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【アリ撃退のコツ】自然素材や身近なもので効果的に駆除する方法とは

アリ撃退

アリは小さくて気にならない昆虫の一つですが、一度家の中に侵入してしまうと、なかなか駆除できない厄介な害虫でもあります。アリは食べ物や水を求めて家の中に入ってきますが、そのままにしておくと巣を作ったり、大量発生したりする可能性があります。また、アリには毒針を持つ種類や、強力な外来種のアリもいるため、刺されたり噛まれたりすると痛みやアレルギー反応を起こすこともあります。

そこで、この記事では、アリの撃退方法を徹底解説します。自然素材や身近なもので効果的に駆除する方法や、アリの種類や生態についても紹介します。アリの駆除に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

アリの種類と特徴

アリはハチ目アリ科に属する昆虫で、世界に約1万種類、日本には約300種類のアリがいます。アリは社会性昆虫で、女王アリと働きアリ、オスアリからなるコロニー(共生集団)を形成して生活しています。アリは体の色や大きさ、生息場所や食性などによって種類が分かれますが、ここでは、家の中や家の周辺に出てくる代表的なアリの種類と特徴を紹介します。

クロオオアリ

クロオオアリは日本で一番広く見られるアリで、大きさは7ミリから12ミリほどと大きく、灰色がかった黒色をしています。乾いた土が好きで、地面の中に深い穴を掘って巣にします。クロオオアリの羽アリは、毎年5月から6月にかけて一斉に飛び立ちます。クロオオアリは毒針を持っており、刺されるとチクチクした痛みを感じます。

クロヤマアリ

クロヤマアリはクロオオアリよりも少しサイズが小さく、5ミリ前後のサイズのアリです。こちらも日本国内でよく見られているアリで、日当たりの良い土の中に、深さ1メートル位の巣を作ります。花の蜜や昆虫の死骸を食べて生活しています。関東型と関西型にタイプが分かれていて、関東型は一つの巣穴に一匹の女王アリ、関西型は一つの巣穴に複数の女王アリがいます。

トビイロケアリ

トビイロケアリは日本全国で見られるアリです。漢字で「鳶色毛蟻」と書くのですが、その名の通り体の色は鳥の鳶(トンビ)のように茶色で、頭やお腹に20本ほどの毛が生えています。アブラムシが体から出す蜜をもらうかわりに、彼らをテントウムシから守るという共生関係にあることで知られています。『枯れ木』や『枯れ木がそばにある土』の中に巣を作ります。トビイロケアリは、駆除の依頼が一番多いアリです。

オオズアリ

オオズアリは大きさは2.5ミリ程度で、赤みがかった黒色の体をしています。胴体に比べ、少し頭が大きく見えるのが特徴です。湿った土が好きで、岩と土の間等によく現れます。また、コンクリートの割れ目に巣を作ることも多いです。

ルリアリ

ルリアリは体長は2ミリほどで、色は黒く、光沢があります。関東よりも南に生息していており、車の中や、マンションやビルなどの高い階にもよく出没します。ハチの巣を襲うこともあります。

イエヒメアリ

イエヒメアリは、繁殖しやすく、一度に大量に発生します。体は真っ黒ではなく、薄い茶色をしていて、2ミリから3ミリ程度の大きさです。時々人を噛むことがあります。また、家の中に入って、人間の食料を食べることもあり、厄介です。土でない場所にも巣を作ることができ、民家の壁に営巣することもあります。イエヒメアリは警戒ホルモンを出すため、毒餌の周辺で仲間が死んでいると、他のアリが毒餌を食べなくなる習性があります。

アルゼンチンアリ

アルゼンチンアリは体長は2.5ミリ程度で、茶色のような、黒色をしています。特定外来生物に指定されているアリです。広島県、兵庫県、大阪府、山口県、愛知県、岐阜県などによく見られますが、徐々に生息地を広げています。女王アリが一つの巣に何匹も存在するので、爆発的に増えてしまう傾向があります。他の種類のアリの巣を襲って、そのアリの幼虫や成虫を食べることがある、非常に攻撃性の強いアリです。ハチの巣や、鳥の巣までも襲うことがあります。

ヒアリ

ヒアリ(火蟻)は、別名をアカヒアリと言い、特定外来生物に指定されています。人が刺されても死ぬことはほとんどありませんが、アレルギー反応が急激に現れる、アナフィラキシーショックに陥ると、死んでしまう可能性もあります。ヒアリは体長が1.5ミリから6ミリほどで、赤と黒の模様をしています。日本では、沖縄県や九州の一部で発見されていますが、まだ定着しているとは言えません。ヒアリは、土の中に巣を作るだけでなく、木の枝や葉の上にも巣を作ります。ヒアリは、人や動物を刺すと、強い痛みや炎症、水ぶくれを引き起こします。刺された部分には、白い頭のある小さな傷が残ります。

