クモは人間にとって不快な害虫として知られていますが、実は家の中の害虫を捕食してくれる「益虫」としても重要な役割を果たしています。しかし、クモが家に侵入したり、巣を作ったりすると、見た目や健康に影響を与えることもあります。そこで、クモ退治の方法や注意点についてご紹介します。
目次
クモ退治の方法
クモ退治には、大きく分けて3つの方法があります。
- クモを逃がす
- 家にあるもので退治する
- 殺虫剤で退治する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
クモを逃がす
クモを家から逃がす(追い出す)方法です。この方法は、クモ自身に対して行うものであり、人間やペットに危害を及ぼさないように注意しましょう。
用意するもの
- ホウキ
- ちりとり
- 新聞紙や雑雑誌紙など
手順
- クモを見つけたら、静かな場所に移動させます。
- ホウキやちりとりでクモを包み込みます。
- 新聞紙や雑雑誌紙などで包んだものを持って外に出します。
- 外では新聞紙や雑雑誌紙などで包んだものを開けて空気が入るようにします。
- そのまま外から遠ざかってください。
注意点
- クモは静かな場所を好むので、大声で話したり動き回ったりしないようにします。
- ホウキやちりとりは素手で触らないようにします。毒性や刺激性がある場合があります。
- 新聞紙や雑誌紙などは破れたり汚れたりしないようにします。
家にあるもので退治する
家内では掃除除機や吸引器などを使ってクモを吸引したり吹き飛ばしたりすることができます。また、洗剤や重曹などを使ってクモを殺すことも可能です。ただし、これらの方法は家具や壁紙などにダメージを与える可能性があるため、注意深く行ってください。
用意するもの
- 掃除除機
- 吸引器
- 洗剤(塩素系・酸素系・アルカリ系)
- 重曹
- 水
- 石鹸
- 紙コップ
- 紙袋
- ハエたたき(スプレー式)
手順
- クモが発生している箇所(窓際・壁際・床下・天井下・棚下など)を特定します。
- 掃除機や吸引器でクモを吸引します。吸引したクモは紙コップや紙袋に入れて外に捨てます。
- 洗剤や重曹を水で薄めた液体を作ります。石鹸を加えると効果が高まります。
- 液体をクモがいた場所や巣にかけます。洗剤や重曹はクモの皮膚を刺激して死に至らせます。
- ハエたたき(スプレー式)でクモを直接殴ります。クモは弱いので、一撃で倒せます。
注意点
- 掃除機や吸引器はクモの足や体を傷つける可能性があります。また、吸引したクモが逃げ出すこともあります。
- 洗剤や重曹は人間やペットにも刺激性があるので、目や皮膚に触れないようにします。また、家具や壁紙などにも色落ちや変色を起こすことがあります。
- ハエたたき(スプレー式)は音や振動が大きいので、クモを驚かせて逃げられることがあります。また、クモの死骸や血が飛び散ることがあります。
殺虫剤で退治する
市販の殺虫剤を使ってクモを退治する方法です。この方法は、クモの巣や隠れ場所に対して行うものであり、人間やペットに危害を及ぼさないように注意しましょう。
用意するもの
- 殺虫剤(スプレー式・粉末式・煙幕式)
- マスク
- ゴーグル
- 手袋
- 長袖・長ズボン
手順
- クモが発生している箇所(窓際・壁際・床下・天井下・棚下など)を特定します。
- 殺虫剤の種類に応じて、適切な距離や方向からクモや巣に向けて噴射します。
- 殺虫剤の効果が現れるまで待ちます。効果の時間は殺虫剤の種類や量によって異なります。
- クモや巣が死んだことを確認します。死んだクモや巣は紙コップや紙袋に入れて外に捨てます。
注意点
- 殺虫剤は人間やペットにも有害な成分を含んでいるので、マスクやゴーグル、手袋、長袖・長ズボンなどで身を守ります。
- 殺虫剤は換気の良い場所で使用します。煙幕式の場合は、部屋を空けてしばらく放置します。
- 殺虫剤は火気に近づけないようにします。発火や爆発の危険があります。
クモ退治の注意点
クモ退治をする際には、以下の点に注意しましょう。
- クモは人間にとって有益な生き物であることを忘れないでください。できるだけ殺さないで済む方法を選びましょう。
- クモは種類によっては毒を持っている場合があります。特に、赤と黒の模様をしたクモは「セアカゴケグモ」と呼ばれ、刺されると重篤な症状を引き起こすことがあります。このようなクモには近づかないでください。
- クモ退治をする前に、家族やペットに知らせておきましょう。クモ退治の方法や道具によっては、人間やペットにも危険が及ぶことがあります。
まとめ
クモは人間にとって不快な害虫として見られがちですが、実は家の中の害虫を捕食してくれる益虫としても大切な存在です。クモ退治をする際には、クモの生態や種類を理解し、人間やペットに危害を及ぼさないように注意してください。クモと共存するためには、家の中を清潔に保ち、クモが入り込みやすい隙間や穴をふさぐことも効果的です。クモと上手に付き合って、快適な生活を送りましょう。