今回は、赤色LEDでの育毛について解説します。赤色LEDとは、光の一種で、波長が長くて頭皮の奥まで届くという特徴があります。赤色LEDを使うと、毛髪の成長を促す細胞や因子が活性化されて、抜け毛を減らしたり、新しい毛が生えたりするということです。
目次
赤色LEDの育毛メカニズム
赤色LEDの育毛メカニズムは、以下のように説明されています。
- 赤色LEDを頭皮に照射すると、毛髪の成長をコントロールしている毛乳頭細胞が刺激される。
- 毛乳頭細胞が刺激されると、毛髪の成長に必要なタンパク質が産生される。
- タンパク質が産生されると、毛髪の成長を促進する成長因子や神経伝達物質、栄養が毛母細胞に届く。
- 毛母細胞が活性化すると、抜け毛が減り、新しい毛が発育する。
このように、赤色LEDは毛髪の成長サイクルに働きかけて、育毛や発毛の効果が期待できるのです。
赤色LEDの育毛効果
赤色LEDの育毛効果は、いくつかの研究や実験で確認されています。例えば、以下のようなものがあります。
- 男性10人に超狭帯域の赤色LEDを一定期間に渡り照射したところ、育毛効果についての有効率が100%という結果が出た。
- 培養ヒト毛乳頭細胞に赤色LEDを照射した後に細胞を回収し、どのような因子が増減しているのかを調べたところ、毛の発育に必要な成長因子であるHGFやLeptin、VEGF-Aといった物質の濃度が優位に上昇していることが確認された。
- マウスに赤色LEDを照射したグループは、照射しないグループに比べて、2週間目ほどから毛が生えて黒くなっていることが観察された。
赤色LEDの育毛メリット・デメリット
赤色LEDの育毛メリットとしては、以下のようなものがあります。
- 安全性が高い。赤色LEDは痛みや熱さを感じないし、副作用やダウンタイムもない。薬の服用に抵抗がある人でも安心して使える。
- 男女問わず使える。赤色LEDは性別や年齢に関係なく、薄毛の原因にかかわらず使える。女性には禁忌の薬もあるが、赤色LEDなら問題ない。
- 意識せずに使える。赤色LEDはドライヤーや帽子、メイク鏡などの日常的なものに搭載されている機器がある。特別な時間や場所をとらなくても、生活の中に組み込んで使える。
赤色LEDの育毛デメリットとしては、以下のようなものがあります。
- コストがかかる。赤色LEDの機器は高価で、初期投資が必要。安いものでも3万円以上、高いものでは10万円以上する。
- 継続が必要。赤色LEDは一度使ったからといってすぐに効果が出るものではない。毎日短い時間でも照射し続けることが大切。面倒に感じる人もいるかもしれない。
- 毛根が必要。赤色LEDは毛髪の成長を促すものであって、毛根がないところには毛が生えない。完全にハゲてしまったところには効果がない。
おすすめの赤色LEDの機器
赤色LEDの機器は、いろいろな種類がありますが、おすすめは以下の3つです。
- ドライヤータイプ N-LED SONIC KAMIGA(カミガ)。髪を乾かすときに赤色LEDを照射できるドライヤー。シャープとアデランスが共同開発した製品で、プラズマクラスターも搭載している。価格は47,300円(税込)。
- 帽子フィットタイプ N-LED FLEX。帽子に装着して赤色LEDを照射できる機器。54個の光源を搭載しており、広範囲に照射できる。コードレスで使えるので、外出先でも使える。価格は59,400円(税込)。
- メイク鏡タイプ Beau Stage VIRUGA(ビルガ)。卓上型のメイク鏡で、鏡の面とLEDの面を切り替えて使える機器。シャープとアデランスが共同開発した製品で、鏡の面にはメイク用のLEDライトがついている。価格は32,780円(税込)。
まとめ
赤色LEDは育毛に効果的な光の一種で、安全性が高く、男女問わず使えるというメリットがあります。もちろん、即効性はなく、継続が必要ですが、日常生活に組み込みやすい機器もありますので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。