POSレジとは、商品の販売情報や在庫管理、売上分析などを行えるレジサービスです。
近年では、様々な業種や規模の店舗で導入が進んでいます。
しかし、POSレジにはさまざまな種類や機能があり、価格も大きく異なります。
どのように選べば良いのでしょうか?
この記事では、POSレジの種類や機能、価格相場について詳しく解説し、おすすめのサービスもご紹介します。
POSレジの種類と機能
POSレジには大きく分けて以下の3種類があります。
クラウド型
クラウド型とは、インターネット上にあるサーバーにデータを保存するタイプのPOSレジです。
クラウド型のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 初期費用や月額費用が安い
- タブレットやスマホなどで利用できる
- データのバックアップやアップデートが自動で行われる
- 複数店舗の一元管理や外部サービスとの連携が容易
デメリット
- インターネット環境が必要
- セキュリティや安定性に不安がある
- カスタマイズ性に限界がある
クラウド型は、費用を抑えて導入できるため、新規開業店舗や小規模店舗におすすめです。
また、複数店舗の一元管理や外部サービスとの連携も容易です。
しかし、インターネット環境が必要なため、通信障害やサーバーダウンなどのリスクがあります。
また、セキュリティや安定性に不安がある場合もあります。
さらに、カスタマイズ性に限界があるため、高度な機能や個別のニーズには対応できない場合もあります。
オンプレミス型
オンプレミス型とは、システムを運用するために必要なサーバーやソフトウェアなどを自社で購入・管理する方式です。
オンプレミス型のメリットとデメリットを以下にまとめました。
メリット
- セキュリティや品質を自社でコントロールできる
- システムを自由にカスタマイズや連携できる
- 障害対応のノウハウを蓄積できる
デメリット
- 初期費用や運用費用が高い
- システム構築に時間がかかる
- 保守やアップデートなどの負担が大きい
オンプレミス型は、自社でシステムを保有・管理することで、セキュリティや品質を確保できるというメリットがあります。
また、自社のニーズに合わせてシステムをカスタマイズや連携できるという柔軟性もあります。
さらに、障害対応の経験や知識を自社内で蓄積できるという点も重要です。
一方で、オンプレミス型は、システムの調達・構築・保守に多くのコストや時間がかかるというデメリットがあります。
また、システムの更新やトラブル対応などもすべて自社で行う必要があるため、運用の負担が大きいと言えます。
ハイブリッド型
ハイブリッド型POSレジとは、インターネットに接続されたクラウド型と、インターネットに依存しないオンプレミス型の両方の特徴を持つPOSレジのことです。
ハイブリッド型POSレジのメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット
- インターネットが切断されてもオフラインで利用できる
- インターネットが復旧したら自動でデータを同期できる
- クラウド型と同様に外部サービスとの連携やデータ分析が可能
- オンプレミス型と同様にセキュリティや安定性が高い
デメリット
- システム構築に時間がかかる
- 保守やアップデートなどの負担が大きい
ハイブリッド型POSレジは、インターネット環境に左右されない安心感と、クラウド型の便利さを兼ね備えたPOSレジです。
インターネット環境が不安定な場所や、セキュリティや品質にこだわる場所におすすめです。
POSレジの基本的な機能
POSレジには様々な機能がありますが、基本的な機能は以下のとおりです。
レジスター機能
商品に付けられたバーコードを読み取って、代金を計算したり、レシートを発行したりする機能です。
手打ちで入力する必要がないので、ミスや時間のロスを防げます。
売上管理機能
売れた商品や金額、日時などの情報を記録して、日報や月報などの帳票を作成したり、グラフや表で分析したりする機能です。
売上の推移や傾向を把握できます。
在庫管理機能
商品の在庫数や入出庫履歴を管理して、適切な発注や棚卸しを行う機能です。
在庫不足や過剰在庫を防げます。
顧客管理機能
顧客の個人情報や購入履歴、ポイントカードやクーポンの利用状況などを管理して、顧客満足度を向上させる機能です。
顧客に合わせた商品やサービスの提案ができます。
勤怠管理機能
従業員の出勤・退勤時刻や勤務時間、休暇申請などを管理して、給与計算やシフト作成を行う機能です。
労働時間の遵守や人件費の削減ができます。
