今回は、AGA治療薬の種類と効果・副作用についてご紹介したいと思います。
AGAとは、男性型脱毛症のことで、男性ホルモンの影響で髪の毛が薄くなってしまう症状です。AGAは進行性の薄毛で、放置するとどんどん髪の毛が減っていきます。そのため、早めに治療を始めることが大切です。
AGAの治療には、主に内服薬と外用薬があります。内服薬は、薄毛の原因となる男性ホルモンの働きを抑えることで、薄毛の進行を防ぎます。外用薬は、頭皮に直接塗ることで、髪の毛の成長を促進します。
では、具体的にどのような薬があるのでしょうか。ここでは、国内で承認されているAGA治療薬の中から、代表的な4種類をご紹介します。
プロペシア
プロペシアは、2005年に国内で初めて承認されたAGA治療薬です。プロペシアの有効成分は、フィナステリドというもので、5αリダクターゼという酵素の働きを阻害します。5αリダクターゼは、男性ホルモンの一種であるテストステロンを、薄毛の原因となるジヒドロテストステロンに変換する酵素です。プロペシアは、この酵素の働きを抑えることで、ジヒドロテストステロンの生成を減らし、薄毛の進行を抑制します。
プロペシアの効果は、服用開始後3か月～6か月で現れ始め、1年ほどで最大の効果が得られます。プロペシアの服用を続けることで、薄毛の進行を止めるだけでなく、髪の毛の量や太さを増やすことも期待できます。プロペシアの効果は、服用者の約8割に現れると言われています。
プロペシアの副作用は、性欲減退や勃起不全などの性機能障害が主なものです。しかし、これらの副作用は、服用者の約1％以下にしか起こらず、服用を中止すれば回復することがほとんどです。また、肝機能障害や乳がんなどの重大な副作用の可能性もありますが、これらは非常に稀なケースです。プロペシアは、安全性が高く、効果も確かなAGA治療薬と言えます。
プロペシアは、1日1回、1錠（1mg）を服用します。プロペシアは、医師の処方が必要な薬ですので、AGA専門のクリニックや皮膚科などで診察を受けてください。プロペシアの価格は、クリニックによって異なりますが、1か月分で約6,000円～7,000円程度です。
プロペシアのジェネリック
プロペシアのジェネリックとは、プロペシアと同じ有効成分であるフィナステリドを含む、後発医薬品のことです。プロペシアの特許が切れたことで、他の製薬会社からもプロペシアと同じ効果の薬が販売されるようになりました。プロペシアのジェネリックは、先発医薬品であるプロペシアよりも安価で入手できるというメリットがあります。プロペシアのジェネリックの価格は、クリニックによって異なりますが、1か月分で約4,300円～6,000円程度です。
プロペシアのジェネリックは、プロペシアと同じ効果や副作用を持ちます。しかし、プロペシアとジェネリックの違いは、香料や着色料などの添加物や、製造方法が異なることです。これらの違いによって、個人差によっては、プロペシアとジェネリックの効き目や副作用の出方が変わる可能性があります。プロペシアのジェネリックは、医師の処方が必要な薬ですので、AGA専門のクリニックや皮膚科などで診察を受けてください。
ザガーロ
ザガーロは、2015年に国内で承認されたAGA治療薬です。ザガーロの有効成分は、デュタステリドというもので、プロペシアの有効成分であるフィナステリドと同じく、5αリダクターゼという酵素の働きを阻害します。しかし、ザガーロは、プロペシアよりも強力に5αリダクターゼを阻害できるという特徴があります。プロペシアは、5αリダクターゼのうち、II型という種類のものを阻害しますが、ザガーロは、II型だけでなく、I型という種類のものも阻害できます。5αリダクターゼは、I型とII型の両方がAGAの発症に関係していると考えられていますので、ザガーロは、プロペシアよりもジヒドロテストステロンの生成をより抑えることができます。
ザガーロの効果は、服用開始後6か月～12か月で現れ始め、1年ほどで最大の効果が得られます。ザガーロの服用を続けることで、薄毛の進行を止めるだけでなく、髪の毛の量や太さを増やすことも期待できます。ザガーロの効果は、服用者の約9割に現れると言われています。
ザガーロの副作用は、プロペシアと同様に、性欲減退や勃起不全などの性機能障害が主なものです。しかし、これらの副作用は、服用者の約2％以下にしか起こらず、服用を中止すれば回復することがほとんどです。また、肝機能障害や乳がんなどの重大な副作用の可能性もありますが、これらは非常に稀なケースです。ザガーロは、プロペシアよりも効果が高いと言われていますが、副作用のリスクも高いということを覚えておいてください。
ザガーロは、1日1回、1錠（0.5mg）を服用します。ザガーロは、医師の処方が必要な薬ですので、AGA専門のクリニックや皮膚科などで診察を受けてください。ザガーロの価格は、クリニックによって異なりますが、1か月分で約8,000円～9,000円程度です。
ミノキシジル
ミノキシジルは、外用薬として国内で承認された最初のAGA治療薬です。ミノキシジルは、血管拡張作用によって頭皮の血流を増やし、毛母細胞の分裂を促進することで、髪の毛の成長を促します。ミノキシジルは、薄毛の原因となる男性ホルモンの働きを抑えることはできませんが、髪の毛の寿命を延ばし、髪の毛の量や太さを増やすことができます。
ミノキシジルの効果は、使用開始後3か月～6か月で現れ始め、1年ほどで最大の効果が得られます。ミノキシジルの使用を続けることで、薄毛の進行を遅らせるだけでなく、髪の毛の密度や質を改善することも期待できます。ミノキシジルの効果は、使用者の約6割に現れると言われています。
ミノキシジルの副作用は、頭皮のかゆみや発赤、かぶれなどの皮膚刺激が主なものです。これらの副作用は、使用者の約2割に起こりますが、使用を中止すれば回復することがほとんどです。また、血圧低下や心拍数増加などの全身的な副作用の可能性もありますが、これらは非常に稀なケースです。ミノキシジルは、安全性が高く、効果も確かなAGA治療薬と言えます。
ミノキシジルは、1日2回、朝と夜に頭皮に直接塗ります。ミノキシジルは、医師の処方が必要な薬ではありませんが、AGA専門のクリニックや皮膚科などで診察を受けてから使用することをおすすめします。ミノキシジルの価格は、製品によって異なりますが、1か月分で約3,000円～5,000円程度です。
ミノキシジルのジェネリック
ミノキシジルのジェネリックとは、ミノキシジルと同じ有効成分であるミノキシジルを含む、後発医薬品のことです。ミノキシジルの特許が切れたことで、他の製薬会社からもミノキシジルと同じ効果の薬が販売されるようになりました。ミノキシジルのジェネリックは、先発医薬品であるミノキシジルよりも安価で入手できるというメリットがあります。ミノキシジルのジェネリックの価格は、製品によって異なりますが、1か月分で約2,000円～4,000円程度です。
ミノキシジルのジェネリックは、ミノキシジルと同じ効果や副作用を持ちます。しかし、ミノキシジルとジェネリックの違いは、香料や着色料などの添加物や、製造方法が異なることです。これらの違いによって、個人差によっては、ミノキシジルとジェネリックの効き目や副作用の出方が変わる可能性があります。ミノキシジルのジェネリックは、医師の処方が必要な薬ではありませんが、AGA専門のクリニックや皮膚科などで診察を受けてから使用することをおすすめします。
まとめ
AGA治療薬は、それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分の症状や予算に合わせて選ぶことが大切です。また、AGA治療薬は、効果が出るまでに時間がかかりますし、効果を維持するためには継続的な使用が必要です。そのため、AGA治療薬を使用する場合は、長期的な視点で計画的に治療を行うことが重要です。AGA治療薬に関する詳しい情報や相談は、AGA専門のクリニックや皮膚科などで受けてください。AGAは、早めに治療を始めることで、改善する可能性が高くなります。あなたも、AGA治療薬で、薄毛にさよならしましょう。
