個人飲食店を経営する方にとって、レジは必要不可欠な機器です。
しかし、レジにはさまざまな種類や機能があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、個人飲食店におすすめのレジを紹介します。
特に、無料で使えるPOSレジ(Point of Sale Register)というタイプのレジに注目して、そのメリットや機能、料金プランなどを比較してみました。
POSレジとは、販売情報を収集・管理する機能を持ったレジのことです。
タブレットやスマホなどにアプリをインストールするだけで使えるものもあります。
POSレジを導入すると、売上分析や在庫管理、顧客管理などができるようになります。
個人飲食店におすすめの無料POSレジ
個人飲食店におすすめの無料POSレジは以下の7つです。
- スマレジ
- Airレジ
- STORES レジ
- POSasy
- Square POSレジ
- ユビレジ
- CASHIER
それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。
スマレジ
スマレジは、iPadやiPhoneを使った無料で使えるPOSレジアプリです。
小規模店舗での利用も多く、小売りや飲食、アパレルでの利用が多いです。
スマレジの使い方としては、販売商品をタッチすることで、金額が合算され、会計が行えます。
お客様から受け取った金額を、預り金として入力します。お釣りが表示され、会計が行えます。
また、値引きや割引などの設定にも対応しています。
消費税については、商品ごとに税込、税抜、非課税と設定でき、自動で計算してくれます。
スタッフを教育するには、トレーニングモードを使うと、売上を反映させずに操作できます。
売上の分析機能もあり、日別・月別・時間帯別・曜日別・商品別の分析ができます。
スマレジの主な機能は以下の通りです。
- レジ機能:〇
- 売上の分析:〇
- 割引設定:〇
- 複数税率:〇
- 顧客管理:〇
- 席管理:〇
- 予約管理:△(トレタと連携することで席の予約ができます)
- 自動つり銭機と連携:〇
- 複数スタッフの利用:〇
- 複数店舗の管理:〇(店舗の切り替え、店舗をまたいだ売上の合計ができます)
- 他ソフトとの連係:〇(60システムと連携可能)
スマレジの料金プランは以下の通りです。
- スタンダード:初期費用0円、月額費用0円
- プレミアム:初期費用0円、月額費用5,500円(税込)
- プレミアム+:初期費用0円、月額費用8,800円(税込)
- フード:初期費用0円、月額費用12,100円(税込)
- リテール:初期費用0円、月額費用15,400円(税込)
スマレジは、30日間は全ての機能が無料で利用できます。
その後は、必要な機能に応じてプランを選べます。
スマレジのメリットは、無料で高機能なレジが使えることです。
売上や在庫の見える化でデータ経営ができます。
また、モバイルオーダーや決済端末、会計ソフトなどとも連携できます。
スマレジのデメリットは、iPadやiPhoneが必要なことです。
また、電話サポートはプレミアム+以上のプランでしか利用できません。
スマレジは、小規模店舗や個人飲食店におすすめのPOSレジです。
無料で使えるレジとしては最も高機能なものです。
ただし、iPadやiPhoneを持っていない場合は別途購入する必要があります。
Airレジ
Airレジは、リクルートが提供するレジアプリで、0円で利用できます。
キャッシュレス決済への対応や売上管理・分析、会計ソフトとの連携などの機能もあります。
Airレジの機能としては、商品に単価を登録すると、金額を入力せずに会計ができます。
1枚の伝票で複数のお客様にあわせて個別会計ができたり、テーブルごとに伝票を出力できたりします。
また、標準税率、軽減税率などの複数税率にも対応しています。
売上は自動で集計され、来客組数や客単価などをもとにした売上分析も行えます。
なお、同じリクルートが提供するAirペイというアプリを使うことでキャッシュレス決済にも対応できます。
クレジットカード決済や電子マネー、QRコード決済に対応できます。
