マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを歯に装着し、歯を少しずつ動かしていく方法です。
マウスピース矯正の代表的なブランドとしては、インビザラインやクリアコレクト、キレイラインなどが挙げられます。
他にも、Zenyum(ゼニュム)やOh my teeth(オーマイティース)など、通院回数を減らしたり、費用を抑えたりすることができるブランドもあります。
マウスピース矯正には、歯全体を動かす全体矯正と、一部分だけを動かす部分矯正の2種類があります。
この記事では、部分矯正について詳しく解説します。
部分矯正とは、歯並びの一部分だけが気になる場合に行う矯正方法です。
例えば、前歯だけが出っ歯やすきっ歯になっている場合や、奥歯だけが叢生している場合などです。
部分矯正では、動かしたい歯だけにマウスピースを装着し、その部分だけを矯正します。
マウスピースでの部分矯正のメリット
部分矯正のメリットは、以下のようなものがあります。
治療期間が短い
部分矯正では、動かす歯の数が少ないため、治療期間が全体矯正よりも短くなります。
一般的には、6ヶ月から1年程度で治療が完了します。
全体矯正では、2~3年程度かかることが多いです。
治療期間が短ければ、通院回数や治療費も少なくなります。
費用が安い
部分矯正では、使用するマウスピースの枚数が少ないため、費用が全体矯正よりも安くなります。
一般的には、数十万円から60万円程度で治療ができます。
全体矯正では、数十万円~100万円程度かかることが多いです。
また、部分矯正では、初期費用や通院費も安く済む場合があります。
目立ちにくい
マウスピースは透明で目立ちにくく、自然な笑顔を見せることができます。
ワイヤーやブラケットを使った矯正に比べて、見た目のストレスが少ないと言えます。
特に部分矯正では、動かす歯だけにマウスピースを装着するので、さらに目立ちにくくなります。
取り外しができる
マウスピースは取り外しができるので、食事や歯磨きのときに外すことができます。
そのため、食べ物が詰まったり、歯垢が溜まったりする心配がありません。
また、特別なイベントや写真撮影などのときにも外すことができます。
マウスピースでの部分矯正のデメリットや注意点
一方、部分矯正のデメリットや注意点は、以下のようなものがあります。
治せない場合がある
部分矯正では、一部分だけを動かすため、全体的なバランスや噛み合わせに問題がある場合は治せません。
また、重度の出っ歯や叢生などはマウスピースでは力が足りずに治せません。
その場合は、手術やワイヤー・ブラケット矯正など他の方法を併用する必要があります。
その結果、費用や治療期間が増える可能性があります。
自己管理能力や意志力が必要
マウスピースは取り外しができるので、自分の意思で装着したり外したりすることができます。
しかし、それは逆に言えば、自分の意思で装着しなかったり外しすぎたりすることもできるということです。
マウスピースを装着しない時間が長くなると、治療効果が低下したり後戻りしたりする可能性があります。
そのため、マウスピース矯正を成功させるためには、自己管理能力や意志力が必要です。
食事や飲み物を摂るときは必ず外さなければならない
マウスピースは食事や飲み物を摂るときに外さなければなりません。
食事や飲み物を摂るときにマウスピースを装着したままにすると、マウスピースが汚れたり変形したりする可能性があります。
特に色の濃い飲み物や染色性の高い食べ物は、マウスピースに着色したりシミをつけたりする可能性があります。
そのため、食事や飲み物を摂るときは必ずマウスピースを外し、食後に歯磨きをしてから再び装着する必要があります。
マウスピースでの部分矯正の費用
部分矯正でマウスピース矯正をする費用は数十万円から60万円程度です。
これは個人差がありますが、一般的に部分矯正の方が全体矯正よりも安く済みます。
しかし、マウスピース矯正の費用は健康保険が適用されません。
そのため、費用面も考慮する必要があります。
マウスピースでの部分矯正の治療期間
部分矯正でマウスピース矯正をする治療期間は約6ヶ月から1年程度です。
これも個人差がありますが、部分矯正では、動かす歯の数が少ないため、治療期間が全体矯正よりも短くなります。
一般的には、全体矯正では2~3年程度かかることが多いです。
マウスピースで部分矯正をする費用や治療期間の変動要因
マウスピースで部分矯正をする費用や治療期間は、以下のような要因によって変わります。
動かす歯の数や位置
動かす歯の数や位置によっては、マウスピースの枚数や種類が変わります。
一般的には、動かす歯の数や位置が多くて複雑なほど、マウスピースの枚数や種類が多くなります。
その結果、費用や治療期間が増える可能性があります。
マウスピースの装着時間や交換頻度
マウスピースを装着しない時間が長くなると、治療効果が低下したり後戻りしたりする可能性があります。
そのため、マウスピースを毎日きちんと装着し、定期的に新しいマウスピースに交換することが大切です。
一般的には、1日に約20~22時間装着し、2週間ごとに新しいマウスピースに交換する必要があります。
装着時間や交換頻度を守れば、治療期間を短くすることができます。
歯科医師やクリニックの選択
マウスピース矯正は、歯科医師やクリニックによっても提供されるサービスや料金体系が異なります。
例えば、初診料や診断料、レントゲン料などの初期費用や、マウスピースの枚数や種類による料金などです。
また、通院回数や治療内容によっても費用が変わる場合があります。
そのため、複数の歯科医師やクリニックを比較検討することがおすすめです。
まとめ
部分矯正は、歯並びの一部分だけが気になる方におすすめの矯正方法です。
しかし、部分矯正にもメリットとデメリットがあります。
自分の歯並びや噛み合わせなどをよく理解し、最適な矯正方法を選択することが重要です。
まずは歯科医師に相談してみることをおすすめします。
歯科医師は、あなたの歯並びや噛み合わせなどを診断し、最適な矯正方法や治療計画を提案してくれます。
歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく健康や自信にも大きく影響します。
マウスピース矯正で、あなたの理想の笑顔を手に入れましょう!