MENU

スズメバチ退治は自分でできる? 業者に依頼する? 駆除方法と予防策

スズメバチ 退治

スズメバチは、人にとって非常に危険な害虫の一種です。スズメバチに刺されると、激しい痛みや腫れ、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こす可能性があります。特に秋口になると、スズメバチの攻撃性が高まり、被害が多くなります。

そこで、この記事では、スズメバチの退治方法と予防策についてご紹介します。スズメバチの巣を見つけたら、自分で駆除するか、業者に依頼するかの判断基準や、駆除の際の注意点、巣を作らせないための対策などを解説します。

目次

スズメバチの種類と特徴

まず、スズメバチの種類と特徴について知っておきましょう。日本には17種類のスズメバチがいますが、その中で「スズメバチ属」に属するのは8種類です。ここでは、それぞれのスズメバチの外見や生態、攻撃性などを簡単に紹介します。

  • オオスズメバチ
    • スズメバチの中で最も大きく、最も攻撃性が高い種類です。
    • 頭部はオレンジ色で、顎が発達しています。
    • 樹木の空洞や土の中などに巣を作ります。
    • 繁殖期や秋口にはさらに攻撃性を増し、他のスズメバチの巣を襲うこともあります。
  • キイロスズメバチ(ケブカスズメバチ)
    • スズメバチの中で最も小さく、最も巣の規模が大きい種類です。
    • はっきりとした黄色の体で、全体的に黄褐色の毛で覆われています。
    • 住宅の軒下や屋根裏などに巣を作ります。
    • 攻撃性が高く、刺されたことによる被害件数が最多です。
  • コガタスズメバチ
    • スズメバチの中では中型で、オオスズメバチに似た外見をしています。
    • 攻撃性はそれほど高くありませんが、巣に近づくと威嚇して刺してくる可能性があります。
    • 木の枝や軒下などに巣を作ります。
    • 初期の巣はとっくりのような形をしていますが、巣作りが進むと丸い形になります。
  • ヒメスズメバチ
    • 働き蜂と女王蜂の体格差があまりない種類です。
    • 攻撃性は低いと言われていますが、敵の存在に敏感に反応して威嚇することがあります。
    • 幼虫の餌を獲るために、アシナガバチの巣を襲う習性があります。
  • モンスズメバチ
    • 腹部に波型の縞模様がある種類です。
    • 蜂の中では珍しく夜間にも活動することがあります。
    • 攻撃性が高く、駆除の難しさの点からも厄介な蜂です。
  • チャイロスズメバチ
    • 黒っぽい茶色の種類です。
    • 攻撃性が高く、他のスズメバチの巣を乗っ取って住みつく習性があります。
    • キイロスズメバチやモンスズメバチの初期の巣を襲って女王蜂を刺し殺し、自分の働き蜂が産まれるまでもともと巣にいた働き蜂を働かせます。
  • ツマグロスズメバチ
    • 頭部と胸部が赤っぽい黒色で、腹部は上半分が黄色で下半分が黒い種類です。
    • 普段は威嚇しませんが、巣を刺激すると攻撃する可能性があります。
    • 台風が多い地域に棲息しているので、雨風の被害を避けやすい地面近くの低い場所に巣を作ります。
  • ツマアカスズメバチ
    • 全体的に黒色の種類です。
    • 攻撃性が高く、一度敵と判断したものはしつこく追い掛け回す習性があります。
    • 最初は茂みや地中などに巣を作りますが、巣が大きくなると高いところに巣を引っ越すことがあります。
    • 2012年ごろ日本にも進出してきた外来種です。

スズメバチの退治方法

スズメバチの退治方法には、自分で駆除する方法と業者に依頼する方法があります。自分で駆除する場合は、必要な道具を用意し、安全に作業を行うことが大切です。業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選び、費用や作業内容を確認することが重要です。

