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ヒノキの家はシロアリに強いって本当? シロアリ対策に必要なこととは

シロアリ ヒノキ

ヒノキの家といえば、香りが良くて、耐久性が高くて、シロアリに強いというイメージがありますよね。でも、本当にそうなのでしょうか? ヒノキの家はシロアリに強いのか、シロアリ対策には何が必要なのか、詳しく見ていきましょう。

目次

ヒノキの家はシロアリに強いのか

ヒノキの家はシロアリに強いと言われる理由は、ヒノキに含まれる成分にあります。ヒノキには、αカジノールやヒノキチオールという物質が含まれており、これらはシロアリにとって毒性があるとされています。シロアリは、これらの物質が含まれる木材を食べると死んでしまうか、食べるのを避けるという傾向があります。

しかし、ヒノキの家がシロアリに強いということは、絶対にシロアリの被害がないということではありません。ヒノキの木材にも、シロアリに強い部分と弱い部分があります。木材は、木の中心に近い心材と、外側にある辺材に分けられますが、心材の方が辺材よりも堅くて、シロアリに強い成分が多く含まれています。逆に、辺材はやわらかくて、シロアリに強い成分が少ないため、シロアリに食べられやすいのです。

また、ヒノキの産地によっても、シロアリに強い成分の含有量が異なります。京都大学が行った研究によると、鹿児島、兵庫、長野、福島のヒノキの中では、福島と長野の木曽ヒノキがシロアリに食害されにくいことが分かっています。一般的には、北に位置するヒノキの方が、シロアリに強いと言われています。

さらに、ヒノキの家でも、基礎や床下などの部分には、ヒノキ以外の木材や建材が使われている場合があります。これらの部分は、シロアリに食べられやすい可能性があります。特に、床下は湿気が多く、シロアリの好む環境になりやすいため、注意が必要です。

シロアリ対策に必要なこととは

ヒノキの家はシロアリに強いということが分かりましたが、それだけで安心してはいけません。シロアリは、木材の種類だけでなく、湿度や温度、光などの環境にも影響されます。シロアリは、暗くて湿った場所を好み、水分が多い木材を食べます。そのため、シロアリ対策には、以下のようなことが必要です。

  • 基礎や床下にシロアリが侵入しないようにする。ベタ基礎や防蟻シール材、防蟻断熱材などを使用すると効果的です。
  • 床下の換気を良くする。通風口をつけたり、換気扇を設置したりすることで、湿気を減らし、シロアリの発生を防ぎます。
  • 定期的に点検や散布を行う。シロアリの被害は、発見が遅れると大きくなります。専門業者による点検や散布を定期的に行うことで、早期発見や予防につながります。

まとめ

ヒノキの家はシロアリに強いと言われていますが、それはヒノキに含まれる成分によるものです。しかし、ヒノキの木材にもシロアリに弱い部分があり、ヒノキ以外の木材や建材も使われている場合があります。そのため、シロアリ対策には、侵入防止、換気、点検、散布などが必要です。ヒノキの家でも、シロアリ対策はしっかりと行いましょう。

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