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マウスピースで受け口を矯正! 治せる・治せない場合や費用、期間、メリット・デメリットなどを詳しく解説します

マウスピース矯正 受け口

受け口とは、上の前歯より下の前歯が前に突き出している状態で、見た目や噛み合わせに影響を与える歯列不正です。

受け口を治すためには、矯正歯科で専門的な治療を受ける必要がありますが、その中でもマウスピース矯正という方法が注目されています。

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを歯に装着して、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。

マウスピース矯正の代表的なブランドとしては、インビザラインやクリアコレクト、キレイラインなどが挙げられます。

他にも、Zenyum(ゼニュム)やOh my teeth(オーマイティース)など、通院回数を減らしたり、費用を抑えたりすることができるブランドもあります。

この記事では、マウスピース矯正で受け口を治せる場合と治せない場合の違いや、マウスピース矯正のメリット・デメリット、費用や期間などについて詳しく解説していきます。

目次

マウスピース矯正で受け口を治せる場合と治せない場合の違い

受け口の原因

受け口には、歯の位置や形態による歯性の受け口と、顎の骨格や関節による骨格性の受け口があります。

歯性の受け口は、歯を動かすことで改善できる場合が多いですが、骨格性の受け口は、顎の骨や関節を動かすことが必要な場合が多いです。

マウスピース矯正は、歯を動かすことはできますが、顎の骨や関節を動かすことはできません。

そのため、歯性の受け口に対しては有効ですが、骨格性の受け口に対しては効果が期待できません。

受け口の程度

受け口には、軽度から重度まで様々な程度があります。

軽度から中度の受け口は、上下の前歯の食い込みが少なく、噛み合わせや顔貌に大きな問題がない場合です。

重度の受け口は、上下の前歯の食い込みが大きく、噛み合わせや顔貌に大きな問題がある場合です。

マウスピース矯正は、軽度から中度の受け口に対して有効ですが、重度の受け口に対しては効果が期待できません。

重度の受け口では、ワイヤーやブラケットを用いた矯正装置や抜歯、外科的手術などを併用する必要があります。

自分の受け口がどの程度かは、歯科医師に診断してもらうことが必要です。

また、マウスピース矯正が適切かどうかも、歯科医師と相談しながら決めることが大切です。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正には以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

目立ちにくい

マウスピースは透明で薄く軽いため、装着していても目立ちません。

見た目や仕事への影響を気にする必要がありません。

マウスピース矯正は、特に社会人や芸能人など、外見や印象に敏感な方におすすめです。

取り外し可能

マウスピースは自分で自由に取り外すことができます。

食事や歯磨きの際に外すことができるため、食事制限や口腔衛生管理がしやすくなります。

また、特別なイベントや写真撮影などの際にも外すことができるため、自分の都合に合わせて調整できます。

ただし、マウスピースを外しすぎると治療効果が低下するので注意が必要です。

痛みが少ない

マウスピースは柔らかくフィットするため、金属製の矯正装置に比べて痛みや違和感が少ないです。

口内炎や傷も起こりにくいです。

また、マウスピースは歯を一気に動かすのではなく、少しずつ段階的に動かすため、歯や顎への負担も少ないです。

デメリット

装着時間の自己管理が必要

マウスピースは、1日に約20時間以上装着することが必要です。

装着時間を守らなければ、治療効果が得られません。

自己管理が苦手な方には不向きかもしれません。

また、マウスピースを外しすぎると、歯が元の位置に戻ってしまう可能性もあります。

そのため、マウスピースの装着や交換、定期診察などを忘れないようにすることが大切です。

適応範囲が限られる

マウスピースは、軽度から中度の受け口に対して有効ですが、重度や骨格性の受け口に対しては効果が期待できません。

また、歯の回転や傾斜などの細かい調整にも向いていません。

マウスピース矯正では、歯を水平方向に動かすことはできますが、垂直方向に動かすことはできません。

そのため、歯並びの乱れ具合や治療の目的によっては、他の矯正方法を選択する必要があります。

費用が高い場合がある

マウスピースは、一般的にはワイヤーやブラケットを用いた矯正装置よりも費用が安くなる場合が多いです。

しかし、マウスピースの種類や製作方法によっては、費用が高くなる場合もあります。

例えば、インビザライン(Invisalign)は、国内で最も有名なマウスピース矯正のブランドですが、その分価格も高くなります。

また、保険適用外の自由診療となるため、費用負担が大きくなる可能性もあります。

費用

費用については、以下のような要因によって変わってきます。

マウスピースの種類

マウスピースには、国内外で様々なブランドや製品があります。

それぞれに特徴や価格帯が異なります。例えば、国内で最も有名なインビザライン(Invisalign)は、約50万円~100万円程度です。

他にも、国内で製作されるクリアアライナー(Clear Aligner)や、海外で製作されるクリアコレクト(ClearCorrect)などがあります。

これらのマウスピースは、歯並びの状態や治療期間に応じて、必要な枚数が決まります。

一般的には、1枚あたり1万円~2万円程度です。

歯並びの状態

歯並びの乱れ具合や受け口の程度によって、必要なマウスピースの枚数や治療期間が変わります。

一般的には、歯並びが悪いほど費用や期間がかかります。

例えば、インビザライン(Invisalign)では、軽度の歯並びの場合は約10枚~20枚で6か月~1年程度、中度の歯並びの場合は約20枚~40枚で1年~2年程度、重度の歯並びの場合は約40枚以上で2年以上かかる場合があります。

歯科医院の方針

歯科医院によって、初診料や精密検査料、治療計画作成料などの診断費用や、定期診察料や調整料などの治療費用が異なります。

また、保証制度や割引制度などもあります。

例えば、インビザライン(Invisalign)では、診断費用が約5万円~10万円程度、治療費用が約30万円~80万円程度です。

保証制度では、治療終了後に歯並びが再び乱れた場合に無料で再治療を受けられる場合があります。

割引制度では、一括払いや家族割引などで費用を安くすることができる場合があります。

期間

期間についても、以下のような要因によって変わってきます。

マウスピースの種類

マウスピースには、国内外で様々なブランドや製品があります。それぞれに特徴や治療期間が異なります。

例えば、国内で最も有名なインビザライン(Invisalign)は、約6ヶ月~3年程度です。

他にも、国内で製作されるクリアアライナー(Clear Aligner)や、海外で製作されるクリアコレクト(ClearCorrect)などがあります。

これらのマウスピースは、歯並びの状態や治療計画に応じて、必要な期間が決まります。

歯並びの状態

歯並びの乱れ具合や受け口の程度によって、必要なマウスピースの枚数や治療期間が変わります。

一般的には、歯並びが悪いほど期間がかかります。

例えば、インビザライン(Invisalign)では、軽度の歯並びの場合は約10枚~20枚で6か月~1年程度、中度の歯並びの場合は約20枚~40枚で1年~2年程度、重度の歯並びの場合は約40枚以上で2年以上かかる場合があります。

歯科医院の方針

歯科医院によって、治療計画や定期診察の頻度などが異なります。

また、治療中や治療後には、リテーナーと呼ばれる固定装置やマウスピースを装着することが必要です。

リテーナーは、歯並びを安定させるために必要な装置で、最低でも半年以上は装着することが推奨されます。

まとめ

マウスピース矯正は、軽度から中度の受け口に対して有効な治療法です。

目立ちにくく取り外し可能で痛みも少ないというメリットがあります。

しかし、装着時間の自己管理が必要であり、適応範囲も限られています。重度や骨格性の受け口に対しては、他の矯正方法や外科的手術を併用する必要があります。

市販のマウスピースで受け口を治そうとするのは危険です。

マウスピース矯正を検討する場合は、歯科医師に相談し適切な治療法を選択しましょう。

また、選択した治療法を受ける前に、歯科医師と相談して、自分の受け口の原因や程度、治療の目的や期待、リスクや費用などをしっかりと理解することが重要です。

また、治療中や治療後には、歯科医師の指示に従って、マウスピースの装着や交換、定期診察や口腔衛生管理などを行うことが必要です。

マウスピース矯正は、受け口を改善するだけでなく、噛み合わせや歯周病の予防、自信や笑顔の向上など、様々なメリットをもたらすことができます。

自分に合ったマウスピース矯正を見つけて、理想的な歯並びを目指しましょう!

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