POSレジの価格
POSレジの価格は、主に以下の4つの要素で決まります。
POSレジ本体の価格
POSレジ本体とは、レジスター機能を持つ端末のことです。
POSレジ本体には、パソコン型、ターミナル型、タブレット型などがあります。
それぞれの特徴と価格相場は以下のとおりです。
パソコン型
パソコンに専用のソフトウェアをインストールして利用するタイプです。
カスタマイズ性が高く、大規模な店舗や小売業に向いています。
価格相場は20万円~40万円です。
ターミナル型
専用のハードウェアとソフトウェアを組み合わせたタイプです。
操作性や安定性が高く、中小規模な店舗に向いています。
価格相場は50万円~100万円です。
タブレット型
既存のタブレットやスマホにアプリをインストールして利用するタイプです。
低コストで導入できるため、個人事業主や小規模な店舗に向いています。
価格相場は10万円~30万円です。
POSシステムの月額利用料
POSシステムとは、POSレジ本体以外の端末やサーバーなどを含めた販売情報管理システムのことです。
POSシステムには、オンプレミス型とクラウド型があります。
それぞれの特徴と月額利用料は以下のとおりです。
クラウド型
インターネット上にあるサーバーにデータを保存するタイプです。
初期費用や運用費用が安いメリットがありますが、インターネット環境が必要なデメリットもあります。
月額利用料は5,000円~30,000円です。
オンプレミス型
自社でサーバーやソフトウェアなどを購入・管理するタイプです。
セキュリティや品質を自社でコントロールできるメリットがありますが、初期費用や運用費用が高いデメリットもあります。
月額利用料は0円~10,000円です。
ハイブリッド型
インターネットに接続されたクラウド型と、インターネットに依存しないオンプレミス型の両方の特徴を持つタイプです。
インターネットが切断されてもオフラインで利用でき、復旧したら自動でデータを同期できます。
また、クラウド型と同様に外部サービスとの連携やデータ分析が可能です。
月額利用料は980円~1万9800円です。
周辺機器の価格
周辺機器とは、POSレジ本体と連携して利用する機器のことです。
周辺機器には、キャッシュドロア、バーコードスキャナー、レシートプリンターなどがあります。
それぞれの価格相場は以下のとおりです。
キャッシュドロア
現金を収納する引き出しです。価格相場は5,000円~20,000円です。
バーコードスキャナー
商品に付けられたバーコードを読み取る機器です。
価格相場は10,000円~30,000円です。
レシートプリンター
レシートを印刷する機器です。
価格相場は10,000円~40,000円です。
保守費用
保守費用とは、POSレジの故障やトラブルに対応するためにかかる費用のことです。
保守費用には、保守契約料や出張修理料などが含まれます。
保守費用の相場は、月額0円~10,000円です。
おすすめのPOSレジ
おすすめのPOSレジサービスをご紹介します。
各サービスの価格や特徴を比較してみましょう。
Airレジ
Airレジは、株式会社リクルートが提供するクラウド型のPOSレジサービスです。
Airレジの特徴は以下のとおりです。
- 月額利用料が0円から利用できる
- 周辺機器のセット販売で手軽に始められる
- 外部サービスとの連携が豊富
Airレジは、基本的な性能を備えたPOSレジを月額無料で利用できます。
費用を抑えて導入できるため、新規開業店舗や小規模店舗におすすめです。
また、周辺機器はセットで購入することができるため、手間や時間をかけずに準備できます。
さらに、外部サービスとの連携が豊富で、決済や会計、予約などの機能を追加できます。
Airレジの価格は以下のとおりです。
- 月額利用料:0円~1万円
- POSレジ本体:0円~4万円
- 周辺機器:3万円~10万円
- 保守費用:0円
Airレジは、低コストで高性能なPOSレジサービスです。
初めてPOSレジを導入する方や、シンプルで使いやすいPOSレジをお探しの方におすすめです。
Square
Squareは、米国のSquare, Inc.が提供するクラウド型のPOSレジサービスです。
Squareの特徴は以下のとおりです。
- クレジットカードや電子マネーなどの決済が可能
- オンラインストアやデリバリーなどの機能が充実
- デザイン性や操作性が高い
Squareは、決済に特化したPOSレジサービスです。
クレジットカードや電子マネーなど、さまざまな決済方法に対応しています。
