キツネは可愛らしい動物として人気がありますが、実は農作物や家畜に被害を与える害獣としても知られています。また、キツネは恐ろしい感染症の媒介者でもあります。この記事では、キツネの生態や被害、対策について詳しくご紹介します。
キツネの生態
キツネはイヌ科の動物で、世界中に広く分布しています。日本には北海道にキタキツネ、本州、四国、九州にホンドキツネが生息しています。キツネは雑食性で、ネズミやウサギ、鳥、卵、果物、昆虫など様々なものを食べます。運動能力が高く、時速50kmで走ったり、1~2mもジャンプしたりします。また、知能も高く、狩りの方法を獲物によって変えたり、地球の磁場を利用して狩りをしたりすることができます。イヌ科の中では珍しく、群れを作らずに単独行動することが多いです。春になると巣穴を掘って子育てをしますが、子どもが育つと巣穴で生活することはなくなります。
キツネの被害
キツネは農作物や家畜に被害を与えることがあります。特にトウモロコシ、豆類、てんさいなどの作物や、ニワトリ、ウサギ、ヒツジなどの家畜が狙われます。キツネは持ち前の忍耐力や知恵で同じ場所を何度も狙って狩りに成功することがあります。また、キツネはエキノコックスという寄生虫の媒介者でもあります。エキノコックスはキツネのフンと一緒に排出され、人や家畜が口に入ることで感染します。感染すると肝臓や肺などの臓器に寄生虫の嚢胞ができて、重篤な症状を引き起こします。潜伏期間は10年以上と長く、発症すると死に至ることもあります。エキノコックスの感染は北海道で多く報告されていますが、本州でも確認されています。キツネによる被害は、農業や畜産業だけでなく、人の健康や命にも関わる問題です。
キツネの対策
キツネの被害を防ぐためには、以下のような対策が有効です。
- 忌避剤を使用する:キツネが嫌がるニオイを撒いたり、ペットボトルに入れて吊るしたりします。オオカミの尿を成分とした忌避剤が人気ですが、人間にとっても強烈なニオイなので注意が必要です。
- 音や光で威嚇する:キツネは警戒心が強いので、音や光で驚かせることができます。センサーに反応して音や光を出す機械が市販されていますが、キツネは賢くて慣れてしまうこともあるので注意が必要です。
- 電気柵を設置する:電気柵はキツネの侵入を防ぐ効果的な方法です。作物や家畜の周りに電気柵を張っておきます。電気柵は人間にも危険なので、注意喚起の看板を立てたり、子どもやペットに触らせないようにします。
- エサを与えない:キツネは人間の残飯やゴミをエサにすることがあります。キツネを人家に寄せ付けないために、エサになるものを外に置かないようにします。また、餌付けをすることも絶対にやめます。
- プロに相談する:キツネは鳥獣保護法で守られている動物なので、許可なく殺傷することはできません。毒餌や捕獲機、銃などは使用できません。キツネの被害がひどい場合は、専門の業者や自治体に相談してください。
まとめ
キツネは可愛い動物ですが、害獣としても扱われています。キツネの被害を防ぐためには、正しい知識と対策が必要です。キツネと人との共存のために、身近な自然に目を向けて見守っていきましょう。

