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ノコギリヤシは髪に効果があるの? 効果と副作用、摂取方法を徹底解説!

ノコギリヤシ 髪

今回は、薄毛や抜け毛に悩む男性に人気のハーブ、ノコギリヤシについてご紹介します。ノコギリヤシは本当に髪に効果があるのでしょうか? そのメカニズムや副作用、おすすめのサプリメントなどを詳しく解説していきます。

目次

ノコギリヤシとは?

ノコギリヤシは、アメリカ南東部原産のヤシ科の植物です。その名前の由来は、葉の付け根にノコギリのようなギザギザがあることからきています。ノコギリヤシの果実には、男性の健康に良いとされる成分が豊富に含まれており、古くから民間薬として使われてきました。特に、前立腺肥大症や排尿障害の改善に効果があるとして、ヨーロッパでは医薬品として認可されています。

ノコギリヤシが髪に効果があるとされる理由

では、なぜノコギリヤシが髪に効果があると言われているのでしょうか?その理由は、ノコギリヤシに含まれる成分が、薄毛や抜け毛の原因となる男性ホルモンの働きを抑えるからです。具体的には、以下の2つのメカニズムがあります。

5αリダクターゼの阻害

5αリダクターゼとは、男性ホルモンの一種であるテストステロンを、より強力なDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する酵素です。DHTは、頭皮の毛包を縮小させて、毛髪の成長期を短くし、薄毛や抜け毛の原因となるAGA(男性型脱毛症)を引き起こします。ノコギリヤシには、この5αリダクターゼの活性を阻害する作用があると考えられており、DHTの生成を抑えて、AGAの進行を遅らせる効果が期待できます。

毛包の慢性炎症の改善

AGAの原因の一つとして、頭皮の毛包に起こる慢性炎症があります。この炎症には5αリダクターゼの働きが関係しており、それに対しノコギリヤシの成分であるリポステロールとβ-シトステロールが有効であることが発見されました。ノコギリヤシに含まれるこれらの成分には、5αリダクターゼの活性を阻害する他に、炎症物質のLTB4を抑制することで、AGAの予防に役立つとされています。

ノコギリヤシの効果的な摂取方法と副作用

ノコギリヤシの効果を最大限に引き出すには、どのように摂取すればいいのでしょうか? また、副作用や注意点はあるのでしょうか? ここでは、ノコギリヤシの摂取方法と副作用についてご紹介します。

ノコギリヤシの摂取方法

ノコギリヤシは、サプリメントとして市販されています。ノコギリヤシの摂取量は、1日あたり320mgが目安とされています。これは、ヨーロッパで医薬品として認可されているノコギリヤシの推奨量です。日本では医薬品としての有効性が確認されていないため、あくまで目安量として参考にしてください。ノコギリヤシは、摂取量が多いからといって効果が高くなるものではありません。育毛効果を期待するあまり摂取量を大幅に上回ることのないよう注意しましょう。

ノコギリヤシの副作用

ノコギリヤシは、目安量の範囲であれば、副作用が生じることはほとんどないとされています。しかし、過剰摂取すると、頭痛・腹痛・下痢・めまい・吐き気などの症状が出る可能性があります。また、ノコギリヤシは男性ホルモンの働きを抑えるため、性欲の低下や勃起不全などの性機能障害を引き起こすこともあります。ノコギリヤシの摂取を控えた方がいい人は以下の通りです。

  • AGA治療薬(プロペシアやザガーロなど)を服用している人
  • 抗血小板薬や抗血液凝固薬を服用している人
  • 女性や子ども

これらの人は、ノコギリヤシとの併用や摂取によって、薬の効果が減少したり、副作用が増加したりする恐れがあります。特に女性や子どもは、ノコギリヤシがホルモンバランスに影響を与える可能性があるため、絶対に摂取しないでください。

まとめ

ノコギリヤシは、男性ホルモンの働きを抑える効果があるとされるハーブです。薄毛や抜け毛の予防・改善に効果が期待できるというデータもありますが、まだ十分なエビデンスはありません。ノコギリヤシを摂取する際には、副作用や相互作用に注意し、推奨量を守ることが大切です。ノコギリヤシは、薄毛対策の一つとして試してみる価値はあると思いますが、より確実な効果を求めるなら、クリニックでのAGA治療がおすすめです。AGA治療は、医師の診断と処方に基づいて行われるため、安全性と効果性が高いと言えます。薄毛に悩む方は、ぜひ一度AGA治療を検討してみてください。

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