MENU

シロアリの幼虫は約1mm! 見た目や特徴、他の虫との違いや対処法を徹底解説!

シロアリ 1mm

シロアリは家の木材を食べてしまう害虫として知られていますが、シロアリの幼虫はどのような姿をしているのでしょうか。また、シロアリの幼虫と他の虫との見分け方はあるのでしょうか。この記事では、シロアリの幼虫の大きさや特徴、見分け方などについて詳しく解説します。

目次

シロアリの幼虫の大きさは1mmあるかないか

シロアリの幼虫は、シロアリの王と女王のつがいから産まれます。シロアリの幼虫の大きさは、種類によって若干の違いはありますが、だいたい1mmあるかないかという小ささです。肉眼で見えるか見えないかぐらいの大きさなので、一般的にはシロアリの幼虫を見かけることはほとんどありません。

シロアリの幼虫は、成長する過程で何度も脱皮を繰り返しながら、兵アリや職アリ、ニンフ、羽アリなどの成虫になります。成虫になると、大きさは3.5mmから11mmほどになります。シロアリの種類と幼虫、成虫の大きさの目安は次の通りです。

スクロールできます
シロアリの種類幼虫の大きさ成虫の大きさ
ヤマトシロアリ0.4~0.6mm3.5~6.0mm
イエシロアリ1mm程度7.4~9.4mm
アメリカカンザイシロアリ1mm程度8.0~11.0mm

シロアリの幼虫の見た目はどんな感じ?

シロアリの幼虫は、胴体にくびれがなく寸胴型をしており、生まれたときから触角と足が生えています。触角は数珠状で節がなく、まっすぐに伸びた形です。体の色は全体的に乳白色ですが、部分的に茶色っぽいところがあります。

シロアリの幼虫と成虫の見分け方は?

シロアリは「不完全変態」という、幼虫がそのままの形で大きくなって成虫になる昆虫です。そのため、シロアリの幼虫と成虫の見分け方は、 大きさ以外にはほとんどありません。幼虫は約1mmで、成虫は3.5mmから11mmほどです。

ただし、成虫になったあとの役割によって、適した姿へと外見を変えるシロアリもいます。たとえば、羽アリはニンフから羽が生えて飛び立つことができます。また、兵アリは頭部が大きくて鋭い大顎を持ちます。シロアリの成虫の役割と外見の違いは、次の表のようになります。

スクロールできます
種類役割外見
兵アリ外敵と戦う巣の門番頭部が体長の2分の1~3分の1の大きさで、褐色~黒色の鋭い大顎を持つ
職アリ餌を運び、卵や幼虫の世話をする働きアリ本来のシロアリの形(最も数が多く、一般的に見かけることのあるシロアリ)
ニンフ羽アリになる前の状態背中に小さな翅芽(羽が生えてくる部分)がある
羽アリニンフから羽アリになり、巣から外へ飛び立って活動場所を広げ繁殖する職アリに羽が生えた形。前後の羽の大きさは同じ。
生殖虫(王・女王アリ)産卵に専念する15mm~40mmほどの大きさ。女王アリは卵巣が発達すると腹部が著しく大きくなる。

シロアリの幼虫と他の虫との見分け方は?

シロアリの幼虫と他の虫との見分け方は、次のようなポイントがあります。

  • シロアリの幼虫は胴体にくびれがなく、触角が数珠状で節がない。他の虫は胴体にくびれがあったり、触角が節があったりする。
  • シロアリの幼虫は乳白色で、部分的に茶色っぽいところがある。他の虫は赤褐色や黒褐色などの色が多い。
  • シロアリの幼虫は1mmあるかないかの大きさで、肉眼で見えるか見えないかぐらい。他の虫は1mm以上の大きさで、肉眼で見やすい。
  • シロアリの幼虫は巣の中心部にいるため、外で見かけることはほとんどない。他の虫は外で見かけることがある。

シロアリの幼虫に似た虫として、メイガ、キノコバエ、アリガタバチ、ドロバチの幼虫やチャタテムシ、トコジラミ、ダニ、ノミ、コケシロアリモドキなどが挙げられます。それぞれの特徴と大きさは次の通りです。

スクロールできます
似た虫の種類特徴大きさ
メイガ赤褐色・灰色がかった茶色 羽に鱗粉がある1㎝~2㎝程度
キノコバエ暗褐色・黒色 羽に鱗粉がない2mm~3mm程度
アリガタバチ胴体にくびれがある 触角が節がある1mm~2mm程度
ドロバチ胴体にくびれがある 触角が節がある1mm~2mm程度
チャタテムシ赤褐色・黒褐色 胴体にくびれがない 触角が節がある1mm~2mm程度
トコジラミ赤褐色・黒褐色 胴体にくびれがない 触角が節がある4mm~5mm程度
ダニ赤褐色・黒褐色 胴体にくびれがない 触角がない0.5mm~1mm程度
ノミ赤褐色・黒褐色 胴体にくびれがある 触角が節がある1mm~3mm程度
コケシロアリモドキ赤褐色・黒褐色 胴体にくびれがない 触角が節がある1mm~2mm程度

これらの虫とシロアリの幼虫を比べると、胴体の形や触角の形、色や大きさなどで区別できることがわかります。シロアリの幼虫は、他の虫よりも小さくて白っぽい色をしており、胴体にくびれがなくて触角が数珠状です。

シロアリの幼虫が発見されたらどうすればいい?

シロアリの幼虫が発見されたら、それはシロアリの巣が近くにあることを意味します。シロアリの巣は、木材や土壌の中に作られることが多く、外からは見えにくい場合があります。シロアリの巣は、シロアリの王と女王がいる中心部と、それを取り巻く兵アリや職アリ、ニンフ、羽アリなどの周辺部に分かれます。シロアリの巣は、シロアリの数が増えるとともに拡大していきます。

シロアリの幼虫が発見されたら、次のような対処法があります。

  • シロアリの巣の場所を特定する:シロアリの巣は、木材の中に穴をあけたり、土壌の中にトンネルを作ったりしています。木材や土壌の表面にシロアリの糞や泥の跡がある場合は、シロアリの巣の可能性が高いです。また、シロアリの羽アリが飛び立つときに、巣の入り口から羽が散らばることがあります。羽の落ちた場所を探すことで、シロアリの巣の場所を特定できることがあります。
  • シロアリの巣を駆除する:シロアリの巣を駆除するには、専門の業者に依頼するのが最も確実です。業者は、シロアリの巣の種類や規模に応じて、適切な駆除方法を選択してくれます。駆除方法には、シロアリの巣に直接薬剤を注入する方法や、シロアリの巣の周辺に薬剤を散布する方法などがあります。自分で駆除する場合は、市販のシロアリ駆除剤を使用することができますが、効果が限定的であることや、安全性に注意することが必要です。
  • シロアリの予防をする:シロアリの予防をするには、シロアリが好む環境を作らないことが重要です。シロアリは、湿気や暗闇を好みます。そのため、家の中や外の木材や土壌を乾燥させることや、換気や掃除をすることが効果的です。また、シロアリが食べる木材を減らすことも予防になります。木材を使った家具や建材は、シロアリに強い素材や加工を選ぶことや、定期的に点検することがおすすめです。

まとめ

シロアリの幼虫は、シロアリの王と女王のつがいから産まれます。シロアリの幼虫の大きさは、種類によって若干の違いはありますが、だいたい1mmあるかないかという小ささです。シロアリの幼虫は、胴体にくびれがなく寸胴型をしており、生まれたときから触角と足が生えています。触角は数珠状で節がなく、まっすぐに伸びた形です。体の色は全体的に乳白色ですが、部分的に茶色っぽいところがあります。シロアリの幼虫と他の虫との見分け方は、胴体の形や触角の形、色や大きさなどで区別できます。シロアリの幼虫が発見されたら、シロアリの巣の場所を特定し、駆除や予防を行う必要があります。

シロアリの幼虫は、シロアリの巣が近くにあることを示すサインです。シロアリは家の木材を食べてしまう害虫として知られています。シロアリの幼虫に気づいたら、早めに対策をとることが大切です。シロアリの幼虫に関する知識を身につけて、シロアリの被害を防ぎましょう。

目次