軽自動車は、普通車に比べて維持費が安く、燃費も良いというメリットがあります。しかし、軽自動車を購入するときには、購入価格やローンの利息、税金や保険料など、さまざまな費用がかかります。そこで、最近注目されているのが、カーリースというサービスです。
カーリースとは、車を購入するのではなく、一定期間借りるという仕組みです。毎月定額の料金で好きな車に乗れるだけでなく、頭金やボーナス払いが不要で、メンテナンスや車検などもリース会社が行ってくれるというメリットがあります。特に、軽自動車のカーリースは、月々3,000円台から利用できるということで人気を集めています。
しかし、カーリースにはデメリットや注意点もあります。この記事では、軽自動車のカーリースの安さの理由や選び方、おすすめのリース会社などを詳しく解説します。カーリースを検討している方はぜひ参考にしてください。
軽自動車のカーリース料金はどう決まる?
カーリース料金は、以下の要素によって決まります。
- 車両本体価格
- 残価
- 契約期間
- 各種税金・手数料
- メンテナンスプラン
まず、車両本体価格とは、リース会社が車を取得する際にかかる費用です。新車よりも中古車の方が安く取得できるため、中古車のカーリース料金は新車よりも安くなります。
次に、残価とは、契約満了時にその車を売却した場合につくと想定される価格です。残価設定がある場合は、この残価分を月額料金から差し引くことができます。残価設定がない場合は、契約終了時にそのまま返却するか、買取オプションを利用して購入することができます。
また、契約期間は、一般的に3年から10年まで選べます。契約期間が長いほど月額料金は安くなりますが、途中解約や乗り換えができない場合もあるので注意が必要です。
さらに、各種税金・手数料として、自動車税や自賠責保険料、登録手数料や納車陸送費などがかかります。これらの費用はリース会社によって異なりますが、一部を月額料金に含めたり分割払いしたりすることも可能です。
最後に、メンテナンスプランとは、車検やオイル交換などの定期的なメンテナンスをリース会社が行ってくれるサービスです。メンテナンスプランに加入すると、月額料金は高くなりますが、自己負担する維持費が減ります。メンテナンスプランに加入しない場合は、メンテナンス費用は利用者が自己負担する必要があります。
軽自動車のカーリースはなぜ安いのか?
軽自動車のカーリースは、月々3,000円台から利用できるということで人気ですが、なぜそんなに安いのでしょうか?その理由は、以下の4つに分けられます。
軽自動車は普通車よりも車両本体価格が安い
まず、軽自動車は普通車よりも車両本体価格が安いということです。カーリース料金は車両本体価格に大きく影響されるため、普通車よりも安い軽自動車はリース料金も安くなります。例えば、新車のダイハツ「ミライース」の価格は約100万円ですが、新車のトヨタ「カローラ」の価格は約200万円です。このように、同じ新車でも普通車と比べて半額程度の価格で購入できる軽自動車は、リース料金も半額程度になります。
中古車をリースする場合はさらに安くなる
次に、中古車をリースする場合はさらに安くなるということです。中古車は新車よりも価値が下がっているため、リース会社が安く取得できます。そのため、中古車のカーリース料金は新車よりも安くなります。例えば、2015年登録のダイハツ「ミライース」の中古価格は約40万円ですが、2015年登録のトヨタ「カローラ」の中古価格は約100万円です。このように、同じ年式でも中古軽自動車は中古普通車よりも4分の1程度の価格で購入できるため、リース料金も4分の1程度になります。
残価設定がある場合は月額料金から差し引くことができる
また、残価設定がある場合は月額料金から差し引くことができるということです。残価設定とは、契約満了時にその車を売却した場合につくと想定される価格です。残価設定がある場合は、この残価分を月額料金から差し引くことができます。例えば、新車のダイハツ「ミライース」を5年間リースする場合、残価設定がなければ月額料金は約16,000円ですが、残価設定があれば月額料金は約12,000円になります
ボーナス払いや頭金がある場合は月額料金を抑えることができる
軽自動車リースの月額料金は、ボーナス払いや頭金がある場合はさらに安くなります。ボーナス払いや頭金とは、契約時に一括で支払う金額のことです。この金額を支払うことで、残りの月々の支払い額を減らすことができます。例えば、新車のダイハツ「ミライース」を5年間リースする場合、頭金やボーナス払いがなければ月額料金は約12,000円ですが、頭金10万円とボーナス払い5万円を支払えば月額料金は約9,000円になります。このように、ボーナス払いや頭金がある場合は、月々の負担を軽減できるメリットがあります。
軽自動車リースのメリットとデメリットをまとめると、以下のようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
月額料金が安い | 返却しなくてはいけない |
貯金がなくてもカーライフが始められる | 原状回復義務がある |
マイカー同様に車が選べる | 走行距離制限がある |
手間がかからない | カスタマイズがしにくい |
オンラインで手軽に申し込める | 中途解約ができない |
自宅まで納車してくれる | |
法人や個人事業主は税金対策になる |
軽自動車のカーリースの選び方
軽自動車のカーリースには、さまざまなプランやオプションがあります。その中から自分に合ったものを選ぶためには、以下のポイントに注意してください。
- 走行距離
- 契約期間
- 残価設定
- メンテナンスプラン
- 保証内容
- 返却時の費用
まず、走行距離は、契約期間中に走れる距離の上限です。多くのカーリースでは、走行距離制限を設けています。走行距離制限を超えた場合は、超過分に応じて追加料金が発生します。そのため、自分の走行距離を見積もっておき、余裕を持って選ぶことが大切です。また、走行距離制限がないカーリースもありますが、その場合は月額料金が高くなる可能性があります。
次に、契約期間は、カーリースを利用する期間です。一般的には3年から10年まで選べます。契約期間が長いほど月額料金は安くなりますが、途中解約や乗り換えができない場合もあるので注意が必要です。また、契約期間が短いほど車の状態が良く、返却時の費用も少なくなります。
さらに、残価設定は、契約満了時にその車を売却した場合につくと想定される価格です。残価設定がある場合は、この残価分を月額料金から差し引くことができます。そのため、残価設定があるほど月額料金は安くなります。ただし、残価設定がある場合は、返却時に車の状態が想定よりも悪ければ、差額を支払わなければいけません。
また、メンテナンスプランは、車検やオイル交換などの定期的なメンテナンスをカーリース会社が行ってくれるサービスです。メンテナンスプランに加入すると、月額料金は高くなりますが、自己負担する維持費が減ります。メンテナンスプランに加入しない場合は、メンテナンス費用は利用者が自己負担する必要があります。
最後に、保証内容は、故障や事故などのトラブルに対するカーリース会社の対応です。保証内容はカーリース会社によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。
- 車両保証:車の故障や不具合に対して修理費用をカバーしてくれる
- 代車保証:車の修理中に代わりの車を貸してくれる
- ロードサービス保証:車の故障や事故で立ち往生した場合に現場まで駆けつけてくれる
- 任意保険:事故や盗難などに対して補償してくれる
保証内容はカーリース料金に影響しますが、トラブル時の安心感やコスト削減にもつながります。そのため、自分のニーズや予算に合わせて選ぶことが重要です。
また、返却時の費用は、カーリースを終了するときにかかる費用です。返却時の費用には以下のようなものがあります。
- 原状回復費用:車に傷やへこみなどがあった場合に修理費用として支払う
- 走行距離超過料金:走行距離制限を超えた場合に超過分に応じて支払う
- 残価差額:残価設定があった場合で、車の状態が想定よりも悪かった場合に支払う
返却時の費用は契約内容や車の状態によって変わりますが、高額になる可能性もあります。そのため、契約時に返却時の費用を把握しておき、返却前に必要な整備や清掃を行うことが大切です。
軽自動車リースのおすすめ車種TOP3
軽自動車リースで人気の高い車種を3つご紹介します。それぞれの特徴や月額料金、おすすめのリース会社も併せてお伝えします。
ダイハツ ミライース
ダイハツ ミライースは、軽自動車の中でも最も低燃費な車種です。JC08モードでの燃費は32.0km/Lという驚異的な数値を誇ります。また、コンパクトなボディながらも室内空間は広く、快適な乗り心地を提供します。さらに、安全装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキやレーンキープアシストなどの先進機能が搭載されています。
ダイハツ ミライースの新車価格は約100万円ですが、カーリースなら月額5,500円から利用できます。このように、カーリースを利用すれば、低燃費で快適な軽自動車に格安で乗ることができます。
ダイハツ ミライースをカーリースするなら、以下のリース会社がおすすめです。
- ニコノリ:月額5,500円から利用可能。9年契約で車両をもらえるプランあり。
- MOTAカーリース:月額6,270円から利用可能。走行距離制限なし。7年契約以上で車両をもらえるプランあり。
- リースナブル:月額6,600円から利用可能。途中解約可能。メンテナンス費用や税金も含まれる。
ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXは、軽自動車の中でも最も人気のある車種です。2022年度の新車販売台数ランキングでは、2年連続で首位に輝きました。その理由は、広々とした室内空間や豊富な収納スペース、多彩なシートアレンジなど、使い勝手の良さにあります。また、燃費も良く、JC08モードでの燃費は25.2km/Lです。さらに、Honda SENSINGという先進安全技術が全グレードに標準装備されており、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが備わっています。
ホンダ N-BOXの新車価格は約150万円ですが、カーリースなら月額9,000円から利用できます。このように、カーリースを利用すれば、人気で快適な軽自動車に手頃な価格で乗ることができます。
ホンダ N-BOXをカーリースするなら、以下のリース会社がおすすめです。
- ポチモ:月額9,000円から利用可能。走行距離制限なし。2年契約以上で車両をもらえるプランあり。
- ENEOS新車のサブスク:月額18,370円から利用可能。2年ごとに無料で新車に乗り換えられるプランあり。
- コスモMyカーリース:月額16,390円から利用可能。9年契約で車両をもらえるプランあり。
スズキ スペーシア
スズキ スペーシアは、軽自動車の中でも高い人気を誇る車種です。2022年度の新車販売台数ランキングでは、3位にランクインしました。その理由は、ワイドな室内空間や大きな荷室、左右両側にスライドドアがあるなど、使い勝手の良さにあります。また、燃費も良く、JC08モードでの燃費は27.4km/Lです。さらに、衝突被害軽減ブレーキや後方誤発進抑制機能などの安全装備が全グレードに標準装備されており、安心して運転できます。
スズキ スペーシアの新車価格は約130万円ですが、カーリースなら月額9,000円から利用できます。このように、カーリースを利用すれば、広くて便利な軽自動車にリーズナブルな価格で乗ることができます。
スズキ スペーシアをカーリースするなら、以下のリース会社がおすすめです。
- MOTAカーリース:月額9,000円から利用可能。走行距離制限なし。7年契約以上で車両をもらえるプランあり。
- ニコノリ:月額10,000円から利用可能。9年契約で車両をもらえるプランあり。
- 出光オートフラット:月額10,450円から利用可能。返却時に平均20万円以上のキャッシュバックあり。
まとめ
軽自動車のカーリースは、購入するよりも安くて便利な方法です。気になる車種やリース会社があれば、ぜひ詳細をチェックしてみてください。