また、オンラインストアやデリバリーなど、オムニチャネルでの販売をサポートしています。
Squareの価格は以下のとおりです。
- 月額利用料:0円~1万5000円
- POSレジ本体:0円~24万円
- 周辺機器:3万円~10万円
- 保守費用:0円
Squareは、決済やオンライン販売に強いPOSレジサービスです。
多様な決済方法や販路を求める方や、デザイン性や操作性にこだわる方におすすめです。
STORES 決済
STORES 決済は、株式会社BASEが提供するハイブリッド型のPOSレジサービスです。
STORES 決済の特徴は以下のとおりです。
- インターネットが切断されても利用できる
- オンラインストアとの連携が簡単
- ポイントカードやクーポンなどの機能が豊富
STORES 決済は、インターネットが切断されても利用できるハイブリッド型のPOSレジサービスです。
オフラインでもデータを保存し、オンラインになったら自動で同期します。
また、オンラインストアとの連携が簡単で、在庫や商品情報を一元管理できます。
STORES 決済の価格は以下のとおりです。
- 月額利用料:980円~1万9800円
- POSレジ本体:0円~4万8000円
- 周辺機器:3万円~10万円
- 保守費用:0円
STORES 決済は、インターネット環境に左右されないPOSレジサービスです。
オンラインストアとの連携やポイントカードやクーポンなどの機能を活用したい方におすすめです。
CASHIER
CASHIERは、株式会社CASHIERが提供するクラウド型のPOSレジサービスです。
CASHIERの特徴は以下のとおりです。
- Android端末で利用できる
- クレジットカードや電子マネーなどの決済が可能
- レシートや領収書を電子化できる
CASHIERは、Android端末で利用できるPOSレジサービスです。
既存のスマホやタブレットにアプリをインストールするだけで、POSレジとして使えます。
また、クレジットカードや電子マネーなど、さまざまな決済方法に対応しています。
CASHIERの価格は以下のとおりです。
- 月額利用料:0円~
- POSレジ本体:0円~
- 周辺機器:3万円~10万円
- 保守費用:0円
CASHIERは、低コストで高性能なPOSレジサービスです。
Android端末をお持ちの方や、キャッシュレス決済に対応したい方におすすめです。
poscube
poscubeは、株式会社poscubeが提供するクラウド型のPOSレジサービスです。
poscubeの特徴は以下のとおりです。
- 飲食店に特化した機能が充実
- オーダー入力から会計まで一貫して行える
- テイクアウトやデリバリーなどの機能も対応
poscubeは、飲食店に特化した機能が充実したPOSレジサービスです。
オーダー入力から会計まで一貫して行えるため、作業効率や顧客満足度を向上させることができます。
また、テイクアウトやデリバリーなど、新しい需要にも対応しています。
poscubeの価格は以下のとおりです。
- 月額利用料:5,980円~
- POSレジ本体:0円~
- 周辺機器:3万円~10万円
- 保守費用:0円
poscubeは、飲食店に最適なPOSレジサービスです。
オーダー入力から会計までスムーズに行えることや、テイクアウトやデリバリーなどの機能にも対応していることが魅力です。
スマレジ
スマレジは、株式会社poscubeが提供するクラウド型のPOSレジサービスです。
スマレジの特徴は以下のとおりです。
- Android端末で利用できる
- クレジットカードや電子マネーなどの決済が可能
- レシートや領収書を電子化できる
スマレジは、Android端末で利用できるPOSレジサービスです。
既存のスマホやタブレットにアプリをインストールするだけで、POSレジとして使えます。
また、クレジットカードや電子マネーなど、さまざまな決済方法に対応しています。
スマレジの価格は以下のとおりです。
- 月額利用料:0円~
- POSレジ本体:0円~
- 周辺機器:3万円~10万円
- 保守費用:0円
スマレジは、低コストで高性能なPOSレジサービスです。
Android端末をお持ちの方や、キャッシュレス決済に対応したい方におすすめです。
まとめ
POSレジは、店舗運営に欠かせないツールです。
自分の店舗に合ったPOSレジを選ぶことで、効率的で快適なレジ作業ができるようになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたの店舗選びの参考になれば幸いです。