車を所有するのではなく、一定期間だけ借りることができるカーリースは、手軽に車を利用できる方法として人気があります。
しかし、カーリースの多くは3年以上の長期契約が基本で、短期間だけ車が必要な人には不向きです。
そこで、今回は3か月だけ車を借りることができる短期カーリースサービスについて、おすすめの会社や料金、メリットやデメリットなどをご紹介します。
3か月の利用ができるおすすめの短期カーリースと料金
3か月の利用が可能な短期カーリースサービスは数多くありませんが、中でもおすすめなのは以下の3社です。
- ニコリース
- ニチゴカーリース
- カーズアップエイト
これらのサービスでは、中古車を中心に様々な車種を選ぶことができます。
また、月額料金以外にも初期費用やオプション費用などがかかる場合があるので、注意してください。
以下に各社の料金や特徴をまとめました。
| 会社名 | 月額料金（最安値） | 初期費用 | 契約期間 | 走行距離上限 | 取り扱い車種 | 契約満了時の扱い |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ニコリース | 29,000円 | 79,000円（車両準備費用＋敷金） | 1か月～ | なし | 国産車・輸入車・商用車 | 車両返却 |
| ニチゴカーリース | 16,500円 | 11,000円（預り金） | 1か月～ | 1,000km～2,000km（プランによる） | 国産車・商用車・トラック | 車両返却 |
| カーズアップエイト | 16,500円 | 38,000円（登録費用） | 3か月～ | なし | 国産車・輸入車・商用車・トラック | 車両返却 |
ニコリース
ニコリースは、関東を中心に1か月から利用できる短期カーリースです。
月額料金は29,000円からとなっており、3か月車を借りる場合には87,000円かかります。
さらに、契約時には月額料金以外に、車両準備費用として貸出料金の1か月分に加え、車両敷金50,000円が必要なので、これら初期費用も含めると総額で166,000円かかります。
ただし、契約満了時に問題がなければ、車両敷金は返金されます。
ニチゴカーリース
ニチゴカーリースは関東全域で1か月から利用できる短期カーリースで、軽自動車や普通乗用車、商用バン、軽トラックなど、車種のバリエーションが豊富です。
軽自動車コースと普通車コースに分かれており、さらに、車種の選択の自由度に応じてA～Cランクのプランが用意されています。
軽自動車は1か月から利用でき、ランクごとにそれぞれ1か月パック、2か月パック、3か月パックが設定されています。
一方、普通車は3か月からの利用となっています。
軽自動車コースなら3か月で74,000円から利用可能であるものの、この料金は車種を選択できないCプランの料金であることに留意しましょう。
なお、軽自動車コースでは預り金として11,000円かかるので、総額で85,000円を用意する必要があります。
ただし、車両返却時にガソリン代などの請求がなければ預り金は全額返却されます。
カーズアップエイト
カーズアップエイトは、査定士の資格を持った査定員が仕入れた車の中から、内外装の状態が良く、店頭での販売も可能な車を厳選して取り扱っています。
大阪府を中心にサービスを展開しており、3か月利用した場合の料金は87,500円です。
兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀に居住の方でも利用可能な場合がありますが、県外登録費用として追加で15,000円が必要であることに留意しましょう。
短期カーリースを3か月利用するときに必要な費用
短期カーリースを3か月利用するときに必要な費用は、以下のようになります。
月額料金
これはカーリース会社や車種によって異なりますが、一般的には2万円台から4万円台が相場です。
3か月利用する場合は、この料金を3倍した金額が必要です。
初期費用
これはカーリース会社や契約形態によって異なりますが、一般的には車両準備費用や車両敷金、保証金などが含まれます。
これらの費用は、契約時に一括で支払う必要がありますが、車両返却時に一部または全額返却される場合もあります。
オプション費用
これはカーリース会社や車両によって異なりますが、一般的にはカーナビやETCなどの装備や任意保険などが含まれます。
これらの費用は、契約時に一括で支払うか、月額料金に上乗せされる場合があります。
その他の費用
これはカーリース会社や契約内容によって異なりますが、一般的には県外登録費用や遠方納車費用、走行距離超過料金などが含まれます。
これらの費用は、契約時や契約満了時に支払う必要があります。
短期カーリースを3か月利用するメリットとデメリット
短期カーリースのメリットは、以下のようになります。
- 車を所有するよりも安く済む
- 車の維持費や手続きの手間が省ける
- 好きな時に乗り換えや解約ができる
- 新しい車種やグレードを試せる
一方、短期カーリースのデメリットは、以下のようになります。
- 車種の選択肢が少ない
- 車両の状態が悪い場合がある
- 初期費用やオプション費用がかかる場合がある
- 県外登録や遠方納車の場合は追加費用がかかる
それでは、メリット・デメリットについて、具体的な例を挙げて説明していきます。
メリット
車を所有するよりも安く済む
短期カーリースでは、月額料金以外にも初期費用やオプション費用などがかかる場合がありますが、それでも車を所有するよりも安く済むことが多いです。
例えば、ニコリースで3か月間軽自動車を借りた場合、月額料金は29,000円で、初期費用として車両準備費用と車両敷金が必要です。
しかし、車両敷金は返却時に返金される可能性があるため、実質的には11万6,000円で3か月間車を利用できます。
一方、軽自動車を購入した場合、平均的な価格は100万円程度と言われています。
さらに、自動車税や自賠責保険料、任意保険料などの維持費やガソリン代なども考慮すると、3か月間で約15万円程度かかると見積もられています。
このように比べると、短期カーリースは車を所有するよりも約4万円程度安く済むことがわかります。