Airレジの主な機能は以下の通りです。
- レジ機能:〇
- 売上の分析:〇
- 割引設定:〇
- 複数税率:〇
- 顧客管理:〇
- 席管理:〇
- 予約管理:〇
- 自動つり銭機と連携:〇
- 複数スタッフの利用:〇
- 複数店舗の管理:△(店舗の切り替え可、店舗をまたいだ売上の合算は作業が必要)
- 他ソフトとの連係:〇(会計ソフトfreeeとの連携可)
Airレジの料金プランは、基本的に無料で利用できるプランと、有料で追加機能を利用できるプランがあります。
無料で利用できるプランは、Airレジの基本的なレジ機能や売上分析機能、顧客管理機能などが使えます。
また、Airペイというキャッシュレス決済サービスとも連携できます。このプランでは、初期費用や月額費用はかかりませんが、Airペイの決済手数料は3.25%+11円(税込)かかります。
有料で追加機能を利用できるプランは、Airレジオーダーというサービスです。
これは、ハンディ端末やセルフオーダー端末、キッチンモニターなどを使って、注文や調理の効率化を図ることができるサービスです。
このプランでは、初期費用や月額費用はかかりませんが、ハンディ端末やセルフオーダー端末のご利用台数に応じた料金がかかります。
具体的には以下の通りです。
- キッチンモニターのみ:月額6,600円(税込)/1店舗
- ハンディプラン:月額13,200円(税込)/1店舗
- セルフオーダープラン:月額17,600円(税込)/1店舗
また、Airレジオーダーの決済手数料は3.5%(税込)かかります。
エアレジのメリットは、無料で使えることです。
キャッシュレス決済にも対応できます。また、会計ソフトfreeeとの連携で、経理業務も効率化できます。
Airレジのデメリットは、iPadやiPhoneが必要なことです。
また、複数店舗の管理がやや不便なことです。
Airレジは、無料で使えるレジとしては高機能なものです。
キャッシュレス決済に対応したい店舗におすすめです。
ただし、iPadやiPhoneを持っていない場合は別途購入する必要があります。
STORES レジ
STORES レジは、STORESが提供する無料で使えるiPad専用のPOSレジアプリです。
ネットショップとお店の商品・在庫・売上データをまるっと管理できます。
STORES レジの使い方としては、商品を登録しておくことで、画面上に表示された商品をタップすることで会計ができます。現金やクレジットカードなどの支払い方法を選択します。
お釣りが必要な場合は、受け取った金額を入力すると自動で計算してくれます。
また、割引やキャンペーンなどの設定もできます。
消費税については、商品ごとに税込みか税抜きかを設定できます。
売上の分析機能もあり、日別・月別・時間帯別・商品別・支払い方法別などの分析ができます。
また、顧客情報や来店履歴も管理できます。
STORES レジは、自社の決済サービスSTORES 決済と連携しています。
STORES 決済は、クレジットカード決済や電子マネー、QRコード決済に対応しています。
STORES レジの主な機能は以下の通りです。
- レジ機能:〇
- 売上の分析:〇
- 割引設定:〇
- 複数税率:〇
- 顧客管理:〇
- 席管理:×
- 予約管理:×
- 自動つり銭機と連携:×
- 複数スタッフの利用:〇
- 複数店舗の管理:〇(店舗の切り替え可)
- 他ソフトとの連係:×
STORES レジの料金プランは以下の通りです。
初期費用:0円
月額費用:
- フリープラン:0円
- スタンダードプラン:3,480円(税込)
STORES レジのメリットは、無料で使えることです。
また、決済端末も無料で提供されるため、クレジットカード決済にも対応できます。
さらに、ネットショップとの連携で在庫共有や売上分析ができます。
STORES レジのデメリットは、iPadが必要なことです。
また、席管理や予約管理などの飲食店向けの機能がないことです。
また、他ソフトとの連係ができないことです。
STORES レジは、ネットショップと実店舗を一体化したい店舗におすすめです。