アリの撃退方法

アリの種類や特徴を知ったところで、次にアリの撃退方法について見ていきましょう。アリの撃退方法は、大きく分けて、予防する方法と駆除する方法の2つに分かれます。予防する方法は、アリが家の中に入ってこないようにするための対策です。駆除する方法は、アリが家の中に入ってきたときに、効果的に退治するための対策です。それぞれの方法について、詳しく説明します。

予防する方法

アリの予防方法は、以下のようなものがあります。

  • 食べ物や水を置かない
    アリは食べ物や水を求めて家の中に入ってきます。特に甘いものや油っぽいものはアリの好物です。食べ物や水は、密閉容器に入れて保存し、食べかすや食器はすぐに洗って片付けましょう。台所やダイニングテーブルなどは、こまめに拭いて清潔に保ちましょう。
  • アリの侵入経路を塞ぐ
    アリは、窓やドアの隙間や、壁や床のひび割れなどから家の中に入ってきます。これらの侵入経路を、シリコンやコーキングなどで塞ぎましょう。また、アリは、木や草などに登って家の中に入ってくることもあります。家の周りの木や草は、定期的に刈り込んで、家との距離を離しましょう。
  • アリが嫌う香りを使う
    アリは、柑橘系やハーブなどの香りが苦手です。レモンやオレンジ、ミントやラベンダーなどの香りを、アリの侵入経路や巣の近くに置いておくと、アリを遠ざけることができます。また、市販のアロマオイルやエッセンシャルオイルを、水に薄めてスプレーしても効果的です。

駆除する方法

アリの駆除方法は、以下のようなものがあります。

  • 殺虫剤を使う
    市販の殺虫剤を、アリの出入り口や巣の近くに吹きかけると、アリを一掃することができます。ただし、殺虫剤は人やペットにも有害な成分を含んでいることが多いので、使用する際は注意しましょう。また、殺虫剤は、アリの表面に付着して効果を発揮するので、アリの体内に入らない限り、女王アリや幼虫には届きません。そのため、殺虫剤だけでは、アリの巣を完全に駆除することはできません。
  • 毒餌を使う
    市販の毒餌は、アリが食べて体内に入れると、アリの神経系に作用して死に至らせるものです。毒餌は、アリの出入り口や巣の近くに置いておくと、アリが食べて巣に持ち帰ります。そうすると、女王アリや幼虫にも毒が回って、コロニー全体を駆除することができます。ただし、毒餌は、アリの種類や食性によって効果が異なるので、適切なものを選ぶ必要があります。また、毒餌は、人やペットにも有害な成分を含んでいることが多いので、使用する際は注意しましょう。
  • 自然素材や身近なものを使う
    殺虫剤や毒餌は、人やペットにも有害な成分を含んでいることが多いので、安全性に不安がある方は、自然素材や身近なものを使ってアリを駆除することもできます。例えば、以下のようなものがあります。
    • 熱湯:アリの巣に熱湯をかけると、アリを一気に殺すことができます。ただし、熱湯は、土や植物にもダメージを与えるので、使用する際は注意しましょう。
    • :酢には、アリを寄せ付けない酸性の成分が含まれています。酢を水で薄めてスプレーして、アリの侵入経路や巣の近くに吹きかけると、アリを遠ざけることができます。
    • 石鹸水:石鹸水には、アリの呼吸器官を詰まらせる界面活性剤が含まれています。石鹸水をスプレーして、アリの出入り口や巣の近くに吹きかけると、アリを窒息させることができます。
    • ベーキングソーダ:ベーキングソーダには、アリの体内で発泡するアルカリ性の成分が含まれています。ベーキングソーダと砂糖を混ぜて、アリの出入り口や巣の近くに置いておくと、アリが食べて体内に入れると、腹が膨れて死に至らせることができます。

まとめ

以上、アリの撃退方法を徹底解説しました。アリは、一見小さくて無害な昆虫のように見えますが、家の中に入ってくると、衛生面や健康面で様々な問題を引き起こす可能性があります。アリの種類や特徴を把握して、適切な予防方法や駆除方法を取り入れて、アリの被害を防ぎましょう。アリの駆除に自信がない方は、プロの害虫駆除業者に相談してみるのも一つの方法です。害虫駆除業者は、アリの種類や状況に応じて、最適な駆除方法を提案してくれます。また、駆除後のアフターケアや予防対策も行ってくれます。害虫駆除業者に依頼する場合は、料金やサービス内容、保証期間などを事前に確認しておきましょう。

アリは、見た目は小さくてかわいらしい昆虫ですが、実はとても賢くて強い生き物です。アリは、コミュニケーション能力や協調性、適応力などに優れており、自然界では重要な役割を果たしています。しかし、人間の生活圏に入ってくると、様々なトラブルの原因になります。アリと人間は、お互いに尊重しあって、共存できるように努めましょう。

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