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セブンイレブンのPOSレジ 特徴やメリット、メーカー、技術などを徹底解説します

セブンイレブン POSレジ

コンビニエンスストアのセブンイレブンは、日本で最も多くの店舗数を持つチェーンです。

そのセブンイレブンが、2017年から最新のPOSレジシステムを導入しています。

POSレジシステムとは、販売時点での情報管理システムのことで、商品のバーコードを読み取って価格や在庫などを管理するだけでなく、様々なサービスや分析にも活用できる高機能なシステムです。

この記事では、セブンイレブンのPOSレジシステムについて、その特徴やメリット、採用されているメーカーや技術などを詳しく紹介していきます。

目次

セブンイレブンのPOSレジシステムの特徴

セブンイレブンのPOSレジシステムは、第7次POSレジスターと呼ばれる最新型のもので、以下の6つのコンセプトが掲げられています。

  • お客様側15インチ大画面採用
  • インバウンド対応
  • セキュリティ対応
  • コンビネーションキーボード
  • 基本性能向上
  • 環境考慮型

それぞれのコンセプトについて、具体的に見ていきましょう。

お客様側15インチ大画面採用

セブンイレブンのPOSレジシステムでは、お客様側に15インチの大画面ディスプレイが設置されています。

これにより、価格や数量などが見やすくわかりやすくなりました。

また、大画面を利用して、商品やサービスの情報発信も行っています。

例えば、季節や時間帯に合わせたおすすめ商品やキャンペーン情報などが表示されます。

インバウンド対応

日本では、訪日外国人が増加しており、コンビニでも多言語対応やキャッシュレス決済などが求められています。

セブンイレブンのPOSレジシステムでは、インバウンド対応として以下のような機能を備えています。

多言語表示

お客様側ディスプレイには日本語だけでなく英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・タイ語・ベトナム語・ポルトガル語・インドネシア語・ロシア語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・オランダ語・フィリピノ語・ヒンディー語の16言語が表示されます。

免税対応

免税商品を購入する場合には、パスポートを読み取って免税手続きを行うことができます。

キャッシュレス決済対応

クレジットカードや電子マネーだけでなく、海外発行のカードやバーコード決済も利用できます。

セキュリティ対応

キャッシュレス決済が普及する中、カード情報の漏洩や不正利用などのセキュリティリスクが高まっています。

セブンイレブンのPOSレジシステムでは、セキュリティ対応として以下のような機能を備えています。

データ暗号化送信

カードやバーコードを読み取る際に、データを暗号化して送信することで、情報漏洩を防ぎます。

顧客側ピンパッド

クレジットカードの暗証番号を入力する際には、顧客側に設置されたピンパッドを使用することで、不正に盗み見られることを防ぎます。

コンビネーションキーボード

コンビネーションキーボードとは、従業員側に設置されたキーボードのことで、様々なサービスに対応できるようにソフトキーで操作できる機能です。

コンビニでは商品の販売だけでなく、公共料金の支払いや宅配便の受付など、多種多様なサービスを提供しています。

コンビネーションキーボードによって、これらのサービスを簡単に選択できるようになりました。

基本性能向上

セブンイレブンのPOSレジシステムでは、基本性能も向上しています。具体的には以下のような点が改善されています。

スキャナーの読み取り性能向上

商品のバーコードを高速かつ正確に読み取ることができます。

nanacoカード決済スピード3割向上

電子マネー「nanaco」での決済時間が短縮されました。

レシート印字速度向上

レシートの印刷速度が速くなりました。

環境考慮型

セブンイレブンのPOSレジシステムでは、環境にも配慮しています。

具体的には以下のような点が改善されています。

消費電力30%カット

従来のPOSレジよりも消費電力を30%削減しました。

二酸化炭素排出量約30%削減

消費電力の削減に伴い、二酸化炭素の排出量も約30%減らしました。

エコ素材採用

POSレジの製造にはエコ素材を使用しました。

セブンイレブンのPOSレジシステムのメリット

セブンイレブンのPOSレジシステムは、上記の特徴からわかるように、多くのメリットがあります。

ここでは、主なメリットを3つ挙げてみます。

お客様満足度向上

セブンイレブンのPOSレジシステムは、お客様満足度を向上させることができます。

例えば、以下のような点が挙げられます。

決済方法が豊富で便利

現金だけでなくクレジットカードや電子マネー、バーコード決済など、様々な決済方法が利用できます。

また、免税商品やnanacoポイントも簡単に扱えます。

情報発信が充実している

お客様側ディスプレイには、価格や数量だけでなく、商品やサービスの情報も表示されます。

季節や時間帯に合わせたおすすめ商品やキャンペーン情報などが見られます。

多言語対応ができる

日本語だけでなく16言語に対応しており、訪日外国人の方にも分かりやすくサービスを提供できます。

従業員効率向上

セブンイレブンのPOSレジシステムは、従業員効率を向上させることができます。

例えば、以下のような点が挙げられます。

操作性が向上している

コンビネーションキーボードによって、様々なサービスを簡単に選択できるようになりました。

また、スキャナーの読み取り性能やレシート印字速度も向上しています。

在庫管理が容易になっている

POSレジシステムは、販売時点での在庫情報をリアルタイムに反映し、在庫管理を容易にします。

また、発注や納品などの業務もPOSレジから行えます。

分析機能が充実している

POSレジシステムは、販売データや顧客データなどを収集し、分析することができます。

これにより、売上や利益の最適化や顧客満足度の向上などの戦略立案に役立ちます。

環境負荷低減

セブンイレブンのPOSレジシステムは、環境負荷を低減することができます。

例えば、以下のような点が挙げられます。

消費電力と二酸化炭素排出量が削減されている

従来のPOSレジよりも消費電力と二酸化炭素排出量を約30%削減しました。

これは、年間で約1,000万kWhの電力消費量と約5,000トンの二酸化炭素排出量の削減に相当します。

エコ素材が使用されている

POSレジの製造にはエコ素材を使用しました。

例えば、筐体は再生プラスチックを使用し、ディスプレイはLEDバックライトを使用しました。

セブンイレブンのPOSレジシステムのメーカーや技術

セブンイレブンのPOSレジシステムは、日本IBM株式会社と日本NCR株式会社の共同開発によって作られました。

日本IBM株式会社は、世界的なIT企業であるIBMの日本法人であり、コンピューターやソフトウェアなどの開発・販売・サービスを行っています。

日本NCR株式会社は、世界的な情報機器メーカーであるNCRの日本法人であり、POSレジやATMなどの開発・販売・サービスを行っています。

セブンイレブンのPOSレジシステムは、以下のような技術が採用されています。

Linuxオペレーティングシステム

POSレジのオペレーティングシステムとして、オープンソースのLinuxを採用しました。

Linuxは、高い安定性や柔軟性を持ち、カスタマイズや拡張が容易です。

IBM Cloud

POSレジのデータは、IBMのクラウドサービスであるIBM Cloudに保存されます。

IBM Cloudは、高いセキュリティや信頼性を持ち、大量のデータを効率的に管理できます。

NCR RealPOS XR7

POSレジのハードウェアとして、NCRの最新型POS端末であるNCR RealPOS XR7を採用しました。

NCR RealPOS XR7は、高い性能や耐久性を持ち、デザインもスタイリッシュです。

まとめ

この記事では、セブンイレブンのPOSレジシステムについて、その特徴やメリット、採用されているメーカーや技術などを詳しく紹介しました。

セブンイレブンのPOSレジシステムは、お客様満足度や従業員効率、環境負荷などの面で優れたシステムであり、コンビニ業界のリーダーとしての地位を確立しています。

今後もセブンイレブンは、POSレジシステムを通じて、革新的なサービスや情報発信を行っていくことでしょう。

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