ただし、iPadを持っていない場合は別途購入する必要があります。
POSasy
POSasyは、POSasyが提供する無料で使えるタブレットPOSレジアプリです。
Android端末にインストールすることで使えます。
POSasyの使い方としては、商品を登録しておくことで、画面上に表示された商品をタップすることで会計ができます。
現金やクレジットカードなどの支払い方法を選択します。
お釣りが必要な場合は、受け取った金額を入力すると自動で計算してくれます。
また、割引やキャンペーンなどの設定もできます。消費税については、商品ごとに税込みか税抜きかを設定できます。
売上の分析機能もあり、日別・月別・時間帯別・商品別・支払い方法別などの分析ができます。
また、顧客情報や来店履歴も管理できます。
POSasyは、自社の決済サービスPOSasy PAYと連携しています。
POSasy PAYは、クレジットカード決済や電子マネー、QRコード決済に対応しています。
POSasyの主な機能は以下の通りです。
- レジ機能:〇
- 売上の分析:〇
- 割引設定:〇
- 複数税率:〇
- 顧客管理:〇
- 席管理:×
- 予約管理:×
- 自動つり銭機と連携:×
- 複数スタッフの利用:〇
- 複数店舗の管理:×
- 他ソフトとの連係:×
POSasyの料金プランは以下の通りです。
- 初期費用:0円
- 月額費用:0円
- 決済手数料:3.5%(税込)
POSasyのメリットは、無料で使えることです。
また、決済端末も無料で提供されるため、クレジットカード決済にも対応できます。
POSasyのデメリットは、席管理や予約管理などの飲食店向けの機能がないことです。
また、他ソフトとの連係ができないことです。
POSasyは、無料でクレジットカード決済に対応したい店舗におすすめです。
ただし、飲食店向けの機能が少ないため、席管理や予約管理などが必要な場合は別途システムを導入する必要があります。
Square POSレジ
Square POSレジは、Squareが提供する無料で使えるPOSレジアプリです。
iPadやiPhone、Android端末にインストールすることで使えます。
Square POSレジの使い方としては、商品を登録しておくことで、画面上に表示された商品をタップすることで会計ができます。
現金やクレジットカードなどの支払い方法を選択します。
お釣りが必要な場合は、受け取った金額を入力すると自動で計算してくれます。
また、割引やキャンペーンなどの設定もできます。
消費税については、商品ごとに税込みか税抜きかを設定できます。
売上の分析機能もあり、日別・月別・時間帯別・商品別・支払い方法別などの分析ができます。
また、顧客情報や来店履歴も管理できます。
Square POSレジの主な機能は以下の通りです。
- レジ機能:〇
- 売上の分析:〇
- 割引設定:〇
- 複数税率:〇
- 顧客管理:〇
- 席管理:×
- 予約管理:×
- 自動つり銭機と連携:×
- 複数スタッフの利用:〇
- 複数店舗の管理:〇(店舗の切り替え可)
- 他ソフトとの連係:×
Square POSレジの料金プランは以下の通りです。
- 初期費用:0円
- 月額費用:0円
- 決済手数料:3.25%+11円(税込)
Square POSレジのメリットは、無料で使えることです。
また、決済端末も無料で提供されるため、クレジットカード決済にも対応できます。
さらに、複数店舗の管理もできます。
Square POSレジのデメリットは、席管理や予約管理などの飲食店向けの機能がないことです。
また、他ソフトとの連係ができないことです。
Square POSレジは、無料でクレジットカード決済に対応したい店舗におすすめです。
ただし、飲食店向けの機能が少ないため、席管理や予約管理などが必要な場合は別途システムを導入する必要があります。
ユビレジ
ユビレジは、ユビレジが提供するiPadのPOSレジアプリです。
商品に単価を登録しておくことで、商品をタッチすることで、会計の金額が入力できます。
なお、割引の設定もでき、集計した後に、値引きができます。
