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シロアリに食べられた柱は危険! 住宅の倒壊リスクを防ぐために知っておくべきこと

シロアリ 柱

シロアリは木材をエサとして食べる昆虫で、住宅に侵入すると柱や土台などの重要な部分を食害してしまいます。柱は住宅の構造を支える役割を果たすため、シロアリに食べられると家が傾いたり倒壊したりする危険性があります。この記事では、シロアリに食べられた柱のリスクと対策について解説します。

目次

シロアリに食べられた柱のリスク

シロアリに食べられた柱は、中が空洞になったり、一部が欠けたりして強度が低下します。その結果、地震や台風などの自然災害に弱くなり、家が倒壊する可能性が高くなります。実際に、阪神淡路大震災で倒壊した家の多くはシロアリ被害を受けていたというデータもあります。

また、柱が食害されると、ドアや窓の開閉がしにくくなったり、床が沈んだり、壁にひびが入ったりといった二次被害も発生します。これらの被害は住環境や快適性を損なうだけでなく、修繕費用もかさむため、経済的なダメージも大きいです。

シロアリに食べられた柱の対策

シロアリに食べられた柱の対策には、予防と駆除があります。予防は、シロアリが住宅に侵入するのを防ぐための方法で、駆除は、すでに住宅に侵入したシロアリを駆除するための方法です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

予防

シロアリの予防には、以下のような方法があります。

湿気をコントロールする

シロアリは湿気の多い場所を好むため、住宅の換気や排水をしっかり行い、湿気をコントロールすることが重要です。特に水回りや床下は注意が必要です。また、木材と土が直接接触しないようにすることも効果的です。

防蟻処理をする

防蟻処理とは、木材に防蟻剤を塗布したり、防蟻シートを敷いたりすることで、シロアリの侵入を防ぐ方法です。新築の住宅は防蟻処理が施されていますが、効果は5年程度と言われています。そのため、定期的に防蟻処理を行うことがおすすめです。

点検をする

シロアリの被害は目に見えにくいため、定期的に点検をすることが大切です。柱や床下を叩いて空洞音がするか、木屑や羽アリが見られるかなどをチェックしましょう。また、専門の業者に点検を依頼することも有効です。

駆除

シロアリの駆除には、以下のような方法があります。

薬剤を使う

薬剤を使ってシロアリを駆除する方法には、散布法とベイト法があります。散布法は、シロアリの巣や通り道に薬剤を散布する方法で、即効性があります。ベイト法は、シロアリのエサに薬剤を混ぜておき、シロアリが巣に持ち帰って仲間に分け与えることで駆除する方法で、持続性があります。

熱処理をする

熱処理とは、シロアリの巣に高温の熱風を当ててシロアリを駆除する方法です。薬剤を使わないため、環境に優しいというメリットがあります。ただし、熱に弱い家具や家電などを避難させる必要があります。

補修をする

シロアリに食べられた柱は、補修する必要があります。補修の方法は、被害の程度によって異なりますが、一般的には柱の一部や全部を交換する方法が多いです。補修にかかる費用は、柱の種類や数、工事の規模などによって変わりますが、目安としては柱1本あたり約30万円と言われています²。

まとめ

シロアリに食べられた柱は、住宅の倒壊リスクを高めるだけでなく、快適な住環境や経済的な安定にも影響を及ぼします。そのため、シロアリの予防と駆除は、住宅のメンテナンスとして欠かせません。シロアリの被害に気づいたら、早めに専門の業者に相談しましょう。

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