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羽アリが大量発生する理由と対策について徹底解説!

羽アリ 大量発生

羽アリというと、春から夏にかけて突然家の中や外で見かけることがありますよね。羽アリは見た目が気持ち悪いだけでなく、中には家屋に深刻な被害を与えるシロアリの仲間もいます。そこで、この記事では、羽アリが大量発生する理由と対策について解説します。

目次

羽アリとは何か?

羽アリとは、アリの一部が繁殖や新しい巣を作るために変化した姿です。アリは、巣が一定規模になると「巣別れ」と呼ばれる現象が起こります。巣別れとは、巣の中のアリの一部が羽を生やして飛び立ち、新しい巣を作るために他の羽アリと交尾することです。このとき、飛び立つアリが羽アリです。

羽アリは、交尾後に羽を自然に抜け落とします。そのため、羽アリが大量発生する時期は限られています。羽アリの発生時期は、種類によって異なりますが、一般的には4月から11月の間に集中します。特に、シロアリは4月から9月、クロアリは5月から11月に発生しやすいです。

羽アリの種類と見分け方

羽アリには、シロアリとクロアリの2種類があります。シロアリとクロアリは、外見や生態に大きな違いがあります。シロアリとクロアリの羽アリを見分ける方法は、以下のとおりです。

  • 触覚:シロアリの触覚は数珠状に真っ直ぐですが、クロアリの触覚はくの字に曲がっています。
  • 胴体:シロアリの胴体は寸胴で若干短いですが、クロアリの胴体はくびれがあります。
  • :シロアリの羽は4枚均等な大きさですが、クロアリの羽は大小の羽が2枚ずつついています。また、シロアリの羽は色が濃く模様が薄く見えますが、クロアリの羽は色が薄く模様が濃く見えます。

シロアリとクロアリの羽アリは、胴体の色は黒く似ていますが、触覚や胴体の形、羽の大きさや色などで見分けることができます。ただし、羽アリに似た他の虫もいるので、注意が必要です。

羽アリが大量発生する原因と対策

羽アリが大量発生する原因は、主に以下の3つです。

  • 巣作りのために飛んできた:近隣に羽アリの巣があると、新しい巣の場所として狙われる可能性があります。特に、シロアリはわずかな隙間から侵入して、木材を食害します。コンクリート住宅でも油断はできません。
  • 近所に公園や山など木が多くある:シロアリは木材に含まれるセルロースという繊維を食料にしています。つまり、木がたくさん生えている場所は、シロアリの集まりやすい場所と言えます。そういった場所からは、巣別れで羽アリが飛来する確率が高くなります。
  • 家の中に湿気がたまりやすい:シロアリは湿気の多い場所を好みます。特に、床下のように気温が安定して薄暗く、湿気のこもりやすい場所はシロアリにとって天国のような環境です。家の中の湿度を知るには、複数の場所で湿度計を使って計測してみると良いでしょう。

羽アリが大量発生する原因を知ったら、対策を行いましょう。羽アリの対策は、以下のようなものがあります。

  • 巣の駆除:羽アリが大量発生した場合は、家の中や外に巣がある可能性が高いです。巣の場所を見つけたら、熱湯や殺虫剤で駆除しましょう。ただし、シロアリの場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。むやみに殺虫剤を使うと、被害が拡大することもあります。
  • 侵入経路の封鎖:羽アリが家の中に入ってくる隙間や穴を見つけたら、ビニール袋やテープで塞ぎましょう。また、窓や網戸にも隙間がないか確認しましょう。羽アリが入ってこないようにすることが大切です。
  • 掃除をこまめにする:羽アリは食べ物や水分に惹かれます。特に、クロアリは甘いものや油っこいものが好きです。そのため、食べこぼしやゴミはこまめに掃除しましょう。また、水周りや床下などの湿気の多い場所も乾燥させましょう。

まとめ

羽アリは、アリの一部が繁殖や新しい巣を作るために変化した姿です。羽アリには、シロアリとクロアリの2種類があります。シロアリは家屋に被害を与えるので、見分け方や対策を知っておく必要があります。羽アリが大量発生する原因は、巣作りのために飛んできたり、近所に木が多くあったり、家の中に湿気がたまりやすかったりすることです。羽アリの対策は、巣の駆除、侵入経路の封鎖、掃除をこまめにすることです。羽アリに悩まされないように、予防と対策をしっかり行いましょう。

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