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銀行系ファクタリングとは 提供している金融機関や利用する際の注意点を徹底解説します

銀行系ファクタリング

ファクタリングとは、売掛金を現金化するサービスのことで、資金繰りに困った企業や個人事業主にとって有効な手段です。

しかし、ファクタリング会社には様々な種類があり、その中でも銀行系ファクタリングはどのような特徴やメリット・デメリットがあるのでしょうか?

今回は、銀行系ファクタリングの仕組みや対応している金融機関、利用する際の注意点などを紹介します。

目次

銀行系ファクタリングとは?

銀行系ファクタリングとは、銀行や銀行のグループ会社が提供するファクタリングサービスのことです。

銀行系ファクタリングは、一般的に3社間方式と呼ばれる取引形態を採用しています。

3社間方式とは、ファクタリング利用者(売掛債権者)、銀行(債権買取者)、取引先(債務者)の3者が関与する方式で、売掛債権の譲渡には取引先の同意が必要です。

つまり、取引先にファクタリングの利用を知られることになります。

銀行系ファクタリングのメリット

銀行系ファクタリングのメリットは、手数料が低いことや銀行の高い信頼性があることです。

手数料は1~5%程度と他のファクタリング会社に比べて安く設定されており、資金調達コストを抑えることができます。

また、銀行は金融機関として安定性や信用力が高く、法令遵守や内部統制もしっかりしています。

そのため、トラブルや不正などの心配が少なく、安心して利用できます。

銀行系ファクタリングのデメリット

一方で、銀行系ファクタリングのデメリットは、審査が厳しく時間がかかることや取引先への通知・同意が必要なことです。

審査では、ファクタリング利用者と取引先の信用状況を重視し、売掛債権ごとに買取限度額を設定します。

そのため、審査結果が出るまでに2~3週間程度かかりますし、買取可能な債権も限られます。

また、取引先への通知・同意は、ビジネス上の信頼関係や交渉力に影響する可能性があります。

取引先にファクタリングの利用を知られたくない場合は、2社間方式を採用している独立系ファクタリング会社を検討する必要があります。

銀行系ファクタリングを提供している金融機関

現在、日本で銀行系ファクタリングを提供している金融機関は以下の通りです。

  • 三菱UFJファクター株式会社:三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社であり、日本最大のファクタリング会社です。国内外のファクタリングや売掛債権担保融資など、幅広いサービスを展開しています。
  • 三井住友ファクタリング株式会社:三井住友フィナンシャルグループの子会社であり、国内外のファクタリングや医療報酬ファクタリングなど、多様なニーズに応えるサービスを提供しています。
  • みずほファクター株式会社:みずほフィナンシャルグループの子会社であり、国内外のファクタリングや売掛債権担保融資など、高度なノウハウを持つサービスを展開しています。
  • りそなファクター株式会社:りそな銀行のグループ会社であり、国内外のファクタリングや売掛債権担保融資など、柔軟かつ迅速なサービスを提供しています。
  • 三菱UFJ信託銀行株式会社:三菱UFJフィナンシャル・グループの一員であり、信託銀行として国内外のファクタリングや売掛債権担保融資など、信託業務に基づくサービスを展開しています。
  • その他、地方銀行や信用金庫などの系列・グループ会社も銀行系ファクタリングを取り扱っています。

銀行系ファクタリングを利用する際の注意点

銀行系ファクタリングを利用する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 売掛債権の譲渡には取引先の同意が必要です。取引先との関係性や契約内容によっては、同意が得られない場合もあります。その場合は、2社間方式を採用している独立系ファクタリング会社を検討する必要があります。
  • 審査は厳しく時間がかかります。審査には売掛債権ごとに買取限度額が設定されるため、買取可能な債権が少ない場合もあります。また、審査結果が出るまでに2~3週間程度かかります。そのため、急ぎで資金調達が必要な場合は、審査が緩く即日現金化が可能な独立系ファクタリング会社を検討する必要があります。
  • 手数料は低いですが、売掛債権の買取額は割引されます。手数料は1~5%程度と低いですが、売掛債権の買取額はその手数料分だけ割引されます。つまり、売掛債権の額面よりも少ない金額で現金化することになります。そのため、利益率やキャッシュフローに影響が出る可能性があります。

まとめ

銀行系ファクタリングとは、銀行や銀行のグループ会社が提供するファクタリングサービスのことで、手数料が低く信頼性が高いメリットがありますが、審査が厳しく時間がかかり、取引先への通知・同意が必要なデメリットもあります。

銀行系ファクタリングを利用する際には、売掛債権の買取限度額や割引率、利益率やキャッシュフローの影響などに注意しましょう。

また、銀行系ファクタリングを提供している金融機関は、三菱UFJファクター、三井住友ファクタリング、みずほファクター、りそなファクター、三菱UFJ信託銀行などがあります。

これらの金融機関のサービス内容や条件を比較検討することで、自分に最適なファクタリング会社を選ぶことができます。

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