今回は、後頭部はげに悩む人のために、その原因と対策を徹底解説します。
後頭部はげとは、頭の後ろ側の髪が薄くなったり、抜けてしまったりする状態のことです。後頭部はげは、男性だけでなく女性にも起こりうる現象で、見た目や自信に影響を与えるだけでなく、健康面にも問題があるかもしれません。
では、なぜ後頭部はげになってしまうのでしょうか？ その原因は、大きく分けて以下の5つです。
- 食生活の乱れ
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの変化
- 髪や頭皮へのダメージ
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
食生活の乱れ
髪の毛は、毛根から分泌されるタンパク質でできています。そのため、タンパク質をはじめとする栄養素が不足すると、髪の毛の成分が不足し、薄くなったり抜けやすくなったりします。
特に、以下のような栄養素が髪の毛にとって重要です。
- タンパク質：髪の毛の主成分であり、肉類や魚類、卵、豆類などに多く含まれます。
- ビタミン：髪の毛の代謝を促進し、ツヤやハリを与えます。野菜や果物、レバー、大豆などに多く含まれます。
- 亜鉛：毛母細胞の分裂を助け、髪の毛の成長を促します。レバー、魚介類、煮干し、チーズなどに多く含まれます。
- アミノ酸：タンパク質の構成要素であり、髪の毛の強度や柔軟性を保ちます。魚類、鰹節、ごまなどに多く含まれます。
これらの栄養素をバランスよく摂取することで、髪の毛に必要な栄養を補給することができます。逆に、偏った食事や外食が多い場合は、栄養不足に陥りやすいので注意が必要です。
ストレス
ストレスは、自律神経のバランスを崩し、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こします。これらは、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、血管が収縮します。すると、頭皮に栄養や酸素が届きにくくなり、髪の毛の成分が不足します。また、ストレスは男性ホルモンの分泌を増やし、男性型脱毛症（AGA）の原因になる5α-リダクターゼという酵素の活性化を促します。5α-リダクターゼは、男性ホルモンを髪の毛の成長を阻害するジヒドロテストステロン（DHT）に変換する酵素です。
ストレスによる髪の毛への影響を防ぐためには、ストレスを溜め込まないことが大切です。自分なりのストレス解消法を見つけて、心身のリラックスを心がけましょう。例えば、趣味や運動、音楽や読書などがおすすめです。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも、髪の毛にとっては大敵です。特に、睡眠不足や喫煙は、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こします。また、睡眠中は毛母細胞の分裂が活発になり、髪の毛の成長が促されます。そのため、睡眠不足は、髪の毛の成分が不足し、ヘアサイクルが乱れる原因になります。
喫煙は、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が、血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。すると、頭皮に栄養や酸素が届きにくくなり、髪の毛の成分が不足します。また、喫煙は男性ホルモンの分泌を増やし、5α-リダクターゼの活性化を促します。これらは、髪の毛の成長を阻害する要因になります。
睡眠不足や喫煙を改善するためには、以下のような方法がおすすめです。
- 早寝早起きを心がけ、7時間以上の睡眠をとる
- 寝る前にスマホやテレビなどの刺激を避ける
- 寝室を快適な温度や湿度に保ち、暗くして静かにする
- 禁煙外来や禁煙グッズを利用する
- 喫煙する時間や場所を減らす
- 喫煙の代わりに水分補給やガムなどをする
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化も、後頭部はげの原因になります。特に、女性は出産や授乳、更年期などでホルモンバランスが大きく変化するため、注意が必要です。
女性の髪の毛の成長には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンとプロゲステロンが重要な役割を果たします。エストロゲンには髪の毛にツヤやハリを与える効果があり、プロゲステロンには髪の毛の成長期を延ばす効果があります。しかし、出産や授乳、更年期などで女性ホルモンの分泌が減少すると、髪の毛の成分が不足し、薄くなったり抜けやすくなったりします。また、女性ホルモンの減少は男性ホルモンの相対的な増加を招き、5α-リダクターゼの活性化を促します。これらは、髪の毛の成長を阻害する要因になります。
女性ホルモンのバランスを整えるためには、以下のような方法がおすすめです。
- ホルモン補充療法（HRT）を受ける
- 大豆製品やゴマなどの植物性エストロゲンを摂取する
- マカやプエラリアなどのハーブを利用する
- ヨガやストレッチなどの適度な運動をする
- アロマテラピーなどのリラクゼーションをする
髪や頭皮へのダメージ
髪や頭皮へのダメージも、後頭部はげの原因になります。特に、以下のような行為は、髪の毛に負担をかけるので注意が必要です。
- 毎日のシャンプーやブラッシング
- パーマやカラーリングなどの化学的な施術
- ドライヤーやアイロンなどの熱を使ったスタイリング
- タオルやゴムなどで髪の毛を強くこすったり引っ張ったりする
これらの行為は、髪の毛のキューティクルを傷つけたり、毛根を弱めたり、頭皮のバリア機能を低下させたりします。すると、髪の毛の水分や油分が失われ、乾燥や切れ毛、枝毛などのトラブルが起こります。また、頭皮の環境が悪化すると、フケやかゆみ、炎症などの症状が現れ、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
髪や頭皮へのダメージを防ぐためには、以下のような方法がおすすめです。
- シャンプーは1日1回程度にし、頭皮に合ったものを選ぶ
- ブラッシングはやさしく行い、髪の毛が濡れているときは避ける
- パーマやカラーリングは頻繁に行わない
- ドライヤーやアイロンは低温で使用し、髪の毛に保護剤をつける
- タオルやゴムはやさしく扱い、髪の毛を結ぶときはゆるめにする
まとめ
後頭部はげに悩む人のために、その原因と対策を徹底解説しました。後頭部はげの原因は、食生活の乱れ、ストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの変化、髪や頭皮へのダメージなどがあります。これらの原因を改善することで、髪の毛に必要な栄養や酸素を届け、髪の毛の成長を促進することができます。
後頭部はげは、見た目や自信に影響を与えるだけでなく、健康面にも問題があるかもしれません。そのため、早めに対策をとることが大切です。この記事が、後頭部はげに悩む人の参考になれば幸いです。
