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ヤスデは駆除すべき? 益虫と害虫の両面から見るヤスデの正しい対処法

ヤスデ駆除

ヤスデは、細長い筒状の体にたくさんの足を持つ虫で、日本では289種類も存在すると言われています。ヤスデは、落ち葉や腐った植物などを食べて、自然界では植物を分解する役割を果たしていますが、一方で人間にとっては不快な害虫となることもあります。

この記事では、ヤスデの生態や害虫としての特徴、そして駆除する方法について詳しく解説します。

目次

ヤスデの生態

ヤスデは、主に日当たりのよい明るい場所や乾燥した場所を好みます。山や林の落ち葉が集まるところや公園などに住みつきます。また、小動物やカエルなどがエサとして食べることもあります。

ヤスデは4~7月にかけて繁殖期で、8~10月ごろに暑い時期に交尾が行われます。交尾後は親は息絶えて卵から孵化(ふか)することから幼虫になります。幼虫は脱皮をを繰り返しながら成長し、翌年6月ごろに成虫になります。

ヤスデの寿命はおよそ一年で、毎年6月ごろから7月ごろまで活動します。しかし、湿気が多い場所では日中に活動することもあります。

ヤスデの害虫性

ヤスデは足の多い外見や大量発生によりり嫌われることがありますが、本当に害虫なのでしょうか。

実は、ヤスデは自然界では「植物を分解して土に返す」という重要な働きをしています。また、小動物やカエルなどがエサとして食べることで生態系のバランスを保っています。

しかし、一方で臭液を分泌する種類や列車の進行を妨害する種類も存在します。これらの種類は人間や動物に対して不快感や危険感を与える可能性があります。

ヤスデデ駆除方法

では、どうすればヤスデ駆除ができるのでしょうか。

積極的なな駆除は必要ありません。基本的には益虫なので、「駆除した方が良い」という考え方も間違っています。

ただし、以下のような場合はは駆除する必要があるかもしれません。

  • 大量発生した場合
  • 個体数が急増した場合
  • 人間や動物への被害が発生した場合

大量発生した場合

大量発生した場合でも積極的な駆除は必要ありませんが、「大発生した年にに繁殖した個体が成虫になる」「ほぼ8年周期で大発生する」という傾向があることから、大量発生した場合は駆除することで次の発生を抑えることができます。

駆除する方法としては、以下のようなものがあります。

  • ヤスデが集まる場所を探して、掃除機や手袋を使って回収する
  • ヤスデが嫌う香りのするものを置く(例:タバコの吸い殻、ハッカ油、ニンニクなど)
  • ヤスデが入り込みにくいように、家の周りの草木を刈る、隙間をふさぐ、網戸をつけるなどの対策をする
  • ヤスデ用の殺虫剤や罠を使う(注意:ペットや子供に触れないようにする)

個体数が急増した場合

個体数が急増した場合は、ヤスデのエサとなる落ち葉や腐った植物が多いことが原因かもしれません。その場合は、以下のような対策をとります。

  • 落ち葉や腐った植物を掃除する
  • ヤスデの天敵であるカエルやトカゲなどを呼び込む(例:水場を作る、石や枝を置くなど)
  • ヤスデが好む暖かく湿った場所を減らす(例:日当たりのよい場所に移動する、水やりを控えるなど)

人間や動物への被害が発生した場合

人間や動物への被害が発生した場合は、ヤスデの種類によって対処法が異なります。

  • 臭液を分泌する種類の場合:臭液は皮膚や粘膜に刺激を与えることがあります。その場合は、水で洗い流し、症状がひどい場合は医師に相談してください。
  • 列車の進行を妨害する種類の場合:列車の電気信号や通信機器に影響を与えることがあります。その場合は、ヤスデを回収し、信号や機器の点検を行ってください。

まとめ

ヤスデは、自然界では植物を分解する役割を果たしていますが、人間にとっては不快な害虫となることもあります。ヤスデの駆除は、基本的には必要ありませんが、大量発生や個体数の急増、人間や動物への被害が発生した場合は、適切な方法で駆除することが必要です。また、ヤスデが家に入り込むのを防ぐための対策も行いましょう。

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