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ゴキブリの害は3つ! 不快・衛生・経済の観点から対策を紹介!

ゴキブリの害

ゴキブリは人間にとって最も嫌われる害虫の一つです。見た目が気持ち悪いだけでなく、さまざまな被害をもたらします。この記事では、ゴキブリの害とその対策について詳しく解説します。

目次

ゴキブリの害とは

ゴキブリの害は大きく分けて3つあります。それぞれについて見ていきましょう。

不快害虫としての害

ゴキブリは不快害虫と呼ばれるものの一種です。不快害虫とは、ただ見た目が気持ち悪いなどの理由で、いるだけで人間を不快にさせる害虫のことです。ゴキブリはその代表格と言えます。ゴキブリの姿や動き、臭いなどは多くの人に強い嫌悪感を与えます。ゴキブリに触れたり、飛んできたりすると、パニックになったり、トラウマになったりする人もいます。ゴキブリがいるだけで、心理的なストレスを感じることになります。

特に飲食店にとっては、ゴキブリの存在は致命的なダメージになります。ゴキブリが客の目に触れてしまうと、クレームや保健所の立ち入り検査、営業停止などのリスクがあります。また、店のイメージが損なわれ、リピーターが減ったり、口コミで悪評が広まったりする可能性もあります。実際に、ゴキブリを見た飲食店には二度と行かないという人は9割にも達するという調査結果があります。ゴキブリは飲食店の経営にも大きな害を及ぼすのです。

衛生害虫としての害

ゴキブリは衛生害虫と呼ばれるものの一種です。衛生害虫とは、菌やウイルスなどの病原体を媒介することで、感染症の原因になるなど、衛生環境を悪化させることで、害となる害虫のことです。ゴキブリはその代表格と言えます。ゴキブリは下水や排水口、トイレなどの不衛生な場所を出入りし、その体にはさまざまな雑菌や寄生虫が付着しています。ゴキブリは自分の体を油膜で覆っているため、雑菌の影響を受けませんが、人には有害です。ゴキブリが食べ物や調理器具、家具などに触れることで、病原体が人に感染する可能性があります。

ゴキブリから検出される病原体には、毒性の強い危険なものも多くあります。以下はその一例です。

スクロールできます
病原体引き起こされる疾病
サルモネラ菌食中毒
赤痢菌赤痢
チフス菌腸チフス・パラチフス
大腸菌尿路感染症・急性胃腸炎
小児麻痺病原体小児麻痺

ゴキブリ自身だけでなく、ゴキブリの糞や死骸も雑菌の巣窟です。ゴキブリの糞にはピロリ菌が含まれることもあると言われています。ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんの原因になる菌です。ゴキブリの糞や死骸は乾燥して細かく砕け、空気中に舞い上がり、呼吸時に吸い込まれることで、アレルギー症状やぜんそくを引き起こすこともあります。日本のぜんそく原因の約20%がゴキブリによるものだという調査結果もあります。ゴキブリは人の健康にも大きな害を及ぼすのです。

経済害虫としての害

ゴキブリは経済害虫と呼ばれるものの一種です。経済害虫とは、品物などに害を与えることで、経済上の損失の原因になる害虫のことです。ゴキブリはその代表格と言えます。ゴキブリは雑食性で、食べ物はもちろんのこと、石鹸や紙類なども食べてしまいます。大事な本や書類を齧られたり、糞で汚されたりすると、損失となります。食べ物については、少しでも食べられてしまうと、残りを食べる気も起きませんし、衛生上の問題もあります。そのため、まるごと廃棄することになります。

ゴキブリは狭い隙間を出入りすることができるため、どんなところにでも入り込みます。それが思わぬ被害を招くことがあります。それは家電製品の漏電被害です。通電している家電製品は熱を持っているので、ゴキブリが暖をとりにやってきます。そして隙間から内部に入り込み、剥き出しの基盤に触れて電気系統に異常を起こしてしまう可能性があります。そのゴキブリ自身も死んでしまいますが、漏電は火災の原因になるため非常に危険です。以下のようなものは、内部に空洞があって入りやすい、食べ物が付着していることが多いなどの理由から、特にゴキブリの侵入に気をつけたい家電製品です。

  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • トースター
  • テレビ
  • パソコン
  • スマートフォン
  • ゲーム機

ゴキブリが家電製品に入り込んだ場合、修理や買い替えの費用がかかります。また、家電製品の性能や寿命にも影響を与える可能性があります。ゴキブリは経済的な損失にもつながるのです。

ゴキブリの対策とは

ゴキブリの害を防ぐためには、ゴキブリの発生や侵入を防ぐことが重要です。そのためには、以下のような対策を行うことが効果的です。

清潔にする

ゴキブリは食べ物や水分に惹かれてやってきます。そのため、食べ物の残りや食器、ゴミなどを放置しないことが大切です。特に夜間はゴキブリが活動する時間帯なので、就寝前には台所やダイニングなどの食事スペースを清潔にしておきましょう。また、排水口やトイレなどの水回りも定期的に掃除して、水滴や汚れを拭き取りましょう。ゴキブリにとって魅力的な環境を作らないことが、ゴキブリの予防になります。

隙間をふさぐ

ゴキブリは狭い隙間を好みます。そのため、家の中にある隙間や穴は、ゴキブリの隠れ家や侵入口になります。ドアや窓の隙間、換気扇やコンセントの穴、家具や壁紙のすき間などは、ゴキブリが入り込みやすい場所です。これらの隙間や穴は、シリコンやコーキング、テープなどでふさぐことができます。ゴキブリにとって居心地の悪い環境を作ることが、ゴキブリの防除になります。

殺虫剤を使う

ゴキブリが発生したり侵入したりするのを防ぐには、殺虫剤を使うことも有効です。市販されている殺虫剤には、ゴキブリを直接殺すスプレータイプや、ゴキブリが食べて死ぬベイトタイプ、ゴキブリがくっついて動けなくなる粘着タイプなどがあります。これらの殺虫剤は、ゴキブリが出やすい場所や入りやすい場所に設置することで、ゴキブリの駆除に役立ちます。ただし、殺虫剤には毒性があるので、取り扱いには注意が必要です。特に小さな子供やペットがいる場合は、触れたり食べたりしないように注意しましょう。

まとめ

ゴキブリは人間にとって、不快害虫、衛生害虫、経済害虫として、さまざまな害をもたらします。ゴキブリの害を防ぐためには、ゴキブリの発生や侵入を防ぐことが重要です。そのためには、清潔にする、隙間をふさぐ、殺虫剤を使うという対策を行うことが効果的です。ゴキブリは一匹でも見つけたら、早めに対処することが必要です。ゴキブリは繁殖力が強く、一匹のゴキブリから数か月で数百匹のゴキブリが生まれることもあります。ゴキブリの被害を最小限に抑えるためには、ゴキブリに対する意識と行動が大切です。

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