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玄関のシロアリ被害を防ぐために知っておきたいこと 予防対策4つのポイント

シロアリ 玄関

シロアリは木造住宅の大敵です。シロアリは木材を食べて住みかを作りますが、その過程で家の構造を弱らせたり、美観を損なったりします。シロアリの被害は一度発生すると、完全に駆除するのは困難で、高額な費用がかかることもあります。そこで、シロアリの被害を防ぐためには、定期的な点検と予防対策が必要です。

シロアリの被害に遭いやすい場所のひとつに玄関があります。玄関は家の顔とも言える場所ですが、シロアリにとっては格好の獲物になるといえるでしょう。なぜなら、玄関は以下のような特徴を持っているからです。

  • 土間床式の玄関が多く、木製のドア枠がタイル張りの土間に接地している場合がある。これは木材が埋め込まれているわけで、シロアリにとっては侵入しやすい場所になる。
  • 玄関ポーチの繋ぎ目やタイルの目地(隙間)などもシロアリが侵入しやすい場所である。特に、玄関タタキ(靴を脱いで置く所)を水洗いする際に、水分がタイルの目地から浸透してしまうと、湿気がたまりシロアリを呼び込むことになる。
  • 玄関から家に上がる框(かまち)部分(床の高さが変わるところ)にもシロアリの被害が見られることがある。これは玄関にシロアリ被害があるものの、床下からシロアリが上がっているのを確認できない場合に起こることが多い。

玄関のシロアリ被害は、見た目に異変がなくても触ってみると発見できる場合もあります。また、シロアリの被害は一見するとカビや腐食に見えることもあります。ですから、定期的に玄関周りの木材を触ってみたり、目視で点検したりすることが大切です。玄関は家族とお客さんだけを招き入れたいものですが、シロアリにとっては玄関を起点として住まいに被害が及ぶこともあります。

では、玄関のシロアリ被害を防ぐためには、どのような対策方法があるのでしょうか。ここでは、主に建物外周のシロアリ対策として、以下の4つの方法を紹介します。

目次

対策1. ポーチと基礎コンクリートを離す

この方法は、玄関ポーチの下が空洞になっていて、シロアリが基礎コンクリートから侵入するのを防ぐための方法です。ポーチと基礎コンクリートの間には、約5cmの隙間を空けておきます。これにより、シロアリの通路を断ち切ることができます。また、ポーチの下にはは砂利やや砂を敷いておくと、シロアリの侵入をさらに防ぐことができます。

対策2. 玄関ドア枠の接地部分をカットする

この方法は、玄関ドア枠の接地部分をカットして、木材と土間の接触を避ける方法です。玄関ドア枠の接地部分は、シロアリの侵入経路となりやすい場所です。そこで、接地部分を約1cmカットして、空気の流れを確保します。これにより、シロアリの侵入を防ぐとともに、湿気の発生も抑えることができます。

対策3. 玄関タタキの目地を埋める

この方法は、玄関タタキの目地(隙間)を埋めて、シロアリの侵入を防ぐ方法です。玄関タタキの目地は、水分や土などが入り込みやすい場所です。そこで、目地にはシロアリ防除剤を含んだモルタルやシーリング材を充填して、シロアリの侵入を阻止します。また、玄関タタキの水洗いは控えるか、水分が残らないように拭き取ることが大切です。

対策4. 玄関框の裏側にシロアリ防除剤を塗る

この方法は、玄関框の裏側にシロアリ防除剤を塗って、シロアリの侵入を防ぐ方法です。玄関框の裏側は、床下からシロアリが上がってくる場合に被害が出やすい場所です。そこで、玄関框の裏側には、シロアリ防除剤を含んだペンキや塗料を塗って、シロアリの侵入を防ぎます。また、玄関框の表側も定期的に塗り替えることで、シロアリの被害を予防することができます。

まとめ

玄関はシロアリの被害に遭いやすい場所ですが、上記の方法を実践することで、シロアリの被害を防ぐことができます。シロアリの被害は早期発見が重要ですので、定期的に玄関周りの点検を行うことをおすすめします。シロアリの被害に悩まされないためにも、ぜひ参考にしてください。

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