囲を超えたときは、シロアリ駆除の専門業者に相談しましょう。専門業者は、シロアリの種類や被害状況を正確に判断し、適切な駆除方法や予防策を提案してくれます。また、保証期間やアフターサービスも充実しているので、安心して任せることができます。
まとめ
黒いシロアリは、ヤマトシロアリという種類のシロアリで、日本のシロアリ被害の約8割を占めると言われています。黒いシロアリは、羽アリと呼ばれる繁殖期の個体で、春から夏にかけて大量に発生します。黒いシロアリと見間違えやすいクロアリとの見分け方や、黒いシロアリを見かけたときの対処法についてもお伝えしました。黒いシロアリは、シロアリの被害の兆候であることが多いので、見つけたらすぐに対策をとりましょう。シロアリの被害は、自分で駆除するのは難しいので、専門業者に相談することをおすすめします。シロアリ駆除の専門業者は、インターネットや電話帳などで探すことができます。また、シロアリ駆除の一括見積りサイトなどを利用すると、複数の業者から見積りを取ることができます。見積りを比較することで、料金やサービス内容、評判などを検討することができます。シロアリ駆除は、早期発見、早期対策が重要です。黒いシロアリに悩まされないためにも、定期的にシロアリのチェックを行いましょう。このブログが、シロアリに関する知識や対策の参考になれば幸いです。