そして、現金での支払いの場合には、受け取った金額を入力すると、お釣りが表示されます。
なお、他社のキャッシュレス決済サービスを利用することで、クレジットカード決済や電子マネー、QRコード決済に対応できます。
連携している決済サービスと決済手段
- STORES決済:クレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済
- StarPay:QRコード決済
- 楽天ペイ:クレジットカード決済、電子マネー、QRコード決済
- 食べログ決済:クレジットカード決済
- Square:クレジットカード決済、電子マネー
- おてがるPAY:クレジットカード決済、電子マネー
ユビレジの主な機能は以下の通りです。
- レジ機能:〇
- 売上の分析:〇
- 割引設定:〇
- 複数税率:〇
- 顧客管理:〇
- 席管理:〇
- 予約管理:△(トレタと連携することで席の予約管理可)1
- 自動つり銭機と連携:未公開
- 複数スタッフの利用:〇2
- 複数店舗の管理:△(店舗の切り替え可、店舗をまたいだ売上はSalesforceにて集計が可)
- 他ソフトとの連係:〇(18システムとの連携可能)1
ユビレジの料金プランは以下の通りです。
初期費用:0円
月額費用:
- ベーシックプラン:3,300円(税込)
- スタンダードプラン:5,500円(税込)
- プロフェッショナルプラン:8,800円(税込)
ユビレジのメリットは、多彩なキャッシュレス決済に対応できることです。
また、トレタやSalesforceなどとの連携で、予約管理や複数店舗の管理もできます。
ユビレジのデメリットは、iPadが必要なことです。
また、自動つり銭機との連携が未公開なことです。
ユビレジは、キャッシュレス決済に強いレジとしておすすめです。
複数の決済サービスと連携できるので、お客様のニーズに応えられます。
ただし、iPadを持っていない場合は別途購入する必要があります。
CASHIER
CASHIERは、CASHIERが提供する無料で使えるタブレットPOSレジアプリです。
Android端末にインストールすることで使えます。
CASHIERの使い方としては、商品を登録しておくことで、画面上に表示された商品をタップすることで会計ができます。
現金やクレジットカードなどの支払い方法を選択します。
お釣りが必要な場合は、受け取った金額を入力すると自動で計算してくれます。
また、割引やキャンペーンなどの設定もできます。消費税については、商品ごとに税込みか税抜きかを設定できます。
売上の分析機能もあり、日別・月別・時間帯別・商品別・支払い方法別などの分析ができます。
また、顧客情報や来店履歴も管理できます。
CASHIERは、自社の決済サービスCASHIER PAYと連携しています。
CASHIER PAYは、クレジットカード決済や電子マネー、QRコード決済に対応しています。
CASHIERの主な機能は以下の通りです。
- レジ機能:〇
- 売上の分析:〇
- 割引設定:〇
- 複数税率:〇
- 顧客管理:〇
- 席管理:×
- 予約管理:×
- 自動つり銭機と連携:×
- 複数スタッフの利用:〇
- 複数店舗の管理:×
- 他ソフトとの連係:×
CASHIERの料金プランは以下の通りです。
- 初期費用:0円
- 月額費用:0円
- 決済手数料:3.5%(税込)
CASHIERのメリットは、無料で使えることです。
また、決済端末も無料で提供されるため、クレジットカード決済にも対応できます。
CASHIERのデメリットは、席管理や予約管理などの飲食店向けの機能がないことです。また、他ソフトとの連係ができないことです。
CASHIERは、無料でクレジットカード決済に対応したい店舗におすすめです。
ただし、飲食店向けの機能が少ないため、席管理や予約管理などが必要な場合は別途システムを導入する必要があります。
まとめ
個人飲食店におすすめの無料POSレジを7つ紹介しましたが、それぞれにメリットやデメリットがあります。
自分の店舗に合ったPOSレジを選ぶことで、売上アップや業務効率化などの効果が期待できます。
ぜひ参考にしてください。