自分で駆除する場合

自分で駆除する場合は、以下の手順に従って行います。

1. 必要な道具を買い揃える

スズメバチの駆除には、危険が伴いますので、安全のために作業道具を揃えておきましょう。以下の道具はホームセンターなどで購入することができます。

  • ハチ用のスプレー殺虫剤
  • 白い防護服
  • 長靴
  • 手袋
  • ヘルメット
  • 長い棒
  • ゴミ袋

2. 巣を駆除する

安全のために巣から2~3m離れたところから巣へスプレーを噴射します。ハチが出てきますので気にせず続けて噴射します。ハチが出てこなくなったら、巣の近くにスプレーします。羽音が聞こえなくなったら、長い棒を使って巣を落とします。

3. 巣を処分する

ゴミ袋に落とした巣を入れて、しっかりと口を閉じます。巣の中にはまだ生きているハチがいる可能性がありますので、ゴミ袋を踏んだり刺したりしないように注意します。ゴミ袋は、自治体の指示に従って処分します。

4. 作業後の処理をする

作業後は、防護服や手袋などを洗濯します。スプレー殺虫剤の容器は、空になっても捨てずに残しておきます。万が一、ハチが再び現れた場合に備えて、スプレー殺虫剤を再度購入しておきましょう。

業者に依頼する場合

自分で駆除するのが難しい場合や、巣が高いところにある場合は、業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼する場合は、以下の点に注意してください。

信頼できる業者を選ぶ

スズメバチの駆除は、専門的な技術や知識が必要な作業です。インターネットや電話帳などで業者を探すときは、以下のような点を確認してください。

  • 業者の所在地や連絡先が明記されているか
  • 業者のホームページや口コミなどで評判が良いか
  • 業者が保険に加入しているか
  • 業者がスズメバチの駆除に関する資格や経験を持っているか
  • 費用や作業内容を確認する

業者に依頼する前に、費用や作業内容について明確に確認してください。以下のような点を聞いておきましょう。

  • 駆除の見積もりや料金体系はどのようになっているか
  • 駆除の方法や使用する薬剤は何か
  • 駆除後の巣の処分や保証はどうなっているか
  • 駆除にかかる時間や日程はどのくらいか
  • 駆除中や駆除後に注意することは何か

また、業者に依頼するときは、以下のような情報を伝えておきましょう。

  • スズメバチの種類や巣の大きさ、場所など
  • 自分の連絡先や住所など
  • 駆除の希望日時や緊急度など

スズメバチの予防策

スズメバチの退治は、危険や費用がかかる作業です。できるだけスズメバチの被害を防ぐために、以下のような予防策をとりましょう。

スズメバチの巣を早期に発見する

スズメバチの巣は、春から夏にかけて作られます。巣が小さいうちは、駆除が比較的容易です。定期的に家の周りや庭などをチェックして、スズメバチの巣がないか確認しましょう。

スズメバチの巣を作らせない

スズメバチは、木の枝や軒下などに巣を作ります。これらの場所には、ハチの巣防止ネットやハチの巣防止スプレーなどを使って、スズメバチの侵入を防ぎましょう。また、家の中にもスズメバチが入ってこないように、窓やドアに網戸をつけたり、隙間をふさいだりしましょう。

スズメバチに刺されない

スズメバチに刺されると、重篤な症状を引き起こすことがあります。スズメバチに刺されないためには、以下のようなことに注意しましょう。

  • スズメバチの巣に近づかない
  • スズメバチに挑発したり、殺そうとしたりしない
  • スズメバチが好む甘いものや肉などを食べるときは、周りをよく見る
  • スズメバチが好む花や果物などに近づかない
  • スズメバチが好む黒や赤などの色の服や香水などをつけない
  • スズメバチが飛んできたら、静かにその場から離れる

まとめ

スズメバチは、人にとって非常に危険な害虫です。スズメバチの退治は、自分で駆除する方法と業者に依頼する方法があります。自分で駆除する場合は、必要な道具を用意し、安全に作業を行うことが大切です。業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選び、費用や作業内容を確認することが重要です。また、スズメバチの被害を防ぐためには、巣を早期に発見したり、巣を作らせなかったり、刺されないように注意したりすることが必要です。スズメバチに関する知識や対策を身につけて、安全に暮らしましょう。

目次