また、売却時の手間や買取価格の低下なども気にしなくて良いです。
車の維持費や手続きの手間が省ける
短期カーリースでは、月額料金に走行距離や保険などが含まれていることが多いため、車の維持費を節約できます。
また、車検やメンテナンスなどの整備もカーリース会社が行ってくれるため、自分で手間をかける必要がありません。
さらに、契約満了時には車両を返却するだけで良いため、売却や廃車などの手続きも不要です。
車に関する面倒な作業を省けるので、時間や労力を節約できます。
好きな時に乗り換えや解約ができる
短期カーリースでは、契約期間が短いため、好きな時に乗り換えや解約ができます。
例えば、ニコリース¹では、契約期間中に別の車種に乗り換えることができます。
また、ニチゴカーリース²では、契約期間の途中でも解約することができます。
このように、短期カーリースは柔軟に車を変えることができるので、ライフスタイルや用途に合わせて車を選ぶことができます。
また、新しい車種やグレードを試したい場合にも便利です。
新しい車種やグレードを試せる
短期カーリースでは、中古車がメインですが、新しい車種やグレードの車も扱っているカーリース会社もあります。
例えば、カーズアップエイトでは、査定士の資格を持った査定員が仕入れた車の中から、内外装の状態が良く、店頭での販売も可能な車を厳選して取り扱っています。
このように、短期カーリースでは新しい車種やグレードの車に乗ることができる場合もあります。
これは、車の購入や長期カーリースを検討している人にとっては、試乗の機会としても有用です。
デメリット
車種の選択肢が少ない
短期カーリースでは、中古車がメインであることから、車種の選択肢が少ないことがデメリットです。
例えば、ニコリースでは、国産車・輸入車・商用車など様々な車種を選ぶことができますが、在庫状況によっては希望する車種がない場合もあります。
このように、短期カーリースでは自分の好みやニーズに合った車種を見つけることが難しい場合もあります。
特に新型や人気の高い車種は入手困難なことが多いです。
車両の状態が悪い場合がある
短期カーリースでは、中古車を扱っていることから、車両の状態が悪い場合があることもデメリットです。
例えば、ニチゴカーリースでは、ランクごとに料金や走行距離上限などが異なりますが、Cランクは料金は安いものの走行距離が多く、傷や汚れが目立つ場合があります。
このように、短期カーリースでは車両の状態に不満を感じる場合もあります。
特に新しい車やキレイな車にこだわる人は注意が必要です。
レンタカーと比べて利用までに時間がかかる
短期カーリースでは、レンタカーと比べて利用までに時間がかかることもデメリットです。
例えば、ニコリース¹では、申し込みから納車までに最短で3日かかります。
また、審査や契約書の作成などの手続きも必要です。
このように、短期カーリースではすぐに車を使いたい場合には不便な場合もあります。
急ぎで車が必要な人はレンタカーの方が良いかもしれません。
初期費用が必要
短期カーリースでは、初期費用が必要なこともデメリットです。
例えば、カーズアップエイトでは、契約時に登録費用として38,000円かかります。
また、ニコリースやニチゴカーリース²では、車両敷金や保証金なども必要です。
このように、短期カーリースでは月額料金だけでなく、初期費用も考慮する必要があります。
初期費用は返却される可能性もありますが、契約時には現金で支払う必要があるので注意しましょう。
車庫証明が必要
短期カーリースでは、車庫証明が必要なこともデメリットです。
車庫証明とは、自動車を保管する場所を警察に届け出て証明書を発行してもらう手続きです。
この手続きは自分で行う必要がありますが、時間や手間がかかります。
このように、短期カーリースでは車庫証明の手続きをしなければならないこともあります。
ただし、一部のカーリース会社では代行サービスを提供している場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
3か月だけでも利用できる短期カーリースはこんなときにおすすめ！
短期カーリースは3か月だけでも利用できるので、以下のようなケースにおすすめです。
- 転勤や出張などで一時的に車が必要なとき
- 新車の納車を待っている間に代わりの車が必要なとき
- 車の購入や長期カーリースを検討しているが、まずは試してみたいとき
- 季節や用途に応じて車を変えたいとき
3か月だけの短期カーリースの利用方法
短期カーリースを利用するには、以下の手順を踏みます。
- カーリース会社の公式サイトや電話で申し込む
- 希望する車種やプランを選ぶ
- 必要書類を提出し、審査を受ける
- 契約内容を確認し、契約書にサインする
- 初期費用や月額料金を支払う
- 店舗で車両を受け取るか、納車場所を指定する
- 3か月間、車を利用する
- 契約満了時に車両を返却するか、延長や乗り換えを申し込む
この手順は、3か月だけの利用だけでなく、1か月や半年などの短期利用でも同じです。
ただし、各カーリース会社によって、申し込み方法や審査基準、契約条件などが異なる場合がありますので、事前に確認してください。
例えば、ニコリースでは、審査は不要でクレジットカードでの支払いが可能ですが、初期費用として車両準備費用と車両敷金が必要です。
一方、ニチゴカーリースでは、審査は必要ですが初期費用は預り金のみで済みます。
また、カーズアップエイトでは、審査は必要ですが初期費用は登録費用のみで済みます。
まとめ
3か月だけ車を借りたい人におすすめの短期カーリースサービスについてご紹介しました。
短期カーリースは、長期契約よりも安くて柔軟に車を利用できる方法ですが、初期費用やオプション費用などがかかる場合もあります。
また、中古車がメインであることから、車種の選択肢が少ないことや車両の状態が悪いこともあります。
そのため、短期カーリースを利用する際には、各社の料金やサービス内容をよく比